アンコール・トム
バイヨン
四面仏の微笑み乱立する観世音菩薩の姿。
|
バイヨンは都城アンコール・トムの中央にある。12世紀末に建設された、穏かな微笑みをたたえた観世音菩薩のモチーフで有名な寺院である。この観世音菩薩の四面仏は、バイヨンだけでなくプリア・カン、タ・プローム、タ・ソム、バンテアイ・クディなど、バイヨン様式の寺院に共通して見られる。アンコール・ワットを訪れた後でここに来ると、どこか心がなごむ雰囲気を感じる。それは我々にも少しはなじみのある仏教的な要素があることや、全体を見渡せるヒューマン・スケールの造形感からであろう。 |
|
乱立する四面仏。 |
|
世界を見下ろす、四面仏は建設者のジャヤヴァルマン七世が信仰した観世音菩薩像といわれている。 |