「ディープ・ブルー」(監督/レニー・ハーリン 主演/トーマス・ジェーン サミュエル・L・ジャクソン)

 レニー・ハーリン完全復活! 「ダイ・ハード2」、「クリフハンガー」等、いい意味でも悪い意味でもやりすぎている所がこの監督の魅力だが、元奥さんジーナ・デイビスと組んだ二作(「カットスロート・アイランド」、「ロング・キス・グッドナイト」は、奥さんのプロモーション・ビデオを見せられてるみたいで、どうにも頂けなかった。今回ジーナとも別れて吹っ切れたのか、甘ったるい所の全く無い、海洋パニックサスペンスアクションの傑作に仕上がった。遺伝子操作で知能と凶暴さを増したサメ達とサメ研究所の所員達との闘い! この映画の良い所は、監督が登場人物にも観客にも全く容赦しない事。良い意味での裏切りの連続! で、この人の根っこにあるのは、良い意味でのコミック感覚と見た(ラストシーン、ゲラゲラ笑わせて貰った)。型破りのヒロイン、サフロン・バローズ(サービスシーンあり )の扱いといい、面白い事の為ならなんでもやると言う姿勢に、やるじゃん、レニー!と思った。前年度の「スターシップ・トゥルーパーズ」を思わせる、やり過ぎ系アクションの傑作! レニーの兄貴! これからもついて行きまっせ!(☆☆☆☆)
('99・10月劇場公開)

'99・10月 メール・掲示板機能付きFAX「mojico」掲示板にて初出
'00・12/30 加筆修正

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