5/8/2004

10時からサンデープロジェクトを見たが、管直人への田原氏のインタビューはひどかった。

田原氏は、国会で管氏が国民年金未納のあった自民党の閣僚を「未納3兄弟」といったとか糾弾しておいて、自分のことは棚に上げて釈明ばかりしようとすることを潔くない、の一点張りあれで、とにかく「すみません、辞任します」といわせようとしていた。 しかし、問題は、年金制度や手続きが、国会議員さえも未納になるくらいわかりにくいものだということだ。 それを、福田官房長官が辞任したことで、すべての未納議員は責任をとって辞任すべき、といったファッショ的な風潮を生み出しているのはまさにメディアだ。 国民の関心はそんなところにはない。年金が国民的な関心として討議されたのは、今回が初めてであり、今の自民党の案では不十分、見通しが甘い、もっと抜本的な改革が必要だと国民は思っている。そのために、もっと本質的な議論が必要なはずでしょう。 それを辞任を強制するような風潮のみを作っているメディアに、あきれてしまう。 私の妻は、最初の数分のくだりを見ただけで、ばかばかしい、といって席を立ちました。

管氏を出演させたからには、管さんが辞任を求める大合唱の中で、あえて何を主張したいのかをじっくり聞くべきでしょう。 それを田原氏は自分が裁判官になったように、責任をとれ、と糾弾するのが番組の役割ではないはずです。その判断は、番組を見ている視聴者がすればいい。(そもそも誰が管氏の辞任を求めている? 自民党、メディア、そして管氏の交代を望む民主党内の勢力でしょう)たかが数ヶ月の未納問題で、何人も閣僚が辞めるほどの問題とは国民は思ってません。

もうひとつ、田原氏の発言で気になったのは、自民党の年金未納閣僚も弁解したいのに党のことを思って黙っているのに、管氏のみが未練がましく弁解するのは潔くないと言ったことだ。 自民党の閣僚は、福田長官の辞任とその後の小泉首相の職務をまっとうせよ、という支持で首は繋がったわけでしょう。 民主党の党首として管氏が、自民党の改革案の不備を追求し、未納閣僚を国会で攻撃するのはある意味では当たりまえの戦術でしょう。 田原氏は、個人的に管氏が好きでないのでしょうが、番組に出てもらったからには、本人の説明をしっかり視聴者の前でさせるのが、私達の期待することです。 

この間のイラク人質問題での「自己責任」論もメディアの中で一人歩きした感がある。 彼らとその家族は、左翼だ、プロ市民だ、と。 レッテルを貼ることは、物事を単純化して通りがよくするでしょうが、その貼ったレッテルに自分たちが勝手に振り回される愚かしさを少しは、考えてみるべきではないでしょうか