ブルックナー/交響曲第8番ハ短調
 Bruckner/Symphony No.8 C-minor



≪HP管理者の曲論・極論≫
まずは最初に謝っておきます。すいません、 ブル8に関しては4楽章ばかり聞いているので、4楽章のコメントばかり になると思います・・・。更に、版の問題もあんまり分からないです。
まず、この曲を聴くに至った理由です。それは、大学オケでトロンボーン パートが、毎日のようにこの曲を合わせていたのがきっかけです。 凄くカッコ良かったのですが、それと同時に、非常にオルガン的な響きもある なと思い、興味を持ちました。あとから知ったことだったのですが、 ブルックナーは生前は作曲家としてよりもオルガン奏者としての方が有名で、 その響きの理由に納得が行きました。 この8番を聴く前にも実はブルックナーの入門曲としてはちょっと難しめの5番は 高校時代から知っており、特に2楽章が非常に好きでした。何気に、ブルックナーの 曲で最初に買ったスコアも5番なんですよね・・・。
こうして、5番→8番→4番→6番→7番→9番と聴くようになったのですが、 8番は4楽章の始まりがインパクトがあり、よくトロンボーンがアンサンブルを する箇所が冒頭に出てくることもあり、今もって好きな曲です。トロンボーンを やっている人だけでなく、この曲は現在の映画音楽に繋がる凄くカッコイイ要素を たくさんもっているので意外にも気軽に聞けるかもしれません。 よくよく考えてみると、ブルックナーの交響曲における金管楽器の使い方は、 現在の映画音楽の基になっているような気がします。同じブルックナーの 6番の1楽章の冒頭なんかも、映画音楽の何処かにそのまま出てきそうな 気がします(ちなみに、6番は、曲の編成的にも時間的にも、曲のメロディック なところも、最初に聞くには丁度良いと思います。また、演奏するのにも入門 としては良いかもしれません)。ブルックナーというと、身構えてしまう人もいるかも しれませんが、8番の4楽章は、聴き易いのではないでしょうか??



■スタニスラフ・スクロバチェフスキ/ザールブリュッケン放送交響楽団
  Stanislaw Skrowaczewski / Saarbrucken Radio Symphony Orchestra

【データ】



■ライオネル・ログ(オルガン版)
 Lionel Rogg

↑日本語の読みはこれで良いのかな??
【データ】

ブルックナーはオルガン奏者で、交響曲の 響きがあるんだから、オルガン版はあって当然!!って感じですが、あんまり 見かけません。それで見つけたのが、このCD。これを聴いて思うのが、 やはりブルックナーの交響曲はオルガンの響きだな〜というのが理解 できると思います。ただ、あれだけの編成の曲をオルガン一台でやるのも 多少不自然な部分があり、そういう箇所が何箇所か見られますが、 それは、フルオケとオルガンの違いですからしょうがないですね。

■野口剛夫/ジャパン・エレクトロニック・オーケストラ(エレクトーン版)
  Takeo Noguchi / The Japana Electronic Orchestra

【データ】

一つ上のCDがオルガン版、そして、今度はエレクトーン版と随分とマニアックな 感じですよね。しかも、オーケストラをエレクトーンという電子楽器でやるなんて 何事だ!!と思われる方もいらっしゃるかも。ちなみに私は小学校1年〜大学2年 までエレクトーンをやっていて、「何!?エレクトーンでオーケストラ!?」と 思い、ついつい興味を持って買ってしまったんです。でも、これが意外に いけているんですよね。ブルックナーの交響曲って、どれを聞いても非常に オルガン的な響きがしますよね。だから、きっと、一つ上のようなオルガン版の ようなCDが出るんだと思います。でも、やはり、音色的に寂しいですよね。 オルガンは、あれだけ色々音が出ますが、それでも本物のオケには勝てません。 それをある意味で克服したのが、このエレクトーン版なんですよね。一昔前の エレクトーンは、ホント、電子的な音で、「ホントにこの楽器の音色なんか??」 と思うほどですが、最近は、真面目にスゴイですね。オルガンの音は、流石に オルガンを元に作られた楽器ですから当然、当初から結構オルガンの音は リアルでしたが、最近は、それぞれの音のピッチを変えたり、ビブラートを マニュアルでつけたり、あの鍵盤でも非常に微妙なニュアンスが加えられる ようになり、非常に表現力が大きく変わりました。ですから、「エレクトーン とは何ぞや??」と思う方にも是非お薦めできますね。今後も、ブルックナー のみならず、他の作曲家の曲も出して欲しいですね。ただ、弦楽器だけの曲や 室内楽・器楽はまだ無理があるかな・・・。



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