「ラウンダーズ」(監督・J・ダール 出演・マット・デイモン)

 ハリウッド製青春映画を久々に劇場に見に行ってきました。法学部の優秀な学生で弁護士を目指しながら、ポーカーゲームの天才で(学費もポーカーで稼ぐ)、世界的なポーカープレイヤーへの道との間で気持ちが揺れる主人公をデイモンが演じるこの映画を僕がわざわざ見にいったのは、 プレイヤー同士の心理戦の駆け引きに目がない(福本伸行の漫画とか。今世界で一番熱くて面白い漫画を描く人だと断言する。限定枚数のカードを使って命懸けの「ジャンケン」をする『カイジ』とか、是非読んで頂きたい) 僕自身ギャンブルは好きなんで(パチンコ、マージャン)、持ち金スッた時のショックとか、辞めるに辞められない気持ちとか、共感出来る部分が多いのではないかと言う事で、劇場に足を運んだ次第です。だから、簡単な粗筋と、マット・デイモンが出てるくらいしか知らなかった(デイモンは「プライベート・ライアン」に出てるのしか見てなかったので、特に思い入れもなかった)。 が、この映画が「ミラマックス」と言う映画会社の製作だと知って(Q・タランティーノがお金出して作った会社だ。予算に拘らず、作品本位で本当に映画好きな人が見たいような作品を提供してくれる。「shall we ダンス?」を全米に配給したのもここである)、もしかしたらイケルのでは……と思ったが、いやはや、良かったです。特に役者陣! 出てる人、超豪華!(デイモン→やるねえ、なかなか!エドワート・ノートン→初めていいと思った。素晴らしい! ジョン・マルコビッチ!→圧巻!! ジョン・タトゥーロ!→この人もいい! 存在感あるわー。マーティン・ランドー→いい役なんだ、これが……) 女優陣、ファムケ・ヤンセンも色っぽくって良かった。が、ここで声を大にして言いたいのは――キャメロン・ディアス以来、久々「来ました」(本当はアジア女性至上主義者なので、白人系美女にそんなに興味がない)、デイモンの恋人役(真面目な法学生で、ギャンブルには理解がない。でもいい女)、グレチェン・モル!! カァ〜ワァ〜イ〜!!(ウォン・カーウァイの名を絶叫している訳ではない)可愛い! 今年27歳(見えんわ、全々)。Kのハリウッド女優ひとり人気投票一位!(当たり前や) 早速、この人の出てる他のビデオ借りて見ようと思います。で、作品評……「人生は誰の物でもない」、「いつ仕掛け、いつ引くか、それを決められるのは自分しかいない」。そのメッセージに心打たれました。それではまた。Kでした。
(☆☆☆☆)
('99・5月劇場公開)

'99・5月 メール・掲示板機能付きFAX「mojico」掲示板にて初出
'00・12/7 加筆修正

>BACK