■ドヴォルザーク/交響曲第7番ニ短調作品70
Antonin Dvorak/Symphony No.7 D-minor Op.70
【基本データ】
≪作曲年≫
1884年12月13日〜1885年3月17日
≪初演≫
1885年4月22日作曲者自身の指揮
ロンドンフィルハーモニー交響楽団
≪楽章≫4楽章構成
T.第1楽章:Allegro maestoso
U.第2楽章:Poco adagio
V.第3楽章:Scherzo. Vivace - Poco meno mosso
W.第4楽章:Finale. Allegro
≪編成≫
・フルート2 / 2Flutes
・オーボエ2 / 2Oboes
・クラリネット2 / 2Clarinets
・ファゴット2 / 2Bassoons
・ホルン4 / 4Horns
・トランペット2 / 2Trumpets
・トロンボーン3 / 3Trombones
・ティンパニ / Timpani
・弦5部 / Strings
≪演奏時間≫
・約38分 / approx.38minutes
≪ミニチュアスコア≫
・全音楽譜出版社 ISBN4-11-891407-7 (\1200+税)
※輸入版等、未確認。
【HP管理者の曲論・極論】
まずは、ドヴォルザークの後期三大交響曲と言われる第7〜9番を
私なりの勝手な判断で比較表にしてみます。
| 第7番 | 第8番 | 第9番 |
知名度 |
3 |
2 |
1 |
難しさ(Vn的に) |
1 |
2 |
3 |
難しさ(オケ的に) |
1 |
2 |
3 |
激しさ |
1 |
3 |
2 |
カッコ良さ |
1 |
3 |
2 |
雰囲気※ |
ブラームス的 (ドイツ的?) |
田舎的 |
アメリカ的 |
弦のソロ |
Va,Vc |
Vn |
Vn,Va,Vc |
※祖国のボヘミア的というのが根底にあるのは前提。
・・・と勝手な表を作ってみましたが、この三曲を弾いてみて・聴いてみての
(個人的な)感想です。この中で私が、最初に聴いた曲は、もちろん、
クラシックを知らない人でも、何処かで聴いたことのある曲として最も有名な9番の
『新世界』で、その後、8番→7番と聴きました。演奏した順も同じです。
その中でも7番は、何故、こんなに悲劇的なのでしょうか??そして非常に
ブラームスチックな感じです。弾いていても1stの音の高い部分などは
ブラームスの同じような部分と似たものがあります。また、2楽章の
冒頭などもブラームスの緩除楽章にも雰囲気が似ています。まあ、
ブラームスの3番の初演を聴いたドヴォルザークが刺激されて
この7番を書いたというのは有名な話ですが、これも多いに関係しているのでしょう。
しかし、要所要所に出てくるドヴォルザークの全ての曲に共通な、
田舎チックというか牧歌的な部分はもちろん、この曲にも健在です。
(まあ、この曲に限らず、ドヴォルザークの曲には、必ずありますね)
聴けば、これはドヴォルザークの曲だな〜というのが
分かると思います。そう考えてみると、ブラームスとドヴォルザークの
関係が垣間見えるような気がします。しかし、シューマンほどではないのですが
オーケストレーションが???という箇所があったりで、指揮者やオケの対処の
仕方が様々で、面白く、演奏によっても大きく違うので非常に奥の深い曲です。
しかし、その分、オケもしっかりした熱意を持っていないと良い仕上がりには
ならないですね。
↓以下作成中↓
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