野球あれこれ       (2007年4月25日現在の記述)

                     クリック → 前のページに戻る

野球よもやま話のページです。 野球についての幅広い話題、ニュースなどを提供します。

7.米田さん物語(9・16週間ベースボール誌より)      (2002年9月15日の記述)  

    
    *******************************

  コーチとして内野守備を中心に当シニアを指導していただいています米田慶三郎氏の
  前半生物語が「9・16週間ベースボール」誌に掲載されました。 普段、接している私たちは
  その人柄と野球についての識見はある程度良く判っているつもりだったのですが、この記事は
  米田さんの経歴を含めて改めていろいろな知られざる面を紹介しています。
  下記をクリックしますと記事コピーを見る事ができます。 (ベースボール紙転載許可済み)
   ”想い出球人・・懐かしのプレーヤーを訪ねて”  ←クリック (Word file)
                (デイスクに保存してWordでfileを開きます。 表示ーズーム機能で拡大してご覧ください。)
  、
6.MLB(メジャーリーグ)         (2002年8月4日の記述)  
  野茂、イチローの活躍に代表されるMLBはTVの衛星中継の増加もあってますます身近な存在に
  なっています。最近、MLB観戦機会を得ましたので日米比較などをしながら話題提供をしてみます。
    白黒決着:国民性の違いとも指摘されているように引き分けを許さない、勝負が決着するまで
           試合をやります。年間試合数が日本に比べて多く、移動も遠距離であることを
           考えれば延長無制限というのはすごいですね。ただ、ひいきチームが負けそうならば
           7回位で帰ってしまう、というのはよく日米似ています。 数年前の4月上旬、ロスでの
           ドジャースのナイターはもう、6度位でほんとに寒かったです・・しかしほとんどの
           人が勝ち負けがはっきりするまでは居残っていました。 
    飲み食い:ビールを飲みながら食べ散らかしながら応援・・・は全く同じです。 
           日本では弁当箱が、アメリカではピーナッツ殻(これはかなりの量です)が
           散らかります。値段は市中からするとやはりかなり割高ですね。
           前後左右の人たちがあたかも昔からの知り合いのように話をしながら応援している
           のはさすがにオープンな国、という気がします・・・また、案外このようなふれあいと
           一体感を求めて来場しているんでしょうね。  
    応援:鳴り物入りで球場中が一体化して応援するのは日本の最大特徴と言われていますが、
        MLBはどうなんでしょうか?
        ホームチームのチャンスにはアコーデイオン(場内放送)と電光掲示板が応援をリードします・・
        しかし、ピッチャーの投球時には静かにします。これはNBA(バスケット),NHL(アイス
        ホッケー)でも同様です。
        先日、SFのパシフィック・ベル スタジアムのSFジャイアンツとLAドジャーズ(野茂先発)の
        試合で、追っかけドジャーズファンで最初から最後まで日本風(鳴り物は無し)に
        応援している一団がおりました。 日本では圧倒的人気の高校野球が学校教育の一環として
        一体となった応援をします・・・ここらに日本の応援スタイルのルーツがあるのかも。  
        まあ、あまり深く考えないで国民性の違いと考えた方が簡単でよいかもしれません。  
    球場:MLB30チームで天然芝が圧倒的に多いのは周知。人工芝球場は全米でも数えるほど
        しかないようです。 ドーム球場も少ないようです。日本の場合は、人工芝の方が維持費が
        安いのが理由かもしれませんね。
        大きな日米の違いは内外野のフェンスが、本塁後方バックネットを除いてほとんど無いという
        点です。 その代わり、フェンス沿いの観客はグローブを持ってきています。ライナーファール
        でけが人が出ることはやはりあるらしいのですが、あまり大騒ぎにならないようです・・・
        やはり自己責任で野球を楽しむということなんでしょうか。
        バックスクリーンで各種情報掲示を行うのはおなじ、電光掲示は日本が先を行っている
        部分もありますね。 アメリカは選手の個人情報(過去の成績等)を多く掲示します。
        車社会ですから大きな駐車場は必須です、しかし客離れをストップする面から
        SFジャイアンツのように都心回帰して観客増員が成功している例もあります・・・新しい
        スタジアムはダウンタウンにありまして路面電車が走っています。 LAドジャーススタジアム
        も、電車こそ無いものの、市街地に接した丘の上にあってアクセスが便利です。
    切符:安い立ち見席が$10位からボックス席が$60位と日本と同じ位でしょうか。ダフ屋は
        これはもう全く同じようにがんばっています。多くの人はインターネットで簡単に切符を
        購入し、(クレジットカードで決済済みの)チケットを当日球場窓口で受け取ります。
        チケットぴあで並んで、というのが主流の日本とは少し趣を異にします。Cash社会と
        カード社会の違いですね・・しかし、日本も徐々にカードにて決済をするようになって
        いくんでしょうか。 個人ファンがバックネット裏に年間指定席を買うの場合が多いのは、
        日本では企業中心の場合と比べて特徴的です。   
  
5.ホームラン(本塁打)         (2002年6月19日の記述)  
  一撃で得点が入るホームランはまさに、試合の華です。
  先日の公式戦で幻のホームラン事件がありまして改めて野球規則で確認をしてみました。
    6.09(d) フェア飛球が、<中略> (外野)フェンスを越えるか、スタンドに入った場合は
            ホームラン。 
    6.09(f)  フェアボール(地面に触れたものでも、地面に触れないものでも)がフェンス、
            スコアボード、潅木およびフェンス上のつる草を抜けるか、その下をくぐった場合、
            フェンスまたはスコアボードの隙間を抜けた場合、あるいはフェンス、スコアボード、
            潅木およびフェンスのつる草に挟まって止まった場合には、打者、走者ともに
            二個の進塁権が与えられる。(エンタイトル2ベース)
  先日の試合で打者がセンターオーバーのフライを打ち、外野フェンスを越えてバックスクリーンに
  当たったかに見えました、しかし塁審の判定は二塁打、つまりフライが外野のネット(の破れ目)を
  抜けてバックスクリーンに当たったものと判定されたのです。 これは上記規則6.09(f)を援用した
  ものです。 試合そのものはやや一方的な展開だったので勝敗に響くことは結果的には
  無かったものの、後の点検でも外野ネットに破れは無く、疑問の残る判定でした。
  その後、外審(外野審判)が付くようになりました。 シニアグランドは完璧な設備が無いところが
  ほとんどですので、判定に困難さが付きまとうが故に、審判団には今後とも継続的なご尽力を
  お願いしたいものです。
  
4.試合の流れとは?         (2002年5月12日の記述)  
  良く、試合の流れをこちらに引き寄せることの大切さを言います。 
  自チームのぺースでゲームを運んで行き、最終的には勝利をものにすることを
  述べているものと考えられます。 では私(スコアラー)が実感する試合の流れの例を様々に
  述べてみたいと思います。
  攻撃編:
     各回の最初の打者の使命は出塁することです。 また、アウトになったとしても出来る限り
    粘って多くの球数を投手に投げさせることが大切です。 四球でもヒットでも出塁の
    価値は同じです。 こうすればいきなり攻撃側に流れがくるわけです。
     走者が一塁にいて1死または無死の場合、作戦としては打者が好球必打、
    ヒットエンドラン、盗塁(打者はスイングして助ける場合あり)、送りバントなどが考えられます。
    監督の考え・性格が大きく出てくる場面です。 トーナメントでは競り合いの場面が
    多い一発勝負となるので確実に走者を進めるケースが多くなります。 バントはサインが
    出たら最初のストライクで一発で決めることが重要です。 もたもたしたバントは、二塁に
    走者を結果的に送れたとしても流れが攻撃側に来ない結果になってしまいます。
    確実に走者を進めることは、得点できなくても攻撃側のリズムを作っていく上で大切です。  
    2死走者一塁では盗塁、成功したら次はヒットエンドランでシングルヒット1本で得点を
    画策する場面が多いようです。 
     走者が二塁で無死または1死の場合、打者は一、二塁方向にゴロで打って走者を三塁に
    進めることが最低目標になります。 走者は投手の投球に合わせて第二リードを大きく取り、
    守備をけん制します。 走塁技術と守備側のけん制技術がしのぎを削る場面です。 
     走者が三塁で、1死または無死の場合、確実に走者を帰すためにどうするかという
    場面です。 大きく点差が無い限り、ここも監督の考え・性格が大きく出てくる場面です。 
    クリーンナップには打たせて最低、外野犠牲フライで1点を狙うケースが多いようです。 
    下位打線ではどうするか、スクイズは失敗したときのダメージが大きいリスクの有る作戦です。
    そう考えると確実にバントを一発で決められる打者が多いことは大変に勝負強いチームと
    言えます。 前進守備の裏をかいてバスターも考えられます。 どの作戦がその場面で
    その打者に一番確率が高いのかの選択になります。 思い通りに1点を簡単に取れれば
    一気に流れを引き寄せることができます。
     記録に出ないボーンヘッド(判断ミス)は相手のファインプレーにつながり、流れが相手に
    行ってしまいます。 走塁も走者の意思判断で行う場合と、スクイズのように絶対サインで
    行う場合があります。 良くあるのは外野フライが上がった時、走者はタッチアップ態勢を
    取るか、中間まで出るかということです。 次の塁を狙うのが目的ですから状況判断が走者と
    ランナーコーチに求められます。 盗塁の場面もうまくリードが取れなく、かつ投球が直球の
    場合、二塁でタッチアウトの確率が高くなります。 これも走者の判断が重要になります。

  守備編:
     投手が投げなきゃ試合が始まらない、の言葉どおりに投手が流れを作って引き寄せる
    大きな役割を担っています。 通常、投手は強気な性格の選手が多いようですので
    捕手からの返球は捕球後間合い短く速い返球が投手の良いリズムを作っていきます。 
    また、捕手は返球したらすぐに座ってサインをすぐに出すことが大切です。 シニアの場合は
    7回の試合の所要時間が1時間半位の目標ですから、主審は投球間隔が短くなるように
    積極的に試合を引っ張っていきます。
    このように自分のリズム、間合いで投げる・・捕手は投手のリズムに合わせたリード、
    捕球・返球の間合いをとることができればバッテリーの良いリズムが野手にも波及していきます。
    逆に投球間隔が長く、四球連発するケースは最悪で野手のリズムが悪くなり、守備エラー
    そして攻撃もちぐはぐになってしまいます。 捕手は確実に捕球する、いい音で捕球することが
    投手のリズムをさらに良くしていきます。
     ランナーを出したら投手、野手、捕手の息の合った連携が大切です。 走者が一塁に
    いる場合は投手、一塁手、二塁手、捕手の連携でけん制して大きくリードさせない、そして
    盗塁刺殺や、内野ゴロでゲッツーを狙います。 無死あるいは1死での送りバントは
    攻守双方にとって流れを引き寄せる分かれ目です。 確実に打者を一塁で刺せば、どちらも
    予定通りの結果となり、どちらへも流れはいきません。 バントが一発で決まらない、走者が
    二塁で封殺されるようだと守備側にぐっと流れがきます。  長打を打たれてもきちんと
    中継して走者をホームインさせなければ流れは攻撃側に大きくは傾きません。送球ミスを
    なくすにはキャッチボールが一番の基本です。 キャッチボールも2種類あり、自分の意思で
    正確に投げるものと相手が取ってくれるものが有り、これの成否で流れが変わり、
    勝負が決まります。 自分の意思で正確に投げる事が出来るような練習が絶対に
    必要です。
    ファインプレー、ゲッツーなどはそんなに度々起こるものでは有りません・・・当たり前に
    エラーなしに手堅くプレーしていれば相手に流れが一気に行くことは無いわけです。
     走者が二塁にいる場合、投手、遊撃手、二塁手、とのサインプレーで走者ををけん制して
    リードを大きく取らせないことは重要です。 二塁は得点圏ですからこのけん制が
    シングルヒットでホームインされるかどうか、本塁上でのクロスプレーでタッチアウトに
    できるかの大きな分かれ目につながります。 通常、野手側から”セット3秒後にけん制!”
    などのサインを出すことが多いようです。 この連携が見た目にも軽快で華やかな守備側の
    リズムを作っていきます。
     走者が三塁にいる場合、スクイズの成否は流れが傾く大きな分かれ目です・・・走者を
    本塁でタッチアウトにできれば、または阻止できれば流れは一気に守備側にきます。 
    投手の投球と共に三塁手と一塁手は思い切って打者に向ってダッシュしてプレッシャーを
    かけます。 スリーバント失敗(打者アウト)、バントがフライでゲッツーなどは守備側に
    とっては最高の結果です。 スクイズサインを見破れれば最高ですが現実は厳しく、打者を
    四球で歩かせてしまう・・最悪は押し出し、にもつながりますので大きな期待は出来ません。
     ピンチの時にタイムを取って内野手、捕手が投手の周りを囲んで何かを話しています。
    通常、大した作戦上の話はなくて間合いを取り、相手のリズムを少しはぐらかして投手を
    励ます場合が多いようです。 さらに、監督がマウンドに行く場合は守備連携の指示の
    徹底と選手を励ます場合が多いようです。
     記録に出ないエラーは相手の攻撃に弾みをつけます。 走者二塁の場面で連携ミスで
    三遊間、一二塁間が大きく開いたときに打者に狙い打たれるケースなどは良く見かける
    場面です。 また、取れると見えた打球をヒットにしてしまうことは相手に一気に流れが
    行きます。 一つの守備位置取りの悪さ、スタートの悪さ、などが記録上はヒットになってしまう
    ミスを引き起こします。 たとえば三塁線、一塁線を簡単に抜かれることは長打になります。
    右中間、左中間を抜かれることは長打になりますので連携した守備位置取りが大切です。
    事実、試合中はほぼ一球毎に内外野手の位置取りに細かい指示がベンチから出ます。    
    打者の雰囲気、走者の状況、投球の球種・コースを予測して1球毎に守備位置を工夫して
    いく事が”野球を知っている選手”と言われることにつながっていきます。

3.リタッチはフォースプレー?         (2002年3月9日の記述)
  試合中に良く有りそうで、めったには無いですが、実際にスコアラーとして経験したプレイ。
  フォースプレーとは「打者が走者になったために、塁上の走者が、規則によって、
   その塁の占有権を失ったことが原因になって生じるプレイである。」(規則2.30)
   典型的なプレイは、2死走者満塁で打者が内野ゴロで一塁アウト(フォースアウト)に
   なった場合、三塁走者が先に本塁を踏んでいても得点とはならない場合です。
  リタッチとは「走者が、規則によって、帰塁しなければならない塁へ帰る行為をいう。」
   (規則2.65)   典型的なプレイは、1死走者二塁で打者が外野フライでアウト、
   二塁走者は二塁を離れていたために帰塁しなければならない場合、再度の触塁(リタッチ)
   を果たす前に、身体または二塁に触球されてアウトになる場合です。(規則7.10(a))
  それでは実際にあったプレイで主審が正しく判定をしたケースです。相手チームの攻撃中、
   1死走者二、三塁で打者が注文通りに大きな外野フライで2死。三塁走者は正しく
   タッチアップ(フライが打たれた時三塁にタッチしていて、外野手が捕球したのを見て
   本塁へスタート)、しかし二塁走者は大きく離塁をしていたために帰塁・リタッチをしなければ
   いけない場面。緑東の外野手は本塁へ返球、中継のカットマンは本塁は間に合わないと
   判断、二塁へ送球して触塁で3死。 三塁走者は3死の前にホームインしていたために、
   主審は得点の宣告。 緑東はフォースプレイとして得点無効の抗議、しかし認められず。
   規則ではこの場合は得点が認められるとなっているのでした。(規則4.09(3))
   
2.ボーク                 (2002年3月2日の記述)
  投手の反則投球に対しては非スポーツマン的な行為として厳格にペナルテイーが
  課せられます。打者と投手のフェアな対決が野球の根本であるとの野球発祥の地、米国の
  考えが反映しています。 
  緑東が数年前に公式戦で体験した話。走者三塁で緑東の攻撃中、相手投手が投球動作に
  入った後バランスを崩して(マウンドに足をとられて)ボールを落としてしまいました。
  そのボールは三塁線ファールラインの2メートルほど手前で停まってしまいました。主審は
  ”ボール”を宣告、緑東より”ボーク”であるとの抗議をしましたが認められず、
  その結果追加点はならず試合の流れは相手へ・・敗戦。 私(HP管理者)もスコアラーとして
  ベンチにおりましたのでこのことはずっと気になっておりました。その後のさまざまな試合で
  ボークが宣告される度に思い出されます。「公認野球規則 8.05(k)項」では
  (投手板に触れている投手が、故意であろうと偶然であろうと、ボールを落とした場合)は
  ボークであるとしています。やはり、この条項が適用されるべきだったのでしょう。 
  あとでゆっくり規則を読んで抗議をするわけにもいかず、私もルールをいつも復習して
  野球規則を常に携帯してすることの重要性を学んだ次第です。

1.シニアでのサスペンデットゲーム ← クリック(該当試合詳細内容Hpへリンク) 
                                    (2002年2月24日の記述)
  コールドゲーム(打ち切り試合)は良くありますがサスペンデットゲーム(一時停止試合)は
  かなり珍しいようです。後日、同じ条件(同じ場所、同じ審判、同じ選手、等)で停止した状態
  から再開するのが基本ですからアマチュア野球では状況の再現がかなり難しいわけです。  
  1998年夏の第26回日本選手権大会の2日目(8月6日)の第4試合(泉佐野シニア・関西
  連盟vs.熊本北シニア・九州連盟、於:神宮球場)が対戦、この両チームは毎年のように
  全国大会に出場している強豪チームです。 6回表の泉佐野シニアの攻撃中の2アウトの
  ころから雨が降り出し、6回裏の熊本北シニアの攻撃中、1死走者一塁、三塁で試合中断・・
  その後も雨は止まず。この大会の「野球特別規定 (4)項」では 《サスペンデット適用の
  場合、球場及び審判員については、本部で決定する。》としています。 結局、大会本部が
  サスペンデットゲームとして翌日に試合再開したようです ・・・ 球場は、審判は、
  同じだったのか不明です。機会があれば関係者に聞いて見たいものです。 
  どちらにしても最後まで試合ができたことで選手たちはシニア最後の夏を満足して終えたと
  信じたいものです。
    
                                                        以上