シネマ大全 あ行・イ

 インファナル・アフェア  2002年 香港 

マフィア組員のラウは、香港警察へ入隊し、内部情報を流す潜入員となる。
同じ頃、警察学校に通うヤンは、マフィアの潜入捜査官となるため、警察を去る。
10年後、ラウは内部調査課長に昇進し、恋人との結婚を控えていた。
一方ヤンは、長年の潜入捜査に疲れ切っている。
ある夜、大きな麻薬取引の際、組織と警察は互いに情報漏れに気付き、警察はラウに、組織はヤンに、それぞれ内通者を探すよう命じる。やがて、2人の距離は、少しずつ縮まっていくのだが…。

潜入している本人に、それぞれのボスが“そのスパイを探して、捕らえろ”と命令するシーンで、観客は完全に“持って行かれて”しまう。
観客の生理とその“打ちのめし方”をよく知っている監督だ。
省略が上手く、バイオレンスが過剰でない所もいい。

そして俳優陣…。
主演の2人、アンディ・ラウとトニー・レオンは言うまでもないが、私が大好きな香港映画「ラヴソング」(1996) の親分、エリック・ツァンの存在感も貴重だ。
殺伐とした内容と、人間味ある俳優達とのバランスがこの映画の成功の一因だと思う。

2005.4.15)