イラクへの自衛隊派遣に反対する


イラクへの自衛隊派遣には反対です。小泉首相の閣議後の会見を見て、腹が立ってきた。まず第一に、「世界平和を希求する日本国民」の一人として、今回の戦争には大義があると思えません。大量破壊兵器も見つかっていない、アラブ世界からは米英とその協力者による占領と取られています。 国益の点から見ても、アラブ世界とテロリストを敵に回すことにより、自衛隊員のみならず国民の安全に脅かす状況を作り出します。 ブッシュの再選も危ない中、日本はブッシュ政権に肩入れしすぎている。来年になれば、大統領選挙戦が始まり、ますますブッシュは国内の批判にさらされるでしょう。 我々の知る良識あるアメリカと余りにかけ離れた異常な現政権に日本は距離をおくべきです。アラブのオピニオンリーダーや現地で活躍しているNGOが指摘するように、日本が長年培ってきたアラブとの親日関係という独自の立場も失われてしまいます。 石油を中東に依存しているから国益があるというが、アラブ世界を敵に回す行為に肩入れすることは、正に国益に反するではないですか。 

小泉首相は、憲法を持ち出して今回の自衛隊派遣を正当化されるが、憲法前文は、まず国際平和のために「自ら戦争を放棄」することを謳い、国の交戦権と陸海空軍の保持を禁じています(第9条)。都合のいいところだけ持ち出してきても誰も納得しません。 「戦闘地域」となる可能性が高いなか、法律から見ても、イラク特措法では自衛隊を派遣できないはずです。TVで映し出される装甲車や対戦車砲を見て、これは戦争に行く以外の何者でもないとしか思えません。自衛隊が、現地に行っても、陣地内に引きこもってろくな活動もできないだろうし、人道支援より、自己の安全と治安活動に留意するしかないのではないか。

閣議決定しても、まだ派遣時期は決まっていないのですから、引き伸ばし作戦でもいいから、派遣を思いとどまって欲しい。 これで、もし自衛隊がゲリラの襲撃にあったり、日本国内で爆弾テロなど起こったら、日本国内は大騒ぎになるでしょう。 イラクはベトナムのように泥沼化するかもしれない。 また、混乱の中で、世論が一挙に右傾化し、民主的な憲法改正論議もされずに、軍備強化の道を歩む危険もある。 間違った意図を持った指導者が、国民の意思に反して、国を導いていく怖さがある。  半世紀前の戦争で、300万人以上の犠牲を出した教訓を忘れてはならない。 権力を常にチェックするのが、国民義務でありジャーナリズムの役割のはずです。  その点、今回のイラクへの自衛隊の派遣に関して新聞を見ると、明確に賛成していつのが、読売と産経。 最も反対が鮮明なのが朝日、そして毎日も論調は反対です。 日経は、余り踏み込んでいないが、基本的には容認です。

 日本は、日米関係を大切にしながらも、アラブ世界や、アジア諸国との協力を強化し、世界の平和と発展に貢献するべきだ。 自立した尊敬される国家になる道は、それではないか。 小泉首相は、かっこをつけているが、実質は、ブッシュに首根っこをつかまれ、田中康夫の比喩ではないが、ジャイアンに擦り寄って、一緒に肩をいからせて歩くスネオです。 我々が好きなのは、いつもは脅されても、ここ一番では、ジャイアンに立ち向かっていく、勇気あるノビタなのです。

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