チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調作品64
Tchaikovsky/Symphony No.5 E-minor op.64
【基本データ】
≪作曲年≫
1888年6月初〜8月26日
≪初演≫
1888年11月17日ペテルブルク
チャイコフスキー自身の指揮
≪楽章≫4楽章構成
T.第1楽章 : Andante - Allegro con anima
U.第2楽章 : Andante cantabile, con alcuna licenza -
Moderato con anima - Andante mosso -
Allegro non troppo - TempoT
V.第3楽章 : Valse. Allegro moderato
W.第4楽章 : Finale. Andante maestoso - Allegro vivace -
Molto vivace - Moderato assai molto maestoso -
Presto
≪編成≫
・フルート3(3rdはピッコロ持ち替え) / 3 Flutes(3rd = +Piccolo)
・オーボエ2 / 2 Oboes
・クラリネット2 / 2 Clarinets
・ファゴット2 / 2 Bassoons
・ホルン4 / 4 Horns
・トランペット2 / 2 Trumpets
・トロンボーン3 / 3 Trombones
・チューバ / Tuba
・ティンパニ / Timpani
・弦5部 / Strings
≪演奏時間≫
約42分 /42minutes
≪ミニチュアスコア≫
・音楽の友社版(\1100+税)
・全音楽譜出版社版(\1200+税)
・日本楽譜出版社版(\700+税)
他
【HP管理者の曲論・極論】
例えば、義務教育の音楽の教科書には、チャイコフスキーの『白鳥の湖』を
習う時に、チャイコフスキーが作曲した曲として、『悲愴』や
『くるみ割り人形』などが挙げられるのに、演奏回数がこれだけ多い
『チャイ5』は出ないんですよね・・・。アマチュア、プロ問わず、演奏会で
取り上げられる回数は、チャイコの中では、一番多いと思われますし、1〜2年
ほど前には、例えば4楽章が某製薬会社のCM、2楽章が某電話会社でも
使われたりして、かなり知名度が高いと思うんですけどね・・・。
曲全体の構成も所謂『運命の動機』といわれるメロディーが各楽章に出て
来たりしていますし、ベートーヴェンの運命などと同じく、暗く始まって
華やかに終わり、聴いている方としても高揚感があります。また、2楽章は
チャイコがお得意な甘美なメロディーもありますし、3楽章のワルツも
『くるみ割り人形』の『花のワルツ』に並び、捨てがたいものだと思います。
ただ、やはり、教科書に載せるには表題があった方が良いんでしょうか??
だったら、交響曲第5番『チャイ5』なんてのも・・・(爆)。
でも、それだけ、オケを聴く人にも、演奏する人にも有名なんですけどね。
そんなわけで、アマオケをやっていれば、どこかで必ず1回はやります。
私は、高校生の時に初めて演奏して、またいつかやりたいな〜と思っており、
恩師に話したところ、「あの曲はいつでも何回でも出来るよ」とのこと。
その当時、私は、その言葉をあまり信じていませんでしたが、実際に卒業後
4年間で3回やることになりました・・・。勿論、これ以上の頻度で演奏
している方もいらっしゃるでしょう。それほど演奏する機会の多い曲です。
まあ、確かに、色々な意味で、やりやすい曲だと思いますが、流石に飽きて
きた程です。
しかし、これだけ演奏する機会の多い曲ですが、そのわりには、あまり
スゴイ名演!!というのが無いんですよね。自分が、それだけこだわって
いるからでしょうか???
(2002年02月09日)
■ダーク・アシャツ、永井幸枝
Dag Achatz, Yukie Nagai
【データ】
・レーベル : BIS(輸入盤CD-627)
※国内盤、未確認。
・値 段 : 時価
・録 音 : 1993年8月9,12日スウェーデン(DDD)
・時 間 : ┌第1楽章 = 16:31 第2楽章 = 15:37
└第3楽章 = 5:58 第4楽章 = 13:21
トータル = 51:46
・カップリング:
チャイコフスキー/眠りの森の美女より
チャイコフスキー/白鳥の湖より
※いずれもピアノ連弾版
これは、ピアノ連弾による演奏です。
CDショップで見て、「!?」と思って、思わず買ってしまい、不安をいだき
つつ、聴いてみました。が、これ、結構良いんですよね。実際に、ブラームスの
ハンガリー舞曲や、ドヴォルザークのスラヴ舞曲の連弾のように連弾曲として
チャイコフスキーが作っていそうです。もちろん、管弦楽のような迫力は
なかなか出ませんが、これは良いと思います。編曲はSergei Taneyev
(1856〜1915年)という人です。
カップリングに入っている、『眠りの森の美女』はラフマニノフによって
編曲、『白鳥の湖』はドビュッシーによって編曲されているものです。
▼以下増強予定▼
▼他に私が所蔵している録音
指揮 | オケ | 録音 | レーベル・CD番号 |
アバド | シカゴ響 | 1985年DDD | ソニー 22DC 5589 |
バーンスタイン | ニューヨークフィル | 1960年ADD | ソニーSRCR1621 |
バーンスタイン | ニューヨークフィル | 1988年DDD | グラモフォンPOCG-9585 |
チェリビダッケ | ミュンヘンフィル | 1991年DDD | EMI TOCE-9585 |
シャイ− | ウィーンフィル | 1980年DDD | ロンドンFOOL-23081 |
フリードマン | ロシアフィル | 1995年DDD | ビクターBVCC-6080 |
デュトワ | モントリオール響 | 1988年DDD | ロンドンPOCL-1016 |
ゲルギエフ | ウィーンフィル> | 1998年DDD | フィリップス462 905-2 |
カラヤン | ベルリンフィル | 1960年ADD | EMI CE22-5456 |
カラヤン | ベルリンフィル | 1975年ADD | グラモフォンFOOL-20267〜70 |
カラヤン | ウィーンフィル | 1984年DDD | グラモフォン439 019-2 |
小林研一郎 | 日フィル | 1995年DDD | キャニオンPCCL-00316 |
マリナー | アカデミー室内管 | 1992年DDD | COCO-78783〜85 |
マゼール | ウィーンフィル> | 1963年ADD | ロンドンPOCL-3643/3 |
ムラヴィンスキー | レニングラードフィル | 1960年ADD | グラモフォンPOCG-9835/6 |
ムラヴィンスキー | レニングラードフィル | 1972年ADD | ビクターBVCX-4030 |
ムラヴィンスキー | レニングラードフィル | 1983年DDD | メロディアVDC-25024 |
小澤征爾 | ボストン響 | 1977年ADD | グラモフォンPOCG-3227 |
小澤征爾 | ベルリンフィル | 1989年DDD | グラモフォンPOCG-50018 |
ストコフスキー | ニューフィルハーモニア | 1966年ADD | ロンドン(KINGレコード系)KICC-8276 |
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