('01/12/15書き下ろし)

('01.10月劇場公開)

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 でわでわそゆことで……


 個人的に思い入れのある作品には☆四つ満点を超える五つをあげたりなんかしてるけれども今回はあげない理由→まだこの作品の全貌を僕自身が把握しきれてないから。つまり一度観ただけでは全ての欲求を満たせない罪作りな作品なので、一度観ただけで満足しきれてないと言う事です。つまりDVD購入してチャプターを入れ替えたりなんかして初めて全て楽しんだ事になる。と言う事で結論は「DVD購入に値する映画」! つまり劇場代以上(DVD代)払う価値があると言うある意味最大級の評価であります。


 と言う事で是非観てちょんまげ!☆評価はもちろん(☆☆☆☆)!


・ノワールな雰囲気が良い感じ。ざらついた感触。勧善懲悪でない世界が非常にわての好みに合っている。
・キャリー=アン・モスは主人公を導く謎の女と言う設定が「マトリックス」とかぶり過ぎ! 彼女でもいいけど、個人的には違う女優さんの方が良いかなと思った(キャリーに罪はないけど)。
・ガイ・ピアースがかっちょいい〜!
 他の感想


 「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」でたまに大喜利やるでしょ? あれの伝言ゲームを思い浮かべてみたりする。一人伝言ゲーム。10分前の自分が10分後の自分に必死に何かを伝えようとする(正確に10分と言う訳ではないんだけどね。実は)。で、見せ方としては、最後に辿り着いた松ちゃんの解答から見せて行く感じ(もちろん最後は浜ちゃんが出題したお題ね)。なんかそんな事を観終ってしばらくたってから思ってみたりなんかする。
 一人逆伝言ゲーム(?)


 しかも10分しか記憶を保てない主人公の体験を追体験出来ると言う恐るべき映画なのである。そう、観ている観客も自分の記憶力と戦わなければいけない。そして一度観ただけでは事件の全貌を掴めないと言う、なんとも良く出来た、リピーター客、そしてDVD購買客を見越した真に商売上手な(笑)監督さんである。監督は本格的な長篇の商業映画はこれが初めての人。いやはや凄い人がまた出て来ちゃったねえ〜……


 そしてこの映画は「最後の結果の部分から、10分単位で細切れに、レナードの行動を遡って行くと言う」、斬新な手法で構成されている。結果から原因に遡って行く話……


ストーリー〜愛する妻をレイプされた後に殺されそのショックで前向性健忘症と言う珍しい記憶障害になってしまうレナード(ガイ・ピアース)。彼は10分しか記憶を保つ事が出来ない。街で出会った謎の女ナタリー(キャリー=アン・モス)に助けられ、ポラロイド写真にメモを書き、体中に暗号のようなタトゥーを彫る事で、事件の真相を掴もうとする……


 今回はちょっと変わった趣向でこの感想文を構成してみた。て言うか、この映画がこのような構成なので真似をして見た、と言う訳だ(厳密にはちょっと違うけども……)。


 革新的リワインド(巻き戻し)ムービーの誕生!


「メメント」(監督/クリストファー・ノーラン 出演/ガイ・ピアース キャリー=アン・モス)


メメント


ケイ国王の映画感想文21 VOL.37