シンデレラ
「ぼくは嫌だぞ!」
「俺も嫌だ。」
「私はどうでもいいですね・・・。」
「セラは賛成ですよ。」
破壊者達は今日もくだらない雑談を繰り広げていた。
今日の話題は、管理人葉山が破壊者に劇をさせようとして
いることに対してらしい。
題目はシンデレラ。理由は白雪姫の方はまた別の配役でや
りたいから、らしい。
「大体!ネタがないからって適当に劇でもさせようっていうあ
いつの考え方が間違ってるだろ!?」
ルックは不満を叫んでいた。
「ルック様。たった今管理人からセラにメールが来ました。あ
なた宛に。」
「・・・読んで」
「そんな事言うなら、お前がネタ考えろ!・・・だそうです。」
「あのアマ・・・」
「まあ、やるだけやってみましょうか?結構色んな所でネタと
して活躍していますから、私達の劇は。」
「アルベルト・・・お前まで・・・」
「俺は嫌だぞ。」
「あ、ユーバー、あなた宛にも来てますよ。メール・・・。」
「読め」
「安心して下さい、血は出ます。・・・だそうです。」
「ならいいか・・・。」
「良くない!良くないから!!第一誰の血だそれ!!」
「と、いうことで、多数決で開催決定ですね。」
「い、いやだあああああぁぁぁ!」
わぁぁぁぁぁぁ・・・!(拍手)
―舞台袖―
「セラ、ぼく逃げていい・・・」
「だめです。あなた目当て出来ているお客様が何人いらっ
しゃると思っているのですか?」
「だって、この格好は・・・」
「管理人の趣味です。」
「セラ、君は・・・」
「さっさと行け」
ナレーション「昔々、あるところに、一軒の家がありました。
家族構成は継母、父、二人の意地悪な姉、それから一人の
娘でした。彼女は灰だらけという意味からシンデレラと姉たち
や継母に呼ばれていました。」
継母「シンデレラ!シンデレラ!」
シンデレラ「・・・・・・何でぼくが女役なんだ・・・」
継母「聞こえないのですか?シンデレラ!いつものように掃
除、洗濯は終えたのでしょうね?」
シンデレラ「もちろんです、お義母様・・・もう慣れてるよ・・・は
は・・・毎日レックナート様は・・・」
継母「ならばいいです。あ、そうでした、紋章球を磨くのも忘
れないように」
シンデレラ「セラ・・・完璧にレックナート様に似たな・・・」
継母「シンデレラ!ぶつぶつ言ってないでさっさとなさい!そ
れから本名は出さないこと。」
シンデレラ「ふう・・・」
姉A「おや、シンデレラ・・・?そんなに汚れてどうしたのです
か・・・ふふっ」
姉B「八つ裂きにするぞ」
シンデレラ「くっ・・・(屈辱・・・)お、お義姉様。」
姉A「シンデレラ、いいことを教えてあげましょう。今朝家に王
様とお妃様から一通の招待状が届いたのですよ。王子様の
花嫁を選ぶために明日から三日間舞踏会を開かれるそうで
すよ。」
シンデレラ「ぼくは行けるのかい?」
姉B「貴様が行けるわけがなかろう。貴様は代わりに血を流
していればいいのだ」
継母「それにそんなぼろぼろの汚れた服で舞踏会などに行
けるわけもないですね」
シンデレラ「・・・」
姉A「さあシンデレラ、貴女は私達のドレスを作るのです。」
ナレーション「シンデレラは指がすりむけるまで、縫い物やア
イロンがけに追われました。」
シンデレラ「何で本当にやらなきゃいけないんだ・・・しかもこ
れ冬コミのコスプレの服じゃないか?」
ナレーション「今日は舞踏会最後の晩です。シンデレラは姉
たちの靴を磨き、髪を結い、着替えを手伝いました。」
姉A「さすがシンデレラは慣れていますね。シルバーバーグ
家の家政婦になりませんか?」
シンデレラ「断る」
姉B「さっさと俺の髪を結え」
シンデレラ「いつもぼくがやってるじゃないか・・・いつもと何
が違うんだ、全く。」
姉A「では・・・行くぞ」
姉B「なあ、血はいつ出るんだ」
シンデレラ「さあて、やっと一人になったな・・・。その辺のワイ
ンでも飲むか」
謎の声「貴女も舞踏会に行けますよ」
シンデレラ「別に行きたくないよ。放っておいてくれ」
謎の声「行きたいのでしょう?」
シンデレラ「しつこいな。行きたくないんだって」
謎の声「行きたいのでしょう?」
シンデレラ「ぼくはここでくつろいでいたいんだよ」
謎の声「仕方ありませんね・・・こうして私が来てあげたという
のに・・・蒼いみや」
シンデレラ「れ、れれレックナート様ああぁぁ
ぁぁぁ!!!!」
魔女「シンデレラ。危ないところでしたね(微笑)」
シンデレラ「ぼくは何をしなければいけないのでしょ
う!?いえ何でも致します!舞踏会に行けばいい
のですね、分かりました今すぐ参りますっ!」
魔女「お待ちなさいシンデレラ。庭の大きなカボチャと、ハツ
カネズミを6匹と、大きなネズミを一匹と、それからトカゲを6
匹連れてきなさい」
シンデレラ「何ですかレックナート様、ついにボケられたので
すか?」
魔女「開かれし門」
シンデレラ「ぎゃあっ」
魔女「分かったらさっさとなさい」
シンデレラ「了解しました!!こんな所に丁度よく全ての材
料が揃っております。ですから儀式はもう始められます」
魔女「いいでしょう・・・呪文、何だったかしら」
シンデレラ「ええと・・・チチンプイプイがどうとか」
魔女「非常に格好悪いですね。では呪文などどうでもいいで
しょう」
ナレーション「魔女がロッドを一振りすると、カボチャは馬車
に、ハツカネズミは馬に、大きなネズミは御者に、トカゲはお
供の家来になりました。」
魔女「さあルッ・・・シンデレラ、馬車に乗りなさい」
ナレーション「魔女はそう言ってもう一度ロッドを軽く振りまし
た。それはシンデレラの頭上へと振り下ろされました。
するとどうでしょう。シンデレラは素敵なドレスを着て、可愛ら
しいガラスの靴を履いていました。」
シンデレラ「ぎゃあっ!い、痛い、痛いっ、いや、それよりも恥
ずかしい!!」
魔女「12時までに必ず帰ってくるのですよ。遅れたらどうな
っても知りませんよ」
ナレーション「シンデレラは馬車に乗ってお城へと入っていき
ました。」
シンデレラ「また派手なセットだな・・・」
王子「ルックーーーーーー!!!!!!!!」
シンデレラ「本名大声で言ってるのは誰だよ!
ってああああーーーー!!何で君がこ
こにいるんだあー!」
王子「ルックううぅぅ会いたかったよー!いや、今はシン
デレラか。」
シンデレラ「だ、だから君が何でここに・・・!」
王子「いやあ、やっぱルックはお姫様似合うなあ。」
シンデレラ「だからっ!何で君がここに居るんだよ!」
王子「細かいことは気にするなよ。
さあ、12時なんてすぐだぞ、踊りましょうかお嬢様」
シンデレラ「い、い、嫌だあああ!!帰る!!」
王子「ふ・・・俺に勝てると思ってるのか?甘いね。」
シンデレラ「うーーーわああーーーー」
ナレーション「シンデレラは幸せに包まれ、王子様と踊ってい
るうちにすっかり時間を忘れてしまいました。
突然、時計の鳴る音が聞こえてきました。」
シンデレラ「や、やった!帰れる!」
ナレーション「シンデレラは広間から飛び出しました。そして
夢中で走り出しました。」
王子「あ、待てよ!」
ナレーション「王子も必死で追いかけましたが、追いつくこと
は出来ませんでした。シンデレラは逃げ足だけは早いので
す。」
王子「ちっきしょう・・・前から素早さはあるんだよな・・・ん?」
ナレーション「王子は階段の所で可愛らしいガラスの靴を見
つけました。そう、シンデレラには運がないのです。
やがて12時になり、シンデレラは魔法が解けて元のぼろ
ぼろの服に戻りました。」
―次の日―
王子「このガラスの靴がぴったりと合う娘と結婚する!」
ナレーション「王子様は結構自分勝手なところがあるのでそ
んなお触れを出しました。その上王子様は一度決めたことは
決して変えません。
王子様と家来は、靴の持ち主を捜すために国中の家を訪ね
回りました。
そしてついに、シンデレラの家へとやってきました。」
家来「誰か、この靴の合う方は居ませんか?」
王子「誰でもいいわけではないんだ。でもこの靴はサイズが
小さいから、見つかるはずなんだ。」
姉A「私が履いてみましょう」
家来「やはり少し小さいですね・・・。」
姉B「俺も履かなくてはいけないのか?」
家来「あなたの足も大きすぎますね。・・・そちらの女の方は
履かれないのですか?」
シンデレラ「い、いや、ぼくは結構です」
王子「そう言わずに履けよルック。」
シンデレラ「嫌だ。」
継母「王子様、ちょっと・・・」
王子「セラか。何だ?
――――・・・・・・・・なるほど、参考になった。ありがとう」
継母「500ポッチ・・・」
王子「・・・結構がめついよな、セラって・・・」
継母「毎度☆です」
王子「さて、シンデレラと言ったなそこの娘。」
シンデレラ「だからぼくは履かないと・・・」
王子「あ!レックナート様だ!」
シンデレラ「えっ!!??」
王子「今だ!」
シンデレラ「しまった!!」
家来「おお!ぴったりですよ!」
王子「なんと!素晴らしい、ではあなたが昨夜のお嬢様だっ
たのですね!結婚して下さい!」
シンデレラ「嫌だ。」
王子「拒否は許されないよルック。」
シンデレラ「い、嫌だあああ!!!!!離してくれえ
え!!!!!」
ナレーション「こうして、二人はめでたく結婚式を挙げ、その
後ずっと幸せに暮らしました。」
おまけ
姉B「血はいつ出るんだ・・・?」
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