参苓白朮散

《参苓白朮散》

じんれいびゃくじゅつさん

<中医処方解説>

人参1.5、山薬1.5、白朮2.0、茯苓2.0、ヨクイニン2.5、桔梗1.0、
甘草1.0、篇豆1.0、蓮子1.0、縮砂1.0

脾気･脾陰･脾湿に対応した組み合わせになっています。補気健脾の
四君子湯で脾気を健運し、山薬･蓮子･篇豆・ヨクイニンで脾陰を
おぎなうことで脾気をたかめ、和胃降逆の縮砂と桔梗によって胃降と
脾昇を整えて運化を助けます。利水滲湿の白朮・茯苓・ヨクイニン・
篇豆と収渋止瀉の山薬・蓮子の配合から、滲湿止瀉にもはたらきます。
脾陰虚の代表方剤です。

効能　　　　　　　補気健脾・滋補脾陰・滲湿止瀉

適応症　　　　　脾胃気虚の軟便～水様便または不消化下痢、あるいは軽度の
　　　　　　　　　　むくみ。舌質は淡白で胖大

臨床応用　　　　消化不良症・慢性胃腸炎･貧血症・ネフロ－ゼ症候群・慢性
　　　　　　　　　　胃腸炎・その他の慢性疾患で脾胃気虚・脾陰虚の軟便～
　　　　　　　　　　水様便を呈するもの