4月30 日(水)ランチ@ドン・アルフォンソ1890 〜 サンタ・アガタ・スイ・ドゥエ・ゴルフィ Santa Agata sui due golfi

ミシュラン三ツ星を守る、あのドン・アルフォンソにこりすちゃんが13:00に予約をいれておいてくれました。 超楽しみにしていたので、嬉しい♪
  
薄いピンク色のテラコッタの壁にこのロゴ。 現在はドン・アルフォンソはじめ、二人の息子さんと修行中のシェフたちが厨房で働いています。 あ、日本人も何人かいらしたようです。
賞の盾が看板のように入り口に飾られてました。奄フは”The American Academy of Hospitality Sciences”

  
レモンの木やいい香りの植物やグリーンに囲まれたパティオ
奄ィとなしくて毛がきれいなニャンコもここの住人のようです。ドン・アルフォンソがこのレストランのあるサンタ・アガタから7キロほどのところに農園を所有しており、そこで栽培されたレモン、ワイン、オリーヴオイル他食品がドン・アルフォンソで加工されて販売されています。リモンチェッロ、町中で売られているものよりよさそうでした。 もちろん全てオーガニック。
  
『ショールーム』というのがあって、ドン・アルフォンソに関するあらゆる歴史、紹介された世界各国のメディア(本や雑誌、TV番組その他の全て)がここに保管・展示されています。 日本の”料理百科”?”専門料理”?忘れましたがそのタイプのムックがずらりとならんでいました。勿論全てドン・アルフォンソに関しての記述があるものでした。料理本も5ヶ国語に訳されて出版されてます。もちろん、日本語も!毎年”伊勢丹”でドン・アルフォンソのフェアが催されるそうです。 知らなかった。

ナッツから作られるリキュール、ノチェッロ(nocello)とリモンチェッロ(limoncello)をテイスティングさせてもらいました。 ちなみにノチェッロは45度以上あるそうです。
  
スプマンテで始めます。 自家製パン。ジャガイモ、バジル、トマトのパン。宴Iリーヴオイルと貝で型どられたバター。 オリーヴオイルを”是非お試しください”と、上記のショールームで販売しているオイルについて ドン・アルフォンソの奥様がテーブルを回って皆さんにごあいさつとちょっとしたオイルの説明をされました。 優しい感じの金髪マダム。
  
prima di tutto, お通しに出された ツナのムース、レモンゼリーのせ Mousse di tonno e gelatin di limone
堰@グリーンピースのパッサート(潰して漉したスープ)、リコッタ添え Passato di piselli e ricotta fresca
 とても繊細な一品でした。 ツナの塩加減とレモンのゼリーのマッチ…、初めて口にする味で、これを食べて二人ともこれから出てくるお料理にワクワクしました。 リコッタとピ-のフルラートも、甘くておいしかったです。



 前菜@’: から、鯛の薄造りチコリア(?)巻き、燻製ハタの切り身、ひこいわしの酢漬け Filetto di orata, cernia affumicata ed alici marnati
  ←しょうが
 前菜@: シーバス皮つきペッパーあぶりレモンとグリーンピースのフルラート、しょうがのカリットあげ添え Ricciola leggermente scottata al pepe di Seabass ed agrumi con frullato di piselli e zenzero croccante.
しょうがは紅しょうがを揚げたようなかんじでかすかに酸味がありました。しかも、色もガリのようでした。
  


 前菜A’:茄子のバルサミコ煮、地元のプロシュート、自家製リコッタ、モッツァレラ・イン・カロッツァ、パンツェロッティ

 ←パンツェロッティ(ピザ生地に具を詰めて揚げたもの)の中身はリコッタとバジル??

 
 前菜A:鴨のアニス風味スライスりんごのフリット・&りんごピュレ添え黒ぶどう”アレアティコ”ワインソース
Anatra all'anice stellato con frittele croccante di mele e salsa di Aleatico

 
 プリモ@:レンズ豆のポタージュ小いか添え  Passata di leneticchie e menta con calamaretti stufati 
似たお料理がオルヴィエートでも出ましたが、レンズマメは色に反して甘くて優しい味でした。イタリア人的には、イカと合わせたいものなんでしょうか??

 
プリモA:浅利とズッキーニのバジルソースのリングイネ Linguine con vongole e zucchine al basilico

 
プリモA’:じゃがいものニョケッティ燻製スカモルツァチーズ和えトマト&バジルソース Gnocchetti di patate con scamorza affumicata , basilico e pomodori.

 
 セコンド@’: 岩場のお魚のアクアパッツァ風煮込み Pesce di scoglio al pomodoro, capperi e prezzemolo

 
 セコンド@:


 
 セコンド@:やわらか豚ロースのロースト3スタイル、ナポリ風(トマト味)、ピカンテ(辛味)、カラメラーテ(ブラウンシュガー?+ワインの煮切り)蒸しブロコレッティ&じゃがいもの細長コロッケ(?)添え Naif di costine di maiale di tre stili; napoletano, piccante e carammelato, con brocoletti stufati

  
 チーズの盛り合わせ: :アカシア蜂蜜、ゴルゴンゾーラ、リコッタ、梨、熟成スカモルツァ、スカモルツァ・ドルチェ
リフレッシュメント:レモンとオレンジのソルベ 地元の取れたてフルーツのソルベ・・・これって一見ありがちのように見えますが、印象に残るおいしさでした。 毎日でも食べたいくらいです。

    
ドルチェ: スプーン型のテュイル、エスプレッソ風味のザバイオーネ
これは、有名なもののようです。 そういえば真似してる人も結構いるかも。

 
ナッツとドライフルーツのスフォリア(パイ)、ナッツのクリームが甘すぎずほんのりほろ苦い感じでおいしかったです。

 
小菓子: さすがに手が出ません。 エスプレッソでしめくくり。。。 ナポレターノロースト?

お料理が出てくる前にカメリエーレに”少な目にお願い”しました。 が、・・・思ったとおり、最後のドルチェは食べきれませんでした。申し訳ないので、”少な目に”とお願いするのですが、やっぱりイタリア尽人の少なめと私たちの少なめはだいぶ違うようです。 ショールームでもお話しを伺えたし、遠くまでやってきた甲斐がありました。
出来れば修行されている日本人のシェフの方たちとも少しお話ししたかったです。。。

お勘定は、ワイン(S.Giorgio、白)を加え、300ユーロ。 う〜ん、高いけど、”これが3ツ星だからこれ以上高くはならないよ”とこりすにたしなめられました。
   ドン・アルフォンソと。

 2003年春
りすあんウンブリア&ソレント半島の旅