バセドー病では甲状腺が刺激され甲状腺ホルモン(T4、T3)が多くつくられるので、甲状腺機能亢進による動悸、発汗、体重減少、指先のふるえ、下痢、いらいら感、不眠などの症状が出ます。
また、甲状腺が大きくなり首の前面がはれたり、眼球が突出したりすることもあります。
血液検査では、血液中のT4、T3濃度は高値になります。
下垂体から出る TSHはT4、T3が多くなれば抑制されるので、血液中のTSH濃度は低値を示します。また、TSH受容体に対する自己抗体も血液検査で調べることができ、バセドー病の95%以上で陽性となります。
TSH受容体抗体(TRAb)が強陽性であればあるほどバセドー病の勢いも強いと言えます。
抗甲状腺剤を飲み続けて甲状腺の機能が正常化してくるとTRAb値もしだいに低くなってきますが、TRAbが陽性である間はバセドー病の活動性があると考えられるので抗甲状腺剤を続けて飲む必要があります。
治療方針は多すぎる甲状腺ホルモンを減らして甲状腺機能を正常化させることです。
このためには抗甲状腺剤の内服による内科的な治療、甲状腺を一部切除する(亜全摘術)外科治療、放射性ヨード(131I)による放射線治療などがありますが、いずれも甲状腺ホルモンを減らすための対症療法であり、完治させることはむずかしく、甲状腺機能を正常化させバセドー病が自然によくなるのを気長に待つという方針となります。
どの治療法も一長一短ですが、普通は抗甲状腺剤による内科的治療からはじめるのが原則です。
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