タイ王国

ワット・プラケオ(エメラルド寺院)

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本堂。

本尊のエメラルド色をした仏像が納められた本堂は、アユタヤーの王宮をモデルにしたものといわれ、1782年、その本尊を祀るために建設された。本堂内には高さ66cm、幅48.3cmと意外に小さいエメラルド仏が静かに鎮座している。

現王朝の別名にもなっているラタナーコーシン(インドラ神の宝石)という名を持つこの仏像は極めてあつい信仰の対象となって

おり、年に3回、季節の変わり

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めごとに厳かな儀式が執り行われ、国王自らがこの仏像の衣装を取り替える。
実はこの仏像は隣国ラオスでも国宝級の扱いを受け、16世紀から200年以上にわたりラオスの首都ヴィエンチャンにあるワット・プラケオの本尊として安置されていた。しかし1778年、後のラーマ1世にあたるチャオプラヤー・チャクリー将軍がラオス侵攻の戦利品としてタイに持ち帰り、そのまま国家の本尊としてしまった。

 

写真はヒスイて゜出来ているエメラルド仏像。

 

 

 

王宮

ワット・プラケオと同じ敷地内にあるのが王宮だ。合わせて20万平方mに及ぶ敷地の中に、

さまざまな建物が建ち並んでいる。全体はいくつかの建物に分けられるが、歴代の王によって

改装・拡張されてきたため、その様式はバラエティに富んでいる。

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王宮。

チャクリ王(ラマ1世)によって1782年に建てられたのが王宮と王室専用の礼拝堂ワット・プラケオ。その後歴代の王が宮殿を建て増しして、今のような建築群となった。現在、プミオン国王は住居をチットラダ宮殿に移しており、王宮は迎賓館として、また国家的儀式などに使われている。1789年、ラマ1世によって建てられたドゥシット宮殿、ラマ5世時代にイギリス人の設計で建てられたチャクリ・マハ・プラサード宮殿など、王宮の荘厳美は圧倒的なパワー。

 

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