日本人人質について、政府は3人を救出するべくあらゆる努力をすべきだ。 

つまり犯人側の要求している「自衛隊の撤退」に政府は踏み切るべきだ。 
3人の命を救えるかもしれない手立てがあるのに、「テロに屈しない」などと言ってそれを拒むのは、まさに日本が「戦争状態」にあるということだ。 日本国民は、イラクにいるテロリストと戦争をするつもりは毛頭ないはず。 テロに戦いを挑むことが、まさにテロリストの手に乗ることではないか。 「テロに屈するな」という言葉は、威勢良く聞こえは良いが、その中身は、「人が死んでも仕方ない。相手はテロリストなのだから」という、都合のいい合理化、責任回避に過ぎない。 

 
3人の命を犠牲にしてまでして、自衛隊にサマワでの給水活動をしてもらう必要はない。 人道支援は違った形でやればいい。日本政府は、平然と3人を見殺しにするのか。そんなことは許されない。 日本をテロとの戦争に巻き込むことを了承した覚えはない。 

 

それにしても、残念なのは、高遠さんのHPの掲示板が、非難や中傷の書込みのため、閉鎖されたことだ。 日本人は、このような事態において、3人の行動を「軽率」と平然と非難したりする無神経な国民になってしまったのか。 なぜ3人の命を救うために、少しでも声をあげ、行動を起こすことができないのか。 

 

最悪の事態がきたときに、政府は一体どうするのか。昨年11月の外務省の殉職し外交官の時と同じく、首相は涙を流し、「テロとは断固戦う」と吼えるのか。そんなことでは、収まるまい。 日本人の犠牲が更に増える危険を承知で、自衛隊を駐留させることは、遠からず不可能になるだろう。既に撤退を決めたスペインやアジア諸国もある。 小泉政権は間違いなく倒れるだろう。サマワの自衛隊駐屯地にも砲弾が飛んできている。 民主党が10日記者会見したように、「戦闘地域」にあたるといえば、政治的にも撤退も可能なはずだ。 

 

3人の命を救う選択をすることが、本当の勇気ある決断ではないか。 国民の命を大切にする姿勢を見せることの方が、世界に対して、日本という国の在り方、考え方をよりよく示せるはずだ。 

 

人の命が失われることが、仕方のないこと、というのが戦争だ。 その悲惨な戦争を、60年前に300万人の犠牲を出した日本は二度と繰り返さないと誓ったはずだ。その尊い誓いと意志を失ってはならない。


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