〜2001.11.14
これまでのPX

 









最初は見た目だけ
ドレスアップしました

ノーマルの状態(まっくろ)


あちこち赤ゴムに
ステップのセンターも交換


ヘッドライトリム&バイザー
タンデムステップ
クリヤーウインカーレンズ
シシーバー&スペアタイヤ収納付きの
リアキャリアなど取り付け














左がPXで右がP用







右は最初の状態・左半分は削った後









































集果箱をボディの台にして、
エンジン下にはジャッキを入れてあります


バラすと結構小さい


事の始まりは、オークションで偶然見つけたPXを落札したことからでした。
正規に落札したのではなく、
Q&Aで値引きをお願いしたところ快諾していただいたのでした。
(今思えば、なんであんなにあっさり値引きしてくれたのかな・・・)

2001.1.某日に引き取りに。
PXを駅まで乗ってきてもらい、試乗。
セルモーターが逝ってる以外は特に問題なかったので購入決定。
埼玉南部から横浜の自宅まで自走で帰りました。
クラッチが近いだけで後は特に問題ないみたいでした。
(ところがこれがまた甘かった・・・)


それから2ヶ月の間に約1000km走りました。
クラッチがいささか近いことは別に気にならなかったので、
特に調整しようとも思わず、なくなんとなくそのまま乗っていました。




そして、それは起こりました。
3.20に行われた5thVespaRallyTokyoに参加した日の帰り・・・
naoki-xxを後ろに乗せて横浜まで帰宅したんですが、
2人乗りするにはクラッチが近すぎてちょっと乗りにくかったこともあり、
途中でワイヤーを張ったんです。
あ、なんだ、全然乗りやすいジャン。もっと早くやれば良かった。

眠い目をこすりながら家路を急ぎ、
それは自宅から数百m前の信号で悲劇は起こりました。
「バツンッッ!!」
おぉ〜!?なんだなんだ??
クラッチワイヤーが切れました。
張りすぎたかな?
とりあえず2速のまま残り数百mを走行し、到着。
明日クラッチワイヤー交換しよう・・・

ワイヤー交換してからのこと
走っていると、クラッチが切れないことがしばしば。
クラッチレバーが全く握れない!
(結構コワイ)
回転数を上げるとクラッチが切れなくなる傾向があります。
しかもエンジン始動の時、普通にキックしたのでは全然かからない。
押しがけもしくは間隔無くキック連発するとかかります。
なんなんだろークラッチ盤の交換かな?
とりあえず交換してみることにしました。

ベスパのクラッチ交換は全くの初めてだったこともあり、
maedaさんに教わりながら、僕の千葉ガレージで交換することにしました。




作業は進み、クラッチハウジングをガポッと外すと・・・
ハウジングの中央が割れてる〜!!(涙)

・・・考察・・・
このハウジングは普通の六角のナットで留められていました。
本当はギザギザの段がついているナットでついているはずです。
(それをクラッチナット外しという特殊工具で外します)
ということは、過去に外されたことがあるということ。
きっとその時に、純正のクラッチナットを無くしたか破損したかで、
代わりに六角ナットでごまかしたんだと思われます。

純正のナットはなぜ段がついているかというと、
緩み止めのために噛ませるワッシャーの爪を段に引っかけるからです。
そして、六角でごまかすと緩み止めのワッシャーが入れられないので
走っているとナットは少しずつ緩んできます。

ナットが緩み、緩んでできたクリアランスの間でハウジングが暴れ出します。
(ドライブシャフトの外側に向かってクリアランスができている)
クラッチごと外側に行くと、もちろんクラッチの切れるポイントは近くなります。
それをクラッチワイヤーを張ることによって対処したので、
ハウジングは常に外側に押されている状態になり、
ハウジング中央とドライブシャフトが下手に当たって破損したのだと思われます。

その後の症状として上に書きましたが、
ワイヤーを換えた後にクラッチが全く切れなくなったのは
ハウジングがシャフトの外側で引っかかってたからで、
キックでエンジンがかかりにくくなったのも
ハウジングは廻らずに空回りしていたからみたいです。
連発してキックした場合、空回りしながらもある程度回転して、
なんとかエンジンはかかっていたのでしょう。
・・・僕の考察はこれくらいで限界・・・





仕方がないので、ハウジングごと交換することに。
PXのハウジングを新品で買おうとしたら結構高価だったので、
maedaサンからPの中古ハウジングをもらいました。

ちなみにPXのクラッチハウジングは、小さいバネが十数本入っていて、
Pのハウジングは太いバネが6本入っています。
よって、PXのクラッチは軽く、Pのクラッチは重いです。
逆に、PXのクラッチは消耗が激しく、Pのクラッチは耐久性があります。
(PXのクラッチはクラッチ板の耳がすぐに削れてくるそうです)



余談ですが、
PXのクラッチ交換をするつもりでレーシング4枚クラッチを買ってあったんですよ。
P用とPX用はカタチが違うんですが、見たこと無かったので違いが分からず、
店員さんに「PX用のをお願いします」ってちゃんと言ったんですけど、
ハウジングを外してから見比べると、どう見てもP用みたい。
さすがは○○ラ○ー渋○店!
不幸中の幸いで、結果としてこれをそのまま使えることになりました。






Pのクラッチに新品のクラッチ板を入れます。
まずは下準備。
クラッチの切れを良くするため、ハンパなコルクを写真のように削ります。

このレーシングクラッチには強化バネ?が付いていますが、
ノーマルのバネを使うべし!と聞いていたのでその様にしました。
純正バネより強くて、クラッチが重くなりすぎちゃうのでしょうか?

もらったPのハウジングをバラします。
僕は特殊工具を持っているのでそれを使いましたが、
大きめのボルトとナットとスパナを工夫して使ってもバラせます。
(クラッチ板側の中央を押さえて、周りにハマっているリングを外せばOKです)
組み付けはその逆で。
あ、新品のクラッチ板は組み付ける前にオイルに漬けておくことを忘れずに。
この辺の作業は他のバイクでやったことがあったので、
特に問題なくできました。


そしーてクラッチユニット取り付け!!
アーンド重大事実がはっかく!!

クラッチ側の三日月ピン(正式名称スピル)が無いんです。
ドライブシャフトとクラッチハウジングには凹みがあるんですが、
その両方の凹みに入れて、ドライブシャフトとクラッチユニットを連動させるという
小さいけれどとても重要な部品です。

どこいったのかな?
以前はちゃんと走っていたので、入っていないはずは無い・・・
(もし入っていなかったら空回りして走れないハズ)
いくら足下を探しても見つかりません。
これはまさか、ひょっとして、クランクケースの中に落ちたのでは・・・

小さなパーツだけど、もし中に落ちていたら
走行中にギアに噛み込んでしまう恐れがあります。
とりあえず中から拾い上げる努力をしました。

【作戦その1】
ピックアップツール
(手の届かないところに落ちたパーツを磁気で拾い上げる工具)
で、ひたすらクランクケース内を探ってみて、
運良く取り出せることを期待する。
【結果】
これで出てこれば楽なので、相当頑張ったんですがダメでした。

【作戦その2】
オイルドレインボルトを外し、上からひたすらオイルを流し込む。
それによって三日月ピンが下から流れ出てくることを期待する。
【結果】
車用の激安エンジンオイルを使って4Lも流し込みましたが、ダメでした。



もう方法としてはクランクケースを開けるしか無いのですが、
確実に中に落ちているという保証もなく、
もしかするとケースを開けても見つからない可能性だってあります。
さんざん悩んだあげくにケースを開けることにしました。

またmaedaサンにいろいろ教わりながら、バラしました。
(夢中だったので写真は無し・・・)
開けたにもかかわらず、影も形もない・・・と諦めかけたその時!
ギアの裏側、ケースの最下部に三日月ピンを発見!!

実物の三日月ピンくん、はじめまして。
君は本当に三日月みたいなカタチしてるんだね。
探したよ。コンニャロウ。


・・・教訓・・・
クラッチユニットを外すときには、
凹みが上向きになるように回してから外しましょう。
それでもピンが落ちる場合があるかもしれないので
前もってユニット下の部分にウエスを詰め込んでおきましょう。
そして取り付けるときには、そのまま凹みにピンを入れるのではなく、
グリスを塗ってから入れましょう。(落ちにくくするため)



その後、やっとPXは好調に走るようになりました。
(つづく)


ライン