高津区市民健康の森・推進計画(案)市民発表会
日時 2002年3月16日(土)13:30〜15:40
場所 高津区橘出張所2F
1.鈴木あつし委員長(溝ノ口)挨拶
・2年前、内閣府のアンケートがあった。「日本人としてどんなことを誇りにするか?」
歴史、美しい自然、優れた文化、、等が占めていた。
南武線から見ると、高津に入ると急に緑が見えるようになる。
・でも、斜面地にマンションが増えてきた。
なんとか、美しい緑、自然を守りたい。
30年後、全部、斜面緑地がマンション、宅地化され、この市民健康の森
7.3haだけが残されることになる??
2.計画
1)推進計画以前の経緯(高松さん)
・平成11年1月、基本構想検討委員会がスタート。月1回、計17回開催。
・平成13年3月、区長に提言を実施。
・37ヶ所が候補地。17ケ所に絞った。さらに3ヶ所に絞った。
・高津と橘地区、2つの候補地区で最終争った。
夢も大きく。看護短大跡地も合体することとした。
・ゆっくり、自然が育む森づくり。
・橘出張所の裏に決定。丘と森で7.3ha。
・イベントを考えていった。
2)推進計画委員会の経緯(萩原さん)
・平成13年5月からの経過。
・構想の内容確認
・ゾーニング、樹林、アクセス道路等の検討
・管理運営活動の考え方、組織作り
・定例14回、現地調査1回、ハイキンク回1回、フォーラム1回、
高津竹取物語5回、竹炭作り、市民発表会1回(今日)
・2001年10月までは考える時期。
〜2002年1月、やり方を作る
〜2002年3月、まとめの時期
・これからの活動スケジュール。
4月、お花見、観察会、竹の伐採
5月、野点
3)健康の森の様子(山田副委員長)
・合言葉は「ゆっくり みんなで たのしみながら 森を育てていく」
・施設の考え方 活動に必要な施設の導入(水道、トイレなど)
自然に配慮した施設づくり、手づくりの施設を設置
樹林の考え方 明るく健全な森に!
竹林の繁茂への対応(伐採、間伐)急傾斜地を
配慮した植栽
・丘「動」と森「丘」の連携
・標高約40mの高さの「丘」。平坦地、2ha。
「元看護婦養成施設用地」「元橘コミュニティプラザ用地」
平坦地は現在グラウンドとして活用されている。
外周は急傾斜地で、樹林として覆われる。
樹林は放置されたため竹が繁茂。
・「丘」。動。平地を生かして多様な活動が行える場として整備。
9つのゾーン。広場、サクラ並木、管理活動スペース(苗圃・畑)、
里山再生の森、保全の森、活動スペース、クラブハウス、炭焼き窯
散策路、栗山、シイタケ栽培。
・橘ふれあいの森の「森」。
標高差30mの起伏に富んだ土地。5.3ha。
樹林と草地で覆われ、急傾斜地が多い。
一部が橘ふれあいの森として利用されている。
近くに郡衙(ぐんが=古代の役所)の遺跡が出土。
・森、静。現在の自然の地形、植生等をあるべく活かして整備する。
4)森のイメージ(宮田さん。森の真下に住んでいる。)
・起伏に富んだ森。
・森の広場、解説板、竹林、ほたるのせせらぎ・トンボ池、
カブトムシの森、活動の谷、緑のカーテンの森、森の散策路
・竹が増えている。湧き水も流れている。ホタルを育てたい。
・麻生区のゲンジボタル。
・高津にも、カワニナはいる。
・小田原の方の小学校のホタル池の紹介。
・将来、橘小学校の全面改築時に出来たら良いな。
・広い土地なので、20年、30年という長いサイクルで考えていきたい。
5)活動様子のビデオ紹介(10分)
6)竹取物語(吉田さん)
・竹取物語。夜間の会議だけでなく、現地を良く見ながらは考えることが大切。
世界に一つしかない森を作ろりたい。
・クズがはびこっていた。草刈り。
・眺望点からは、多摩川の花火が見える。
・ゴミもたくさんある。ゴミ掃除をやった。
・みんなで竹を刈る練習をまず行った。
・竹、それも資源。巨大リースをつくりたい。ノクティに飾るか。
・竹炭を作ってみよう。ドラムカンと石油缶。煙突も調達。たちまち4つの窯ができた。
竹炭のリース、唐がらし、魔よけみたい。リースはもともと魔よけ。
・4回目、1月、竹炭。専修大学の留学生、武蔵野美大、神奈川デザイン機構(?)も参加。
刈った竹で何かできないか。竹音鬼(ちくおんき)というの楽器を作った。
フォークソング,アメリカ国家も歌った。竹楽器、吉祥寺の信号機のリズム。
・竹コップ、竹の器、高津バンブパーティー。
豚汁。竹のお碗。ビールジョッキ。竹の割った器でダイコンと手前味噌。
高津野点の会会長。大きすぎて、役に立たない杓。
・竹のベンチ、傘、、、
・活動を軸にしたい。自然を押さえつけることはしない。きちんと管理するわけではない。
施設づくりが主ではなく、活動を主体にしたい。
7)竹炭つくり(島根さん)
・県立四季の森で、伐採、炭を作ってきた。お茶会への活用の観点で、炭を調べてきた。
・横置きドラムカンを使う。石油缶で焚口、後ろは煙突。4つ作った。
竹炭、花炭、おいも、、、。ぎっしり詰めること。密封、どろ壁、壁土。
そして点火。6時間〜8時間。煙の色で判断。
・竹の効用。浄水、ご飯をたく時、脱臭、お風呂、etc。
・木酢液、竹酢液もできる。園芸、土壌改良、アトピー対策。
・リースの炭化、パイナップルも炭になる。
・花咲かじいさん。丘に灰を播いて、キレイな花を咲かせたい。
3.質疑応答(司会:塩野さん、吉田さん)、会場からの発言とポストイット
・子母口に住んでいる。退職して、毎日、ウォーキングしている。
市民中心は素晴らしい、感動。いつまでも緑を減らさないように。
傾斜地マンションは驚異。自然あってこそ、我々の生活がある。
Q:サクラ並木等の計画があるが、予算はどうなっているか?
完成は何年か? 期待しているので。
A:区長経由で7区の庁内調整会議で審議、予算化していく。
丘の部分は、まちづくり公社から買い戻す必要がある。
近隣公園とする都市計画手続きは準備中。
平成20年という行政内の目標はあるが、市民参加で、ずーっと
遊びながら、作りながらやっていくというのも一つ。
Q:仲間はどうやって増やすのか? 広報、PRは?
A:通常の広報、HPもやっていく。
面白くしていけば、いろいろな媒体で紹介してくれるだろう。
口コミも強力な広報活動になるだろう。
高津竹取物語、高津花咲かじいさん等々、多彩な活動をやって
いく中で、浸透していくだろうし、新しい活動も登場するだろう。
そういう過程で、仲間が増えていくを期待する。
まち協議会。いきいきコミニュケーション、まちづくり条例の勉強会。
公民会での拠点づくりなども。一所懸命、やっている人、グループを
広げていく仕組みを考えたい。
Q:幸区)小泉さん。良い発表で、参考になった。
幸からのアクセス。溝ノ口から歩いてくると、橘を知らない人がいた。
区民が、健康の森をやっていること、場所を知らせる必要がある。
どういうPRをやっていくのか、周知の方法は?
アクセスを、きちんと確保する必要がある。駅に案内板等も。
これからの管理運営をどう考えているのか?
3/23(土)幸区の発表会がある。どうぞ。
A:管理運営について。先行している他区の事例紹介。
中原区)橋本さん。育てる会(管理運営組織)で活動中。
・盛り上がっている雰囲気を見させていただいた。
みなさんが集まりやすい、遊びを楽しそうであり、参考にしたい。
・中原では育てる会の他に、地元の町会に回覧を回している。
運営費は、育てる会の前身の町内会活動から引き継いでいる。
フリーマッケでも資金稼ぎをしている。いろんな助成金の制度も使っている。
・PR。タウン誌に情報を渡している。若いお母さんは見ている。
・これから、何十年も続く活動なので、若い人、女性の参加が必要と考えている。
麻生区)勝田さん。準備会で検討中。
・お金は、市民が計画して、市民がこういうことをやりたいと行政にお願いして、
幾分かは対応してもらいたいと思っている。
今までの行政まかせとは、大幅に違うだろう。
・入会金1000円、60人。
市の公園緑地協会からの助成を申し込んだ。
地元の町会からの寄付もある。
・楽しみながらではあるが、夏場の作業は大変。兼ね合いが難しい。
草刈りばかりでは飽きがくるので、イベントを組み合わせていきたい。
・12月に、植樹祭で、芋煮会をやった。150人参加。
でも、いざ、作業の時はと言うと、出てきてくれない、、くりかえしやっていくしかない。
Q:竹炭の時期は?
A:成長が止まる秋から冬の時期に刈って、それから炭作り。
たき火条例。消防への届け出が必要。環境局へ内部連絡あり。
Q:森の方は、何があったのか?
A:都市計画上は緑地保全地域。今は民有地がほとんどだが。
Q:小学生の参加は? (平均年齢は?)
A:橘小の前田校長先生からの取り組みの紹介。
・宮田さん、吉田さんから、紹介を受けた。
・発表に感動した。朝会でも全生徒に話しもした。校庭から森が見える。
・6年2組の森のアイディア図画も今日、壁に貼ってある。
・学校便りでも紹介した。家庭へのイメージ喚起をやった。
・高津区内の校長会でも、イメージ図を配布した。
・健康の森ができると、小学校は喜んで使っていきたい。
特に、総合的な学習の一環で、体験しながらの学習の観点で。
Q:丘の方に、区民農園が欲しい
A:今後の検討の一つとさせていただく。
Q:記録は大切なので、きちんとやって欲しい
A:ぜひやっていきたい。ホームページも。
Q:梶が谷でプレーパークがあるが、丘で可能か?
Q:丘と森の間のアクセスは?
Q:道具はどうするの?
4.今後の予定(川崎さん)
・推進委員会 → 3/25、区長への提言
・準備会を4月から立ち上げる。活動内容、行政との役割分担、
活動資金の検討、会則の検討等。
・管理運営組織の新メンバーの募集。10月ぐらい。
・管理運営組織 会則、役員、執行部の決定、活動スケジュール、調整
活動資金の調整、川崎市との管理協定の締結
5.当面の活動スケジュール等 集合は9:00、丘の広場。
4/ 6(土)お花見の会
4/27(土)竹林の管理活動
5/11(土)野点の会
・アクセス。ノクティ側のバス停から、蟹ケ谷行きで「橘出張所」で降りる。
30分もあれば十分。
・服装は、帽子、軍手、歩きやすい靴等。
・道具。剪定ばさみ、剪定ノコギリ、ナタ、カマ等。
最初は会にある道具を使うことで良いだろう。
・広くて、いろんな活動ができる場所。
・楽しみながら、みなさんとやっていきたい。
・区外の人も、ぜひ一度来て、参加してみて、現地を見てください。
6.まとめ(鈴木委員長)
・貴重なご意見ありがとうございました。
・健康の森として、誇り高く報告したが、森の中で、何本かの木が切られてしまった。
家に葉っぱが落ちてきてこまるよと、近くの人が切った。
市民の考えとして、緑というのは、木を切ることかなと思うと残念。
緑に関するコンセンサスがないと市民の森といっても始まらない。
・旧高津と、新高津(橘)、、橘には新しい人が多い、そういういろんな人がいる中で、
森を育てていくのは、非常に難しいと考える。
・管理運営組織、本当に広い人たちに入ってもらいたい。学校、社協、、、、
仲間うちの楽しみ、喜びだけでなく、広く区民と共有しないと市民健康の森ではない。
・狭い日本、そんなに急いでどこにいく?
ゆっくり、森のオゾンを気持ちよく吸って、やっていきたい。
「良い大人が、」ではあるが、子どもの世界に戻って、楽しい会としていきたい。
資金カンパもいただいて、やっていきたい。
市所有の筍を売って良いのか?竹炭を売っても良いの?等々、問題ないように、
考えていきたい。
・みんなに、よく見てもらう、監視してもらう、コンセンサスを作りながらの活動。
7.閉会の挨拶(柏木さん)
・隣接の土地に、先祖代々住んでいる。
・熱のある意見、ありがとうございました。
・みんなで楽しみながら、作る過程を楽しみながら、やっていくことが、
分かっていただけだろうと思う。
・一人一人、いろんなイメージがあるだろうから、どうぞ、ご理解していただいて、
ご協力いただきたい。
以上。一部、発言内容に配布資料内容を入れ込んでいます。文責(竹井)。
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