| 「ねえ、がーさまぁ」 「なに?」 「疲れちゃったの…。お休みしない?」 二人は、ただただ広い、高原に来ていた。 「そうだね。休もうか」 旅、とはいっても、何が目的というわけではない。 「ねえ、がーさま?今日はどこまで行くの?」 クレアは、相変わらずのんびりしている。 「ここ。後少し歩けばつくからね」 クレアは、まるで遠足を楽しむかのように、ひょい。と立ち上がった。 「クレア…それは何?」 クレアは首をかしげて、鞘ごと剣をガランに渡した。 「がーさま?」 ガランは、慌てて剣を鞘に収め、クレアに差し出した。 「この剣が、どうかしたの?」 ガランは一瞬、クレアの事を疑った…。 ……そんな訳ない。クレアに、そんなこと…。 ガランは、町につくまで口を開かなかった…。 |
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| 「あの剣はねぇ、にいさまがくれた、護身用の剣なんだよ」 町の宿で、クレアはそんなことをいった。 「クレアの住んでたのって、どんな所だった?」 歳幼い少女の割に、昔を懐かしむような顔でクレアは育った村について話し始めた。 「にいさまはね、毎朝畑を耕してたの。 にこにこしながら、クレアは話した。 「クレアの村は…一体どこ?」 意識外に、ガランはクレアに訊ねていた。 「オイラの、村は…」 クレアが言いかけたところで、急に部屋のドアが開け放たれた。 「何かあったの?」 ガランは、すぐに町の中心へと向かった。
「大人しく、住処に帰ったら?痛い目見るよ…!! 伽藍の言葉が通じるはずもなく、巨大虫はガランに襲いかかった。 「くっ…!!」 一瞬、地面のぬかるみに脚を取られ、ガランは敵の触手に捕まった。 「く、れあ…っ?!」 ガランは、残りの力を振り絞って、クレアに逃げるように言う。 「がーさま…オイラ…オイラ…」 クレアは、目に涙をいっぱい溜めて、剣に手を添えた。 ……もうこれ以上、大事な人を失いたくない。 ガランの目に映ったクレアは、風のようなスピードで攻撃を繰り出す。 |