午後の電話

4ヶ月ぶりに突然 君は電話をくれた
もう終わったはずなのに
どうしてだろう?

「実はあたし今度結婚するの」って聞いたとき
大して驚かなかったよ よくある話で

想い出というよりは ひとつの痛みが胸に棲む
でも君を想うことも 少なくなってた

  捨てた女(ひと)なのに 今さら恋しい
  もう一度やり直そうとは 言えないけれど

占いは 外れたね それ程長く続かなかった
君の持ってた花束は 枯れてしまった

僕は毎日部屋にいて 何もしないで過ごしてる
こうしている事も すこしは楽しいよ

君があんまり明るいので 言葉が見つからないよ
「どうぞお幸せに」って 言えばいいけど

  捨てた女(ひと)なのに 今さら恋しい
  もう一度やり直そうとは 言えないけれど

どこかで偶然逢うだろうか その時は目を伏せないで
「やあ こんにちは。元気?」って 笑ってみせよう

でも10年たったら 忘れてしまうだろうね
人の気持ちなんて あてにならない

早く今が過ぎればいい 想い出の中へ逃げよう
君はこれから変わるだろうね 僕も変わるさ

  捨てた女(ひと)なのに 今さら恋しい
  もう一度やり直そうとは 言えないけれど

さよなら 静かに 電話を切ったよ
僕らの2年間が カチャリといった