ブラームス 弦楽四重奏第3番 変ロ長調 作品67      2000627

 

カルテットがやりたくてメンバーを集めようとしましたが集まらないのでAPAに入り

先々週名簿が送られてきたのでその週末に最寄の大田区在住のメンバーに電話をかけ始めました。結構弾けそうな人もいるようでしたが土曜日は適当な人が見つからず、大倉山で月1回練習がありそこの幹事である吉田さんを紹介頂き練習日程を送っていただくことが出来ました。次の練習は1週間後の先週土曜日(6/24)です。

翌日(6/18)粘り強く電話勧誘を続けると、なんとタンゴバンドに参加している女性がブラームスの3番をやったことがあり、私の「ブラームスと室内楽が好きだがブラームスのカルテットはやったことがないので是非やりたい」と言う要望に応え、次の練習でメンバーを集めてくれると約束していただけました。

ちょっと信じられませんが、夜になり1番か2番かをやるという話から急展開で結局3番をやると言うことで決まりメンバーもそれなりの人を集めたとのことで話がまとまりました。

私はこの曲はやったことがないので、この週は終電まで仕事をしちゃだめだなと思いながらやっと探し出したパート譜を見て最終ページは結構難しいなと言う印象をもちました。

ブラームスは時間をかけて音を磨いていくのにこんなに短期間で弾いて良いのかなと思いつつ直ぐに練習日の土曜日がやってきました。

当日はやや寒く朝起きたときに風邪気味状態となっており、雨も降って重苦しい感じで雰囲気はブラームスかもしれませんが、なぜかこの曲長調で結構明るい曲なんです。

 

さて、練習場は3室あり私は休憩時間に自己紹介したあと2階の丸テーブルがあるやや広めの天井の高い部屋で他のメンバーと5重奏でウォーミングアップした後、1stVnの女性とVlaの男性が登場していよいよ演奏開始です。

 

1楽章:1stVnの女性が私の少し高いAに全員があわせるよう指示を出しゆっくり弾きましょうねと言って始まりましたがちっとも遅くありません。多少アンサンブルの乱れはあるもののさすがにベテランを集めただけあり掛け合いも大きな乱れはなくしっかりあわせてきます。一応無事に終了しましたが、この楽章は結構難しかったようです。もう少し1楽章をやろうかと言う声に私は次の曲もあるようなので全楽章通したいと希望を述べ2楽章へ。1楽章の練習のポイントはC50)とK257)の音型、(226)からの3連譜と重音。

2楽章:この楽章は技術的な難易度は低いのでさらっと流れましたが、もっともブラームス的に仕上げたい楽章で時間があればテンポを揺らせてネチッコクいきたいところでした。

3楽章:開始前にミュートを付けますが、タンゴバンドの2ndVnの女性が持ってきてなかったためこの楽章でソロを弾くVlaの男性が2ndVnの女性に貸して開始。

Vlaのソロは大変すばらしい音で響き軽快にトリオもこなし繰り返しへ。ここで私がコーダへのジャンプを見落としストップ。コーダからやり直して無事終了。

この段階で次の四楽章をやるか1楽章に戻って練習するか議論になりましたが、1楽章またやるのだったら四楽章をやったほうがよいと言う声が勝ち四楽章へ。

第四楽章:この楽章は変奏曲で各奏者の腕の見せ所ということで今回のようにほとんど事前練習のない場合にはなかなかやる気が出ないかもしれません。途中の8分の6拍子になる個所が楽器によって違うなどやってみないとなかなか難しさが分かり難いものです。

この楽章は私が足を引っ張った個所もありやや低調な出来でしたが、止めたのは2回程度だと思います。ここの練習のポイントは(52-65)、(68-80)、(122-149)でのメリハリのあるリズムのキープ。

日本でもやろうと思えば1週間程度でブラームスの弦楽四重奏が出来るなんて。。。

夢のような話でした。タンゴバンドの祥子さんに大感謝!!