済南
済南市は、黄河の下流域、山東半島の付け根に位置する山東省の省都だ。渤海湾に注ぐ
済水の南にあることから済南と称される。北に黄河、南に泰山が控えている古都でもある。
町のあちこちに泉が湧いていることから泉の城とも称される。市の総面積は8227kuで、人
口は約550万人。2119kuの市区に総人口の半数が暮らしている。
済南の歴史は古く、付近の龍山から4000年前の黒陶が出土され、龍山文化の発祥地の
ひとつとされているし、春秋時代には強国済の都として栄えた。唐以降は仏教が盛んになり
城の内外にたくさんの寺院が建っていた。1928年5月日本軍と中国革命軍が交戦した済南
事変の舞台にもなっている。
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趵突泉。 済南72名泉の筆頭に挙げられる泉。現在は泉の周り全体が公園になっており、園内に趵突泉を含めて3つの泉がある。趵突泉は別名天下第一泉といい、古来より水の重要な供給源となってきた。毎秒1600ℓの水が湧き出していて、勢いがいい時には水面から50cmも盛り上がる。 |
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園内は3つの泉から湧き出た水が清流となって流れている。 |
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漱玉泉。 |