「スターウォーズ エピソード1/ファントムメナス」(監督/ジョージ・ルーカス 出演/E・マクレガー、S・L・ジャクソン)

 生まれて初めて劇場で見た洋画が「スターウォーズ(以下「S・W」。劇場版第一作。つまりエピソード4ね。あーややこしい)だった。見る前は別に復活せんでも……と思っていた。前と同じ事をやってもしょうがないし、変りすぎてても困る(でもルーカスが引き続き監督すると聞いた時点で、いい意味でも悪い意味でもテイストは変らないだろうなと思っていた)。でも劇場で見てこその「S・W」と言う事で見に行ってきました。一言で言うと、
「昔、仲の良かった友達と久々に集まって海に行ったらやっぱり楽しかった。理屈じゃないな」ってとこです(なんじゃそりゃ)。つまりS・Wは良く出来たレジャーであると。そう言う事ですな。しかもノリはアウトドア・レジャー、その中でも海が近いのではないかと。そう言う結論に達した訳です。
 いわゆる「ジェットーコースタームービー」と呼ばれるハリウッドスペクタクル映画が「遊園地でのレジャー」なら、この「S・W」は「真夏の海水浴場」(あれだけ今のCGとか使ってるにも関わらず)。海に文句言ってもって感じですね。
 当時、何故あれほど「S・W」は受けたのか、それは、未来はこんなに楽しいんだぞ、っていうバラ色の未来観。今は悲観的な未来観のSF映画が幅を聞かせる中、「S・W」だけは夢のある未来を見せてくれる。それが観客を引きつけたんだと思う。それは田舎者のルーカスが都会に出てきた時のバラ色のイメージが反映されてるんだと分析した人もいるし、またインタビューで本人もそれを肯定しています。内容的に物足りないと言う人も中にはいるでしょう。そう言う人は、これは序章だから……と諦めて貰うしかないですね。映画好きの意見としては、ルーカスって、映像技術とかの凄いマニアっぽいけど、映画マニアって言う感じは少ないんですよね。でも黒沢明監督の影響は物凄く強い(合戦シーンとかもろ黒沢ですね)。「プライベート・ライアン」のスピルバーグしかり、ポスト黒沢は日本ではなくハリウッドにいるってのはやはり面白い感じがします。友達の意見→ダース・モールの活躍がもっと見たかったとの事。多分次回も出るでしょう。N・ポートマン可愛かった。それではまた。Kでした。ほんじゃ。(☆☆☆1/2)
('99・7月劇場公開)

'99・7月 メール・掲示板機能付きFAX「mojico」掲示板にて初出
'00・12/7 加筆修正

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