開封
開封は、河南省の東部に位置し、北へ10km行けば黄河が、西へ70km行けば鄭州があ
る。市の面積は6、444Kuで人口は450万人。総人口の95%が漢民族で、このほか回族、
モンゴル族、満州族、朝鮮族が住んでいる。中原地域では小都市の部類に入る開封が有名
なのは、その歴史の古さにある。その歴史は、考古学的には4000年以上前まで遡ることが
できるが、史書にはっきりと記されているのは2700年前の春秋時代。初めて国都となったの
は紀元前364年で、戦国七雄の一国・魏の都大梁として栄えた。北宋時代(960〜1126年)に
は、人口150万人に達する世界最大級の都市東京とし繁栄を遂げた。その繁栄ぶりは、北宋
の画家張択端の『清明上河図』に見ることができる。1954年に省都が鄭州に移ってからは、
観光都市として注目をあび、中国六大古都(ほかに西安、北京、洛陽、杭州、南京)のひとつと
して有名観光地となっている。
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鉄塔。 1049年(北宋皇祐元年)に創建された高さ55.88m、平面8角13層の塔。正式名は、開宝寺塔。創建当初は、祐国寺塔といった。外壁に褐色の瑠璃レンガを用いているため、遠くから見ると鉄の塔に見えるところから鉄塔と呼ばれるようになった。 写真は鉄塔公園入り口。 |
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かすんで見える鉄塔。 |
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塔の南側にある接引殿。 |