「うずまき」(監督/Higuchinsky 出演/初音映莉子)

K’:同時上映の「富江replay」がいまいちだったんだけど、もう一本の「うずまき」(実は予告編を見た時からこっちのが気になってた)。面白かった! 監督はラルク〜アン〜シエルのビデオクリップなどを作った人で劇場映画初監督なんだけど……いや、この人凄い! 物凄い完成度高いのよこの映画。
K:んむ。「富江」も 「うずまき」も伊藤潤二と言う人の書いた漫画が原作なんだけど、確かに映像にして面白味があるのはこっちかもしれないね。
K’:山間の小さなある町で次々に起こる“うずまき”を巡る怪現象。渦巻き収集家の男とか、カタツムリ人間とか、空の雲も渦を巻き、やがて町中のあらゆる物が……シュールでしかも、怖くて楽しいと言うか、遊園地にまぐれ込んだみたいと言うか、遊び心のある映像と劇映画としての本筋を外さない演出が、がっちり噛み合い、不思議な《うずまきワールド》にいざなわれていく。映画のキャッチコピー通り「気持ち悪くて気持ちいい」。☆四つ満点! 必見!。期待の映像作家誕生!ですな……Kちゃん、あと言いたいことは?
K:「うずまき」に佐伯日菜子ちゃんが出ていた(注:Kは去年の東京国際ファンタスティック映画祭で来場していた日菜子ちゃんを見つけて、持っていたカメラでツーショット写真を撮って貰った事がある。シャッターを押してくれたのはマネージャーらしき女の人。自分の行動力に脱帽。印象は“子鹿みたいな人”? とっても可愛かったッス)。漫画チックなお嬢様キャラを楽しそうに演じていた。これからも頑張って欲しいッスね。
K’:なんだよそれ。それって只の自慢話じゃ……
K:いいの!(いいのかこんな終わり方で)
('00・2月劇場公開)

'00・2月 メール・掲示板機能付きFAX「mojico」掲示板にて初出
'00・12/7 加筆修正

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