岡村洋一への10の質問 〜その8


【映画ジャンル篇〜その1】

Q1.子供を主人公とした映画のマイ・ベスト1は?

やっぱり、「チャップリンのキッド」でしょう。これを越える作品には、まだ出逢っていない。 
チャップリンは勿論だが、子役のジャッキー・クーガンも本当に素晴らしい。


Q2.裁判や弁護士をテーマとした映画のマイ・ベスト1は?

「十二人の怒れる男」。ヘンリー・フォンダの生真面目さが生きた。
アメリカ映画は、本当に裁判が好きだ。
邦画だと、「事件」。番外編で、「十二人の優しい日本人」かな。


Q3.ラブ・コメディのマイ・ベスト1は?

「ラヴソング(甜密密)」。共に成功を夢見て香港へやって来たレオン・ライとマギー・チャンの、10年に渡るすれ違い恋物語。彼らの人生のBGMは、テレサ・テンだった…。

Q4.海や船をテーマとした映画のマイ・ベスト1は?

「ポセイドン・アドベンチャー」。天地がひっくり返る、あの発想&シーンに度肝を抜かれ、大好きなジーン・ハックマンや、太ったおばさん=シェリー・ウィンタースの大活躍&自己犠牲に身も心も躍り、更に、人間が生きている意味までも考えさせられた。

Q5.歴史スペクタクル映画のマイ・ベスト1は?

「アラビアのロレンス」。戦闘場面の一大モブ・シーンよりも、オマー・シャリフが登場するシーンの不気味さ、あの“呼吸する砂漠”の筆舌に尽くし難い美しさが忘れられない。

Q6.ロード・ムービーのマイ・ベスト1は?

「或る夜の出来事」。フランク・キャプラ監督の傑作コメディ。1934年公開のこの作品は、後に本当に多くの映画に影響を与えた。クラーク・ゲイブル&クローデット・コルベールの魅力、バスの中での合唱、“ジェリコの壁”…。見せ場が一杯だ。

Q7.アニメーション映画のマイ・ベスト1は?

「千と千尋の神隠し」。やすし・きよしが近代漫才の完成品なら、この映画は、戦後のアニメ映画の到達点。日本映画の歴代興業記録を塗り替え、アカデミー賞やベルリン映画祭の金熊賞も獲得。一般の人々の評価も非常に高い。これほど幸せな作品は、ちょっとないのでは?

Q8.囚人や刑務所をテーマとした映画のマイ・ベスト1は?

「ショーシャンクの空に」。これは、私の生涯のベスト5に入る作品。無実の罪で捕まったその瞬間から、主人公はあらゆるオプションを考え、実行していた。ラスト・シーンの浜辺で、F・タランボン監督は、“人生で最も大切な事は何か?”を教えてくれた。

Q9.ファンタジー映画のマイ・ベスト1は?

「異人たちとの夏」。親子で、別れのすき焼きを食べに行き、あの世へ戻る両親が段々と消えて行く。その背後にある家具のガラス戸の模様は、蓮の花だった…。

Q10.アメリカン・コミックが原作の映画で、一番楽しめたのは?

特にない。 最近のアメリカ映画は、コミック原作のもの、旧作のリメイク、シリーズものの続編、日本映画、韓国映画のリメイク等、完全にネタ切れの感があって、残念。

Question制作 : Dorothy McMarphy