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あらいクリニック糖尿病患者会
“ひまわり”
11月20日(日)

ひまわり勉強会 2010.11.20

〜食事と血糖、カーボカウント入門〜

今年の「ひまわり」勉強会は、新しいクリニックに移転して初めて3階のスタジオを使って開催しました。
秋晴れの土曜の午後にもかかわらず
20人ほどの患者様が集まられ、カーボカウントに対する関心の高さを感じました。夏頃に、今年の勉強会は何の話題がよいかしら、と患者様たちと相談した時に「カーボカウントについて聞きたい」という意見がでて、私自身もあらためてカーボカウントについて勉強し直しました。

カーボカウントを理解するためには、炭水化物、蛋白質、脂質の三大栄養素と血糖の関係、胃の排出や消化吸収のメカニズムと糖の吸収について理解する必要があります。同じカロリーでもすぐに血糖に反映されるのは炭水化物です。
すなわち、お肉だけを食べたときや、豆腐懐石などの場合、カロリーのみに注目していつもと同じインスリンをうつと低血糖になるのはそのためです。
また、同じ炭水化物でも胃の排出や消化の違いにより、血糖の上昇は変わります。ご飯とうどん、パンでは同じカロリーでも血糖の上がりや、いわゆる「腹持ち」が違うのはそのためです。さらに同じインスリンでも状況によって効き方が変わります。それらを理解した上で、
1単位のインスリンがどのくらいの血糖を下げられるか、すなわち「インスリン感受性指数」を計算するための1800ルールと、1単位のインスリンがカバーしうる炭水化物量、すなわち「炭水化物/インスリン比」を計算する500ルールについて勉強しました。

 

カーボカウントは利用できる場合と利用にあたっての注意点があり、全てカーボカウントでインスリン療法がうまくいくわけではありませんが、適正な体重やバランスのよい食事療法を行った上で、カーボカウントを上手に利用すれば、食事の楽しみの幅が広がるものと思います。

本日の話題は普段耳慣れないことも多く、少し難しかったかも知れませんが、食事、インスリンと血糖の関係を正しく理解して食事を楽しみながら良い血糖コントロールを続けるための助けとなれば幸いです。

2010.11.20                          院長 新井 桂子


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