4月25日(木)フラミニア街道沿いのオリーヴの丘、エクストラヴァージンオイル・シノレア搾油所
@ガウデンツィ社 Frantoio Francesco Gaudenzi

シノレア搾油法はウンブリア州フォリンニョの会社で開発された技術で、オリーヴオイルを搾るときに、今まで圧搾していたところを、オリーヴペースト状にして、更にその中でステンレスの刃を用いて攪拌することでペーストがオリーヴオイルの液体表面張力と不純物の重力で分離される。 これを更に遠心分離することにより、純度が非常に高く、香り高いオリーヴオイルが抽出できる。 ステンレスを用いることで非常に衛生面も優れている。 全ての作業を低温のまま行うから味が損なわれないばかりではなく、香りが蒸発されずに果実のような風味を残したまま作ることが出来るということです。 この製法を取り入れているのはもちろん、開発したこの地域を中心に広がり、地中海のほかの地域でも既にこの優れた技術が認められ使われているらしい。

シノレア製法 宴Xポレート〜トレヴィ周辺のオリーヴオイル、オーガニックのもの 

 
”ガンベロ・ロッソ”(イタリア版グルメガイド)のポスターでも紹介されている。左から2番目にいる方が接客してくださいました。 またこちらの質問にも丁寧に答えてくださり、搾油法についても熱心に説明をして下さいました。 非常に情熱をかけて作られたオリーヴオイル、おいしいに決まってる。

このフラミニア街道はオリーヴオイルの販売所も多く、地元の人たちは勿論、北から南から大きな3リットルや5リットルくらいの缶を箱詰めで買っていく。 実際に私たちがいる間も、トスカナやラツィオから来た人たちが買っていました。またまた感激!
Aマルフーガ社 Campello sul Clitunno (Frantoio Marfuga)
 
この会社、”Marfuga"は19世紀から続くオリーヴ農家。モライオーロ、レッチーノ、フラントイオ種を中心に作るこのあたり、標高300メートルから500メートルの高い丘陵地帯、スポレート・トレヴィ間の30ヘクタールの広大なオリーヴ林を所有している。オリーヴの収穫でもっとも理想的な時期とされる10月から遅くても12月の15日までに手摘みされたオリーヴを24時間以内に搾油する方法をとっている。 ”First cold pressing by dripping”を守り続けているMarufuga社。 アグリトゥリズモもやっているから、今度は是非オリーヴを収穫・搾油する時期にお邪魔して体験してみたいな〜!

 2003年春
りすあんウンブリア&ソレント半島の旅