ケイ国王の映画感想文21 VOL.43

ケイ君のビデオ観賞記21その十三(「DOG FIGHT 野良犬たちの挽歌」)

「DOG FIGHT 野良犬たちの挽歌」(監督/室賀厚 出演/哀川翔 大沢樹生 鶴見辰吾 浅田良未)

 ぶっちゃけ「レザボアドッグス」+「トゥルー・ロマンス」なのだが(哀川翔が「レザボア〜」のハーヴェイ・カイテル。大沢樹生が「レザボア〜」のティム・ロスと「トゥルー〜」のクリスチャン・スレイターを合わせた役。で、「トゥルー〜」のパトリシア・アークエットにあたるのがパイレーツの浅田好未! 拙い演技力ながら頑張っている!)、タランティーノのクールでスタイリッシュな演出に対して、室賀監督は、ジョン・ウーばりの「男臭い熱い演出」で魅せてくれる。で、「アクション系Vシネでも見てスカッとするか!」と言うお客さんに対して過不足なくその欲求を満たしてくれる。なかなかの佳作だ。これは劇場公開しても良かったのではないか。室賀監督の成長ぶりも著しい。東映はこう言う作品をもっと頑張って作って欲しい。
 哀川翔は相変わらずかっこいい。鶴見辰吾の悪徳警官ぶりもいい。肩の力を抜いて楽しんで欲しい。非常にドラマチックで見応えのある作品だ。
 ☆は甘めで(☆☆☆☆)を進呈。室賀監督と哀川翔のコラボレーション、是非また見てみたいものだ。

('00 ビデオ)
('02/3/5 書き下ろし)

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