● 2001年11月15日(木)
■18:00 セレモニー
○ ヘンデル:水上の音楽より「アラ・ホーン・パイプ」
■19:30 コンサート
○ 長岡純子(ピアノ)/高関健(指揮)/新日本フィルハーモニー交響楽団
○ ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」
○ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37
主催:トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール
セレモニーで挨拶された第一生命の森田社長の話では旧第一生命ホールは
昭和27年にオープンし37年間利用され、新第一生命ホールは来年の第一
生命100周年を記念する行事の一環として建設され、767名を収容する中型
ホールとのことである。
つくりは卵形で中央が左右に膨らんでおり、天井を除き大部分が木製で響きは
よさそうだ。セレモニーは1階でコンサートは2階で聴いたが場所による違いは
あまり感じられなかった。
コンサートの最初の曲、田園は3楽章の開始以外は速めのテンポで、このテンポで
クラリネットがやや歌いきれないところがあったもののオーボエやホルンが好演し
チェロ・バスもいい音がしていた。このホールはバスが良く響くため少し薄くして金管を
押さえ気味にするとバランスが取れそうだ。
さて、休憩後はいよいよ長岡さんのベ−トーヴェンの3番。期待はしていたが、それを
上回るものすごい音楽だ。どこをとっても有機的につながる美しく響くフレーズ。ちょっと
した息づかい、思い切った強弱の変化、十分な長さを持つアオフタクト。長岡さんだったら
もっと遅いテンポで思う存分歌うことももちろん可能だろうけど、そのときはオケはベルリン
フィルかウィーンフィルにお願いしたいな。指揮の高関さんも2曲目では10倍テンションを
高くして長岡さんをサポートしていた。