オーストラリアでのクリスマスとお正月
1981年
オーストラリアのクリスマスもお正月も夏になるので、デパートのサンタクロースはコットンの薄い生地の衣装で袖口や上着のすそにあるしろい毛皮も薄いあまりあったかくない服ですが、サンタさんは付け髭などで汗びっしょりでかわいそう。
キリスト教国なので、クリスマスツリーをかざったり、プレゼントを買ったり、クリスマス料理もやります。でも伝統的なクリスマス料理(ローストターキー、ライスプデイングなどもどう見ても冬のお料理で、オーブンを長時間つけるのでとても暑く、食べてもなんだか美味しくない気分がしました。オーストラリアのクリスマスケーキは保存のきくリッチなドライフルーツの入った堅い茶色いケーキでキャラメルのように切って、少しだけ食べるものです。甘くてあまりたくさんは食べられません。日本のようなデコレーションケーキがクリスマスケーキではありません。
小さい子供たちは24日の夜中にサンタさんが来るのを楽しみにしています。オーストラリアのサンタさんは小さいパイ(ミンストパイ)と冷えたビールが好物です。トナカイさん用にはにんじんを置いておきます。
クリスマスの前日は町内を本物の馬車とサンタさんが「ホーホーホーメリークリスマス!」といいながら回ってきました。
クリスマスの日はオーストラリア人は朝から教会でサービスがあり、そのあとクリスマスデイナー(時間的には昼ぐらい)始まり、おおくの親戚の人が集まってお祝いの食事を長時間かけてやります。
クリスマスの次の日はボクシングデイ(Boxing Day)といって、新聞郵便配達人やミルクマン(牛乳配達人)にクリスマスプレゼント(チップ)をあげます。25日が来ると近所のひとも「ハロー」というあいさつじゃなく、「メリークリスマス」と挨拶し、日本のお正月にちょっと似ています。町中仕事は休みだし、お店も開いてなく、人々はホリデイでリラックス気分を楽しんでいます。前日とはまったく違った雰囲気です。
それに対して、お正月は味気なく、ただ一日の普通の祭日という感じです。ただし、12月31日の夜はカウントダウンパーテイが町のあちらこちらであり、人々はドンちゃん騒ぎで、12時の鐘がなるとまわりの人だれにでも「おめでとう」と言ってキスを交わします。日本のようにしっとりと元旦を迎えるのではなく、お酒をのんで、ダンスをして、にぎやかな音楽で新年を迎えます。31日夜中にパーテイが終わると、元旦にはなにも行事がありません。
日本人の私達の家族は一年目は日本とほぼ同じように私は年末にお節料理を作り、(日本食を売る小さなお店で冷凍のかまぼこも数の子も手に入ります。乾物もお正月用のものが手に入ります。)お寿司もたくさん作りました。なぜなら日本では年末にたくさんお料理をすればお正月3が日は残りものでそれほど料理をする必要がないからです。でも夏にお雑煮を食べても汗ふきふきじゃあまり美味しくなく、お節もお寿司も一日でいたんでしまい、次の日には残りを捨てることになりました。しかも学校も会社も1月2日からもう始まり、お正月気分は許されないのです。それ以来次ぎの年からはお節は止めて、元旦はすいているゴルフ場でゴルフをして、過ごしました。お正月はやはり日本のお正月が風情があり、落ち着きますね。