ケイ国王の映画感想文21 VOL.35

アメリ

「アメリ」(監督/ジャン=ピエール・ジュネ 出演/オドレイ・トトゥ マチュー・カソビッツ)

今年を締めくくるパーフェクト&ミラクルな作品!

 ↓以下の文章は某BBSにわてが書いた文章をコピぺした物です(手抜きとか言わんといて!)。



今年劇場で見た洋画のナンバーワンは
(あくまでも「洋画」ね)、
実を言うと、今年初めに見た、
「ダンサー・イン・ザ・ ダーク」
だったのだが、
今年の暮れの押し迫った今日、渋谷で見たこの映画は、
わてにとって、
今年を締めくくるにふさわしい、
素晴らしい1本になった。
「最高!」
究極の悲劇的な内容だった「ダンサー・インザ・ダーク」と、
ハートウォーミングで幸せになれる今日見た作品は、
作風は真逆だが、ある共通のテーマを持っている。
「ダンサー〜」が、
「人は、辛い現実を『想像力(空想)』で乗り切る事が出来る」
事を描いた映画ならば、
今日見た作品は、
「『想像力(空想)』は現実を素晴らしい物に変える事が出来る!」
と言う事を描いた作品であった。

そしてそれとは別に共感したテーマがもう一つ。
それは、
「恋愛は素晴らしい」
と言う事。

この映画を観ずに来年を迎えてしまわなくて良かった。
僕はこの映画に小さな魔法をかけられた。
正確にはこの映画の主人公〜アメリに。

「アメリ」は現代のパリを舞台にしながら、少し懐かしい匂いのする、「素敵な」、そして、「パワフルな」、「癖のある」おとぎ話だ。夢見がちの娘が小さな悪戯でまわりを幸せにして行く。しかし自分自身の現実とは向き合うのは苦手な彼女。果たして自分自身の現実と対決する事が出来るのか?

最高の映画でございました。宝物みたいな映画。

>(もう既に観終っているN.Kさん宛)
小人のエピソード、笑ったよね〜!
マチュー・カソビッツ(「クリムゾン・リバー」とかの監督。かっこいいよね。分かる? パンフレット買ってるから分かるか)、監督よりも役者のがいいよ(笑)。
スピード写真のエピソードも読めなかった!
もう終始、笑い、笑い、途中グッと来たりで・・・
もう最高だね!
サントラも近いうち買おうっと! ビデオかDVD出たら永久保存版だね!



 以上です。
 付け加えるならば、アメリ役のオドレイ・トトゥ最高!
 そしてマルク・キャロとの共同監督で撮った「デリカテッセン」、「ロスト・チルドレン」、ハリウッドにスカウトされ撮った「エイリアン4」と云った「非現実的な架空の世界を描いたダーク・ファンタジー系」から、ガラリと変って、「パリに住む一人の女の子の等身大のハッピーなお話」を企画し(それでもアメリの空想シーンは「作り込み系」のジュネらしい、新鮮な想像力溢れた、それでいて毒のあるイメージシーンが満載である)チャーミングに撮ってみせたジュネ監督の力量には脱帽である。
 人生は素晴らしい! そりゃそうだ。今年の最後になってこんな素晴らしい映画に出会えたのだから。
 パーフェクトです!文句無し! オドレイ&ジュネ監督、ありがとう!
 
(☆☆☆☆☆)

('01・11月劇場公開)
('01/11/29書き下ろし)

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