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姿勢習慣病

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その1その2その3その4その5

姿勢習慣病(その1)

慢性的な痛みは姿勢習慣病です!!
先日の「ム・ウ21あざみ野」の10周年記念講演で「姿勢習慣病」についてお話しました。
なかなか理解できないことと思いますので4回ぐらいのシリーズでご説明致します。

普段起こっていること

*腰痛・膝痛・肩こり・などをお持ちの方で、痛む場所が変わったり、検査をしても特に大きな変化を指摘されない。こんな経験をしたことはありませんか。

*当院のリハビリテーション外来並びに"ム・ウ21あざみ野"では、10年前よりこのような痛みの原因を「姿勢」からと考え運動療法を行ってきました。

*人の姿勢(構え)は、長期間に渡って徐々に変化したり、瞬時に変化したりするものです。

*姿勢習慣による形態的変化は主に脊柱後彎、骨盤後傾、一側骨盤挙上、偏平足、外反母趾などや片麻痺などによる動作の習慣性によるものなどが考えられます。

*姿勢の変化は、からだの各部分(体幹、上肢、下肢)の組み立て方や相対的位置関係の変化(形態的変化)と、各部分が有する固有な役割(機能的変化)が果たせなくなることによります。

*このように、普段の生活上の姿勢習慣により、姿勢が変化するということは、形態的変化だけではなく機能的変化も生じ、結果として様々な症状を引き起こすことになります。

*この原因を体幹機能の低下と考えて、「ム・ウ21あざみ野」ではリハビリテーション、運動療法を行っております。そしてこの一連の流れを包括的に捉えるものを「姿勢習慣病」として取り組んでおります。

姿勢習慣病とは

*姿勢習慣病とは
「人は唯一、直立二足歩行ができる動物であり、種々な動作で、からだの負担になる姿勢の習慣、姿勢の変化による生活を続ける事により、からだの形態的変化、機能的変化を発生させ、膝痛、腰痛、肩痛など複合的な症状を呈する総合名称である」

@ 痛みを我慢して生活していませんか?
対症療法だけで良くなることもありますが、反復します。
肝心なことはあなた自身の日常生活でのリハビリが必要です。
自宅で出来るリハビリを継続し、痛みから解放。
A 座る、立つ、歩く、移動する等の日常生活動作が簡単にできますか?
跳んだり、跳ねたりは無理としても、以前より出来なくなったということは、老化だけではありません。
知らず知らずに身体を動かさなくなったためです。
普段動かさない場所も体操や水中運動で意識的に動かしましょう。
B歩行時に足幅が広くなっていませんか?
体幹下部(腹)の機能が低下すると上背部(背中)で代償し体幹を硬めます。
体幹が硬くなると歩行時に骨盤がうまく動かなくなり、歩行時歩隔(足幅)が広くなります。
C膝の内側が痛くありませんか?
体幹機能が低下したときに、片脚に体重をかけるとき十分骨盤を横に移動できなくなるため膝で代償し、下肢の内側に荷重され膝関節の内側に負担がかかり痛みの原因になります。
Dかかと、膝が痛い?
体幹の動きが不十分だと背骨の動きが低下し、足の後方(踵)に重心がかかるため膝関節の伸展筋肉前側に大きな負担がかかり痛みの原因となります。
E首がこる、肩がこる、そして腰が痛いがなかなか治らないのは?
約3kgの重たい頭をどの様に支えているのでしょうか。
どのように骨盤の上に体幹を乗せているのでしょうか。
お盆の上に丸いパチンコ球、縦長のコンニャクがうまく乗っている状態を保つことは大変難しいものです。
人はどちらかに揺れると身体を動かす、筋肉を緊張、弛緩させてバランスを取る。
傾いた状態でもうまく固定できる支持機能が出来ることは体幹機能がうまく働いているからです。
あまり時間が長いとくたびれます。筋肉をリラックスさせることも必要でしょう。
私達は支持機能の原点は体幹機能と考えております。
マッサージだけでは一時的であり、繰り返すことがよくあります。
F骨折は骨粗鬆症、骨がもろいことからきます?
もろいだけで骨折するのでしょうか?
転倒しなければ、ましてや寝たきりの方には骨折はありません。
転倒予防は骨折予防です。
皆さん、まさか自分が骨折するとは思ってもいません。
骨は丈夫、転倒しても大丈夫と思っています。
転倒しない身体の反応、支持機能を日頃から鍛えておきましょう。
平衡機能、体幹機能の改善です。これが「姿勢習慣病克服体操」です。
G喘息、呼吸機能の低下は腹式呼吸だけでよいか?
体幹の重要な部位として胸郭があります。
姿勢の悪い方が腹式呼吸を一生懸命しても効率はよくありません。
呼吸リハビリは横隔膜呼吸「腹式呼吸」、胸式呼吸をいかに効率良く行うかですが、筋肉が硬い、胸郭が硬いと効率的な呼吸は出来ません。
又姿勢が悪くても効率的でありません。
呼吸機能の低下は体幹機能の低下によることがあります。
H歯の噛み合わせが悪い?
歯の病気でしょう。と考えますが顎関節症の治療、噛み合わせ不良の治療に姿勢、顎の位置関係が指摘されています。

この様に考えますと、痛い所、不都合なところの治療は当然必要でありますが、全体的な捉え方、姿勢習慣病として様々な症状に対応することが必要でしょう。

次は 姿勢習慣病の予防と克服です

 

姿勢習慣病(その2)
姿勢習慣病とは…


「人は唯一、直立二足歩行ができる動物であり、種々な動作で、からだの負担になる姿勢の習慣、姿勢の変化による生活を続ける事により、からだの形態的変化、機能的変化を発生させ、膝痛、腰痛、肩痛など複合的な症状を呈する疾病である」

姿勢習慣病の予防と克服

目的
@ 姿勢並びに動作時の安定感と効率の改善をはかること。
A QOL(生活の質)、ADL(日常生活動作)の改善並びに向上をはかること。
B 転倒・骨折予防、寝たきり防止

対策
@ しっかりした姿勢を保つ(臥位、座位、立位)、しっかり身体を動かす(動作)
しっかりと歩く(歩行、移動)という身体機能、平衡機能をたかめること。
A 支持機能としての体幹機能の改善をはかること。
B 筋教育、柔軟性トレーニング等で筋力向上をはかること。
C 「バランス・リハ」「姿勢習慣病予防指導」を行うこと。
転倒予防教室、姿勢習慣病予防指導教室、水中運動、水中歩行、ストレッチ、コンディショニング、リハビリテーション、インソール療法(足底板)

 

姿勢習慣病(その3)
体幹機能の改善をはかりましょう。

●しっかりとした姿勢を保つ、

●しっかりと身体を動かす、

●しっかりと歩く


の基本は支持機能としての体幹機能の改善をはかることです。

@ 体幹とは頭、頚、胸、腹であり、その支柱として脊椎があります。
そしてそれに四肢がつながっております。
A 人は体幹(体位)と四肢(肢位)でバランスよく動いており、また安定を保っております。
それゆえ四肢の不都合、四肢の機能障害は時に体幹機能の低下によることもよくあります。
その逆も考えられるでしょう。
B 体幹機能とは姿勢保持、四肢の動作等に重要な役目を果たしており、その安定が各種の疾病のリハビリテーションや症状の回復に必要であります。
C 「腹筋を鍛えましょう」とお願いすると「ハイ 分りました」とすぐ返事がかえってきます。
腹筋を鍛えるは一般的には臥位では胴体の曲げ伸ばしでします。
これは腹直筋や背筋群のトレーニングです。
本来の体幹機能の改善をはかるものではありません。
部分的な筋肉強化だけではなく、全体的なとらえ方が必要でしょう。
D 歩行訓練、転倒予防は大腿四頭筋の筋トレという図式では不十分です。

 

姿勢習慣病(その4)
良い姿勢、悪い姿勢、楽な姿勢、しっかりとした姿勢

●姿勢に関していろいろな表現があります。何が良いのか悪いのか断定的に言えません。しっかりとした姿勢はしっかりとした動作、そしてしっかりとした歩行につながるものです。

●姿勢習慣、姿勢の変化としての姿勢が「しっかりとした姿勢(立位)」でないかもしれません。しかしながらそれに近づくことが必要でしょう。

@ 他人から見て「悪い姿勢」ということでも、本人に何ら障害がない、痛みも無いということがあります。
また逆に「良い姿勢」、「楽な姿勢」でも、症状が発生していることがあります。
そのような時あえて「しっかりとした姿勢」をつくる必要があるか迷うこともあります。
A しかしながら姿勢の習慣が姿勢の変化をもたらし、将来的に何らかの症状、障害を予測できるものであれば、早期発見、早期治療として、第1次予防、第2次予防としてアプローチする必要がありましょう。
それが姿勢習慣病の予防と克服です。
B しっかりとした姿勢(臥位,座位、立位)を保つことはいろいろな生活スタイルの中で大変なことですが大切なことです。
姿勢習慣病の予防、克服につながります。
C イスに座っての体操は、しっかりとした座位を保つことが基本です。
D 最近の学生は背中を丸め、所かまわず座る、へたる。

朝礼で最近倒れる子が少ないのは気をつけの姿勢がほとんどなく、ブラッと立っているからでしょうか。
起立性調節障害が少なくなったのでしょうか。
勉強での姿勢も背中を丸め、うつぶせ気味。転がってテレビを見る。親父スタイルでゆったりソファーでテレビ観戦。以前最近の子供は骨がもろい、骨折するのは清涼飲料水のためではないかといわれた。よく転倒する、転び方が上手でないのである。運動機能の低下、体力低下、体幹機能の低下、バランスが悪い、姿勢が悪い等々いろいろな原因が重なっているのでありましょう。

校医をおおせつかっている「横浜市立あざみ野第1小学校」では学校保健で「姿勢に注意しよう」「身体をしっかり動かしましょう」等々のテーマで「からだづくり」「健康づくり」をしております。そして、いつでも、どこでもできる「あざみ野第1姿勢体操」を行っている。

姿勢を考える、身体を動かすことを考える、行動を考える、生活習慣を考える、健康を考える。結果として気分転換、能率も上がる、運動機能もあがる、体幹機能も改善される。伝統になりつつある。
(最近外来で高齢者にも勧めているが好評。先生、第2体操はないんですかとよくいわれる。)

 

姿勢習慣病(その5)
ビデオ完成

転倒予防教室 寝たきり防止教室
姿勢習慣病克服体操

@ 姿勢習慣病対策としての克服、予防の基本的体操です
A いつでも、どこでも、だれにでもできます
B 最終目標である転倒予防、寝たきり防止を目的に体幹機能訓練として、座ってできる体操です
C 介護スタッフ、指導者の皆様も日頃どのようなことを、どのように指導するかを見ていただければ実感できます
D 高価な器具、複雑な器具を使用することなく、ビデオを見ながら無理せずできます
E 私達が日頃転倒予防教室等で指導している一部ですが基本的な動きを取り入れました。継続的に毎日1回行えば必ず結果が出ることは私達の教室では実証済みです。

 

対象者
@ 膝痛、腰痛、肩痛など複合的な症状を呈する疾病を持つ方
A 静かに立っている時でもフラフラ、ましてや動作が加わる時、移動する時に上手にからだを動かせない、不安定な方。
B 動くとどこかに痛みが出てくる方。場合によっては転倒しやすい。
C 「歩けるようにしましょう」「1万歩 歩きましょう」「転倒しない様にしましょう」とよく助言される方。まずはしっかり座れる、しっかり立てることが大切です。しかる後にしっかり歩けるようになるでしょう。

 

今回のビデオに収録された体操
@ 足底感覚疎通
A 上背部屈曲伸展
B 足関節回外運動
C 骨盤ティルティング
D 深部腹筋運動
E 肩甲骨運動
F 肩甲骨運動
G 腹斜筋運動:重心移動運動
H 下部支持機能強化:重心移動
I 前腕回外後方重心改善
J 伸展反射訓練

 

道具を使用
@ ダイナエアボール
A セラバンド
B セラボール

 

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