ケイ国王の映画感想文21 VOL.47
モンスターズ・インク
「モンスターズ・インク」(監督/ピート・ドクター 声の出演/ジョン・グッドマン ビリー・クリスタル)(日本語吹き替え版/石塚英彦[ホンジャマカ] 田中裕二[爆笑問題])アニメーション作品
「トイ・ストーリ−」、「バグズ・ライフ」、「トイ・ストーリー2」と言った作品でお馴染みのピクサー&ディズニー製作の3DCG長編アニメ最新作!
ストーリー〜人間の世界のすぐ隣にあるのに人間には決してみることが出来ないモンスターたちの国「モンスター・シティ」。
モンスター・シティ最大の会社、「モンスターズ・インク」。この会社の仕事は、モンスター・シティのエネルギー源である子供たちの悲鳴を集めること。特殊な装置で人間界に送り込まれた恐がらせ屋のモンスターたちは、クローゼットから子供の眠るベッドに突撃し、それぞれのモンスターが誇る脅かしのテクニックで子供の悲鳴をエネルギー・ボンベに集めて素早くクローゼットからモンスター・シティに戻って来る。一見モンスター達に取って楽勝に見える仕事だが、実はモンスター達にとってもこの仕事は非常に勇気のいる〜ある意味命がけな〜仕事であった。なぜなら実はモンスターの方こそ、子供たちを心底怖がっていたから。彼らは人間の子供は有毒だと信じており、例え靴下一枚であってもモンスター・シティに持ち込むことは禁止されているくらいなのだ。
そんな中、子供達の所に飛び込む勇気と脅かしのテクニックでモンスターズ社に多大な利益をもたらしているのが悲鳴獲得ポイントNO.1の怖がらせ屋、サリーとマイクのコンビであった。
しかし、事件はある日突然に起こった。仕事を終え残務整理をしているサリー。そこに現れたのは……小さな人間の女の子だったのである!
会社に知られれば自分たちも隔離されてしまう! サリーとマイクは厳しい追跡を逃れてこっそりと少女を人間界に戻そうとするのだが……
日本語吹き替え版で見ました
ホンジャマカ石塚氏と爆笑問題の田中裕二氏の声は素晴らしかったです(特に田中氏)。無理なく物語の世界に入り込めて、字幕も追わなくて済むと言う事で、日本語吹き替え版、是非お薦めしたいと思います。人間の女の子ブーちゃん、可愛かったです。最後はやっぱホロッと来ました。
「千と千尋の神隠し」裏バージョンみたいな作品でしたね
「人間の側から向こう側(お化け達の世界)に行く」のが「千と千尋〜」。
「モンスター側から見て、モンスターの世界に人間が来る」のが「モンスターズ・インク」。
対比して見て見るのも面白いかも知れません。
星は(☆☆☆☆)。「トイ・ストーリー」がめちゃめちゃ好きなんですよ。僕が個人的に好きな「栄光と挫折。そして再生」と言うテーマを描き、娯楽作品としても文句の付けどころのない大傑作だと思っていて、それには及ばないかなと(そんなに好きな作品なのに「〜2」はまだ見てない。ちなみに「バグズ・ライフ」も)。でももちろん「モンスターズ〜」も良い映画なので是非見て下さい。
最近見た劇場用アニメの順番付けで言うと、
「クレしんオトナ帝国の逆襲」(=「トイ・ストーリー」)>「千と千尋の神隠し」>「モンスターズ・インク」(=「劇場版カウボーイ・ビバップ」)>「ヴァンパイアハンターD」。
結構下の方じゃん、とか言わんといて!(笑) 100点満点で言うと90点は楽に取ってますので(「クレしん」と「トイ・ストーリー」は120点級ですが)。子供達が非常に楽しんで見てました。安心して人に勧められる作品です。
('02・3月劇場公開)
('02/3/23 書き下ろし)
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