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■最新号 2006年夏号より(平成18年6月20日発行)
■医療の新しい動き
21世紀に入り、医療の分野では新しい分野の台頭発展が目につきます。アンチエイジング医学、再生医療、解毒(デトックス)その他目新しい言葉が雑誌やテレビに登場し、街のクリニックのみならず、大病院でも独立した外来として登場することも珍しくなくなりました。その中でも特に目を引く言葉が「統合医療」です。
■西洋医学の限界
20世紀は西洋医学が主流で、医学=西洋医学でした。西洋医学は感染症や栄養補給、外科的手術には絶大な力を発揮し、第二次世界大戦前後の時期においては先進各国の医学はほぼ西洋医学が独占してきたと言っても過言ではありません。
ところが20世紀も終わりに近づくと疾病構造が大幅に変化し、癌、心臓病、脳血管障害が死因の上位を占めるようになりました。すると西洋医学ではこのような病気には効果が弱く、特に癌に対しては全面的に敗北している感があります。それ以外にもアトピー性皮膚炎、関節リウマチ等原因が十分に解明されていない病気にも無力感を呈しています。要するに西洋医学には限界があり、また人の体には副作用も多く体にやさしい医療とは言えないことに多くの人が気付きだしました。その打開策として統合医療という概念が生まれたのです。
統合医療とは従来の西洋医学に加え世界各地に伝えられてきた伝統医学〜その代表として東洋医学(漢方、アーユルヴェーダなど)やハーブ、アロマテラピー、ヨガその他数多くの治療法を個人個人の体質に合わせて治療にプラスして使っていくものです。そこには西洋医学に欠けていた人間を大切にする暖かさがあり、副作用が少なく体にやさしいという特徴があります。
■統合医療の代表プラセンタ療法
当クリニックで使っているプラセンタ注射は中身は紫河車という名の漢方薬であり、手技は注射という西洋医学の手法を使いますのでまさに統合医療そのものです。しかし単なる栄養補充とは異なり自然治癒力を高め、細胞分裂を活発にするよう刺激し、全身を若返らせてくれます。またコンドロイチンやビオチン、有機ゲルマニウムを使った治療も体にやさしく自然治癒力を高めるものです。
■治療の中心は薬ではなく・・・
当クリニックではこのようにすぐれた材料を使うと同時に、治療はクリニックや病院の中だけではないということ、むしろクリニックでの治療は従であり、主はクリニックの外、すなわち家庭や職場など日常生活にあると考えます。 そこで大事なことは食・息・動であり、薬の使用は後回し、なるべく薬に頼らず自分の健康は自分で守るということを第一に考えるとうことです。 次号ではその具体的は方法について述べようと思います。
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■2006年春号より(平成18年4月25日発行)
平成8年2月下北沢に開業して以来10年が経ちました。始めは漢方とプラセンタのみの診療所でしたが10年を経て、プラセンタが太い幹になり、その他にコンドロイチン、ビオチン、ファスティング等の枝や葉も生えそろい、何となく他の診療所にはない特徴のあるクリニックに成長している気がします。
そこで10年の区切りをつける意味で、当クリニックの方針をまとめてみました。
吉田クリニックの目標
健康な体になるだけでなく社会的に役立つ人間に
皆さまの健康の手助けをさせて頂くことが目標であることは言うまでもありませんが、ただ健康になるだけ、すなわち健康な体を作ることが最終目標ではありません。丈夫な体になっても、その健康な体が暴力や犯罪に使われたとしたら嘆かわしいことです。当クリニックの目標は、健康な体になって、会社、地域社会、家庭、学校などで"元気に活躍してもらう"ことです。
吉田クリニックの理念
薬に頼らない 医者に頼らない 病院に頼らない
当クリニックは病気の人はもちろん、病気ではなくてもより健康になるために通院されている方も少なくありません。
私は人間の体はたとえ病気になっても自らの力で直す方向に向うものと考えています。よって、吉田クリニックの治療は各自が持つ治癒力を強力に後押しする治療です。決してクリニックや医者が病気治しの主役ではなく、治すのは患者さん自身です。従って吉田クリニックで処方される薬の多くは自然治癒力や免疫力を高める、漢方薬、プラセンタ、コンドロイチン、ビオチンといった非化学合成薬が主となります。
同時に自らが持つ治癒力を妨げるものを除くことも考えます。断食、ヨガ等を勧め、良い想念を持つことにより病気の回復をはかります。(悪い想念、怒り、ねたみ、不平不満等は病気をつくります)
吉田クリニックの治療法
人間は治るようにできている
人間の体はたとえ病気や怪我をしても修復するように向うものです。当院ではこの考えに添って治療を行います。すなわち各自が持っている「治そうとする力」を助け、回復を早める薬を処方したり注射をします。と同時に治す要因を妨げるもの(過剰な薬やサプリメント、不必要な手術、誤った生活習慣)があれば除きます。温泉や森林浴、断食を勧めることもあります。
吉田クリニックの治療の原則
1. 副作用の少ない漢方薬等生薬をまず使い、化学薬品の使用は極力少なくする。
2. 自分の体でつくれるものは外から補充しない
例)各種ホルモン等
但しインスリンがほとんどでないといったケース等は使わざるを得ない時もあり、例外はあります。
3. 食事から摂取できるものは食事から
ビタミン剤や栄養剤などからではなく、食事から摂取できるものは極力食事から入れます。
4. 自然治癒力を妨げる薬は処方しない
風邪に解熱剤は原則として使いません。発熱は感染に対する防御反応で、体内に侵入してきた菌やウィルスを速やかに殺す手助けとなります。但し、大事な仕事や試験を控えたり、体力の消耗が激しいときは例外的に使用することもあります。
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■最新号 12月号より(平成16年12月25日発行)
2004年を振り返って
1997年代々木上原に開業してから早くも丸7年が経ち、今年はいくつかの変化がありました。
@クリニックの改装
2月に完成しましたが、開業以来の懸案であった混雑の解消にかなり役立ちました。待合室、受付、処置室、診察室の全てが広くなり、医師、受付、看護師の増員を行い、よりきめ細かい医療サービスの提供が可能になりました。現在基本的には医師2名、受付4〜5名、看護師5〜6名態勢で日々の診察を行っております。また、コンピュータも1台増やし待ち時間の短縮化に努めております。来年は改装2年目に入りますのでより一層、皆さまに快適に診療を受けていただけるよう努力していくつもりです。何かお気付きの点がございましたら遠慮なくご指摘ください。
A女神湖分院の開設
10月に長野県立科町に分院とも呼ぶべき女神湖診療所をオープンしました。この場所は標高1,500m、観光地によく見られる店や施設はほとんどなく、水、空気が大変美味しく、訪れるだけで病気が治ってしまいそうな場所です。
かねてから薬をなるべく使わない治療方針を提唱してまいりましたが、まさにその理念を実
現できるところですし、普段じっくり話が出来
ない患者さんともゆっくり話すことが出来る場所です。(詳細は3面をご参照ください)
B講演の増加
私は講演が大好きです。普段診察室では、十分な時間が無く、私の医療に関する考え方や哲学(少し大袈裟かもしれませんが)をじっくり話すことが出来ません。常に「あれも話したい」、「このことにも触れておきたい」、「こんな注意も必要だ」と思いつつ中途半端に話をまとめてしまわねばならず、欲求不満と後悔が残る毎日です。ところが講演では最低一時間以上の時間がいただけるので、私の人生観や現在の治療法を確立するまでの歴史、そして真の健康を得るためには、薬や医者に頼るのではなく、自分自身の生活習慣や考え方の見直しや、食物、水、空気、ストレス等環境にも気を配る必要があることを時間をかけてお話することが出来ます。
今年は東京で3回、京都で2回、大阪・福岡で各1回、韓国(ソウル)で2回と計9回の講演をさせていただきました。回数は例年並みでしたが、目新しいものとして韓国での講演と渋谷シニアクラブでのものがありましたので、その2つの講演についてお話させていたこうと思います。(2面へつづく)
韓 国 講 演
昨年あたりから韓国でプラセンタ療法が盛んになってきました。きっかけは4年前に韓国人医師である申峻昊先生が私のクリニックを訪れ、プラセンタ療法を勉強し、帰国後拙著3冊を韓国語に翻訳して出版されたことに始まります。
韓国の医師たちがプラセンタを使い始めると日本と同様に驚くほど素晴らしい効果が続出したため、プラセンタ療法を行う医師が急速に増加し、昨年、大韓胎盤臨床研究会が発足しました。申先生と同様私のクリニックに勉強に訪れ、又拙著「女性の不調を解消するプラセンタパワー」を翻訳なさった咸善愛先生が会長、申先生が副会長をなさっています。
ソウルでの2回の講演には、医師や医療関係者計1,000名程出席いただき、大変熱気を帯びたものとなりました。
保守的な日本の医学界とは異なり韓国では、胎盤医療に対して偏見を持たず、良い治療法には進んでチャレンジしようとする姿勢がうかがえ、近い将来日本は追い越されてしまうのではないかと思われるほどの勢いを感じました。
渋谷シニアクラブでの講演
今年の夏は大変な猛暑でしたが、その真っ盛りの7月20日渋谷区役所の冷房のない大講堂で、渋谷区在住の200名ほどのお年寄りを対象にした講演を上原・富ヶ谷地区連合町会会長の 徳永寛一様より依頼されました。これまでの講演はどちらかというとプラセンタや東洋医学、農業や環境問題の話がほとんどで、高齢者ばかりを対象にした講演の機会はありませんでした。実は常々、本当に話をしたいと望んでいたのはおじいちゃん、おばちゃんに対してでしたので喜んでお引き受けしました。
何故かというと私たち日本人が今比較的何不自由なく日々暮らせるのは、現在60歳代以上の方々が、戦争の過酷な状況を必死に生き抜き、戦後の焼け野原を復興させるためにがむしゃらに働き続けた結果に他なりません。
中国には「井戸の水を飲む時は必ず井戸を掘った人に感謝せよ」ということわざがあるそうですが、私を含め50歳代より若い人々は、戦中戦後を通じてがんばってこられたお年寄りの筆舌に尽くしがたい苦労を忘れてはいけないと思いっています。そして講演では、渋谷区役所に集まったお年寄りの方々に、今の日本は"自分たちが血の滲む思いで造ってきた"ということを誇りに思い、もっと若者たちに、そして後世にその事実を残していただきたいということをお話させていただきました。
私のクリニックでは70歳以上の方にはプラセンタ注射を割引にしておりますがその理由の一端をわかっていただければ幸いです。
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■最新号 1月号より(平成15年1月15日発行)
明けましておめでとうございます。
今年の正月は暖かい日々が続きこの文書を書いている時点ではインフルエンザの大流行もなく、比較的すごし易い様に感じます。
当クリニックは7回目の元旦診療で始まりました。来院患者さんが元旦は70名、2日74名、3日は120名とこれまでの正月診療の数字を3日間とも更新致しました。そしてこの3日間とも、カゼ等の病気の治療で受診された患者さんよりも、健康増進や病気予防の目的の患者さん(と呼ぶべきか?)の方が多かったことも例年にないことでした。病気にならず元気でいつまでもいたい、という目的で受診される方が増えてきたことは、当初からの目的である「病気になる前にクリニックに通って病気になりにくい体をつくる」という医療が、定着してきた証拠ではないかと思われ、大変うれしく思います。
プラセンタ(胎盤)注射は、当院に通院されている方は御承知のとおり、万能薬に近い働きがありますが、私が7年前代々木上原で開業した時は、この注射を私のように多方面の疾患の病気に使っている医者は、ほとんどいませんでした(胎盤埋没療法を行っている医者が全国で数十人いただけです)。
私は、プラセンタのように多くの病気に効果があり、しかも副作用がほとんど無い治療を、もっと多くの医者が使って欲しいと願って治療を続けてまいりました。今日では全国で私が知るだけでも100名を超えるドクターに使っていただけるようになり、大変うれしく思っております。
本年はプラセンタに加え、副作用が少なく体にやさしい、コンドロイチン(サメ軟骨)、ノイロトロピン、ビオチン、有機ゲルマニウムを紹介し、より一層皆様の病気治療に役立ち、並びに薬(特に化学合成薬)をなるべく使わず皆様が元気になるように、有益な情報を提供していきたいと思っております。
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■第5号より(平成15年12月27日発行)
11月の初旬、大分で開催された日本胎盤医療研究会に参加しました。会場は大分空港から車で10分ぐらいの所で、飛行機を使えば羽田から2時間もかからないところですが、飛行機嫌いな私は片道約8時間かけて、陸路、大分まで往復しました。
最近私のクリニックを手伝って下さる医者も増え、私のこれまでの過酷な労働(平成15年4月までは年中無休でした)から週休2日も可能になったおかげで、のんびりと飛行機を使わずに旅行出来たわけです(吉田クリニックをお手伝い頂いている諸先生方に感謝!)。
この日本胎盤医療研究会は、50年以上も前から続く胎盤(プラセンタ)を扱う全国の医師の集まりですが、今回は以前から聞きたかった新潟大の安保徹先生をお招きしていたので、大変楽しみにしていました。
一週間前に急きょ安保先生の講演の前に発表せよ、との研究会の命令がありましたが、安保先生を前にして1時間の予定での私の発表も、先生のお話しを皆さん聞きたがっている筈と思い、手短に済ませ、安保先生のお話しを一字一句聞きのがすまいと、一番前の席に坐わり拝聴させて頂きました。先生は青森の御出身で、講演も東北弁でゆっくりとかんで含める様な話し方なので、とてもわかり易いものでした。内容は、今ベストセラーになっている「免疫革命」に沿ったもので、詳細はこの本を読んで頂ければよいのですが、要約すると病気の予防や治療には、自身の免疫力を高めることが重要で、そのためにはストレスを貯めず、食事を中心とした生活習慣を正しくすること。抗生物質や解熱・鎮痛剤はなるべく使わない。ガンの三大療法といわれる手術・放射線・抗ガン剤はかえって患者を苦しめ死期を早める、といったことでした。こういった内容を話される医師も最近は増えてきましたが、そのほとんどが停年退職後に発言されており、現役の医学部教授が公に表明されることは、これまでにほとんどおりませんでした。何故なら、ガンの三大療法を否定することは、現在の大学病院で行われている治療法を否定することに等しいからです。
医科大学の医師でガンの三大療法に否定的な意見を持つ人は少なくないのですが、なかなか公言する勇気のある医者は少ないのです。公言することにより他の医者から白い目で見られ、医学界全体を敵に回すことになりかねないからです。講演の後、私は安保先生に対して「大学に在職中にガンの三大療法を否定するようなことは、大変勇気が必要だったのではないですか?」とお尋ねしたところ、「自分も大学を退職してから話すつもりでした。しかし、患者が苦しみながら死期を早めていくことを黙って見過ごすことは出来ず、止むに止まれず言ってしまったのです」とのことでした。
私も開業以来ずっと、抗生物質、解熱剤、鎮痛剤は極力使わず、手術を始め体に負担の大きい治療法はなるべく後回しにするようにしてきましたが、安保先生のお話を伺ってからは、このような考え方が着実に広まりつつあることを実感しました。
恐らく、この「免疫革命」という本は、これまでの医学常識を変え、西洋医学の一見、科学的で、実は患者さんの心身を痛めつける医療から、体に易しい医療へと変わる大きなきっかけになると私は確信しております。
当クリニックの一階の幸福書房さんにもおいてありますので、興味のある方は是非御一読を。(院長)
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■第3号より(3月下旬発行)
〜「14種類の薬を飲まされていた小柄なおばあさん」〜
私は最小限の薬や手術で治せる医者が名医と思っています。日常の診療において出来るだけ薬を出さない事を心掛けております。また、化学合成した薬と同じ効果が期待出来る天然物を原料とした薬があればそれを優先的に使用する方針で治療をすすめております。
| 当院で良く使われる天然素材の薬・注射 |
名称適応症 |
| エパデール(いわしの油) |
高脂血症 |
| コンドロイチン(サメ軟骨) |
関節痛、腰痛、リュウマチ |
| ガストローム(松やに) |
胃炎 |
| メルスモン(プラセンタ) |
更年期障害その他 |
| ラエンネック(プラセンタ) |
肝炎 |
また、現在飲んでいる薬を持参して頂き、必要な薬と不用と思われる薬を分けて差し上げる事もあります。
先日も、八十才近い小柄なおばあさんが初めて当院で受診された時、色々な薬を他の病院で処方されているとの話でしたので、次回の診察の時に持ってきて頂くようにしました。
2回目の時に、そのおばあさんは、出されている薬を手提げ袋一杯になるくらい持ってきて、診察室の机の上に広げ始めました。
私は「一日分の薬だけを見せて頂ければ結構ですよ」と伝えたところ、机のほぼ全体に広がった薬を指し、「これで一日分です」とのことでした。私は驚いて、すぐナースに薬の種類を数えてもらったところ、14種類もあり、まとめると、一回分が茶碗一杯位の量でした。この小柄なおばあさんは、毎日3度、茶碗一杯の薬を飲み続けていた訳です。
しかも、この山盛りの薬は一つの病院から出されていました。「このおばあさんの処方箋を書いた医師は何を考えているのだろう」と、憤りに近い感情を抱きました。
今年の4月からサラリーマンの医療費負担が2割から3割に増えます。健康保険の財政が赤字の為ですが、一人一人の医者が薬や検査、手術を必要最低限に抑えるという気持ちを持てば、健康保険の財政も楽になる筈です。さらには、このおばあさんの飲まれていた14種類の薬の中には、不用と思われる薬が沢山含まれ、私が本当に必要と思った薬は2〜3種類でした。
「日本の医者は薬を出しすぎる」"亀田総合病院特命副院長ジョン・C・ウォーカー氏"はわが国の医療の問題点を著書「ニッポンの病院」(日経BP社)の中で指摘されています。
その本の中で「日本では約30兆円の国民医療費に占める薬剤費の比率が30%弱にも上りますが、アメリカでは10%に過ぎません。」「抗生物質は風邪には効きません。インフルエンザにも効きません。日本ではこの抗生物質をキャンデイでもプレゼントするような調子でいと
も簡単に処方されています。」
また、名前は忘れましたが、ある外国人の医師はヨーロッパでは1度に5種類以上の薬を出すことは犯罪的だと話している文章を読んだ事があります。
薬の出し過ぎは、医療経済を圧迫するだけでなく、飲まされている患者さんに良い筈がありません。一つ一つの薬は認可を受けるまでには、動物実験、臨床治験等が数多く行なわれ、かなり慎重にお金と時間を掛けて行なわれます。ところが、2つの薬を同時に飲んだ時の副作用についてはほとんど問題にされません。まして、このおばあさんの例のように14種類の薬を飲まされて、これまで何も起きなかった事が不思議に思われました。
是非、皆様も無駄な医療費を使わない事と、そして薬に副作用はつきもので、まして複数の薬を飲めば相互作用から副作用の発現率が増加するという事を肝に命じて頂きたいと思います。
そして、
◎なるべく薬は飲まない。
◎止むを得ず飲む場でも
@出来るだけ少なく
A化学合成薬よりも天然物を素材とした
(漢方などの)薬を飲む
という事を心掛けて下さい。
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■第2号より(2月20日発行)
〜身体髪膚之を父母に受く 敢えて毀傷せざるは孝の始めなり〜
2〜3年前より、ピアスを耳たぶ以外の場所にする若者を診察する機会が増えました。ベッドに寝てもらいお腹を見た時に、おヘソの下についているようなケースはそれほど驚かなかったのですが、喉の痛みを訴えて来られた、20歳そこそこの可愛らしい女の子に口を空けてもらった時、舌にピアスがぶら下がっていたのには正直言って驚きました。何とも痛々しく、食事や話す時に不自由しないのか心配にもなったりしたものです。
飼育された牛のごとく鼻にピアスをした若者も訪れたことがありましたが、家族や周囲の人間は注意をしないのでしょうか?
この様な若者に「体に傷を作ることは東洋医学的には気の流れを狂わし病気の原因となりますよ」といったことを話すと案外素直に聞いてくれる場合も多く、次に診察に来た時は外されている事もよくありました。
同じ理由から私のクリニックでは患者さんにはなるべく体に傷をつけず、手術を可能な限り避けるような方向で治療をしております。そして、何よりも、無事これ名馬。健康で他人に迷惑を掛けないことが一番の親孝行だと思います。
私自身も大した親孝行はしていませんが、入院の経験も無く、一度も体にメスを入れたことが無いので、孝行の始まりぐらいはしているのかもしれません。(もっとも、子供の時は家の外で遊んでばかりいて、良くケガはしました。今でもその傷跡は何ヶ所か残っていますが…。)
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■創刊号より(1月15日発行)
〜社会に貢献出来る健康なからだを〜
2002年を皆様はどうすごされましたか。
デフレ、不況、倒産、失業率の上昇といった経済的要因が犯罪の増加や自殺者の増加など社会不安を増長し、暗いニュースに終始した1年でした。
一昔ほど前までわが国はジャパンアズNO.1と言われ、世界中の不動産や芸術品を
買いあつめ、バブル経済を謳歌していました。その頃私は30代半ば、医学部を卒業したての研修医で、毎日朝6時半から夜1時ぐらいまで働き、休日は月1〜2日しかなく、それで月給はわずか5万円。バブルの恩恵にあずかるには最も遠いところにいました。(この時代20歳前後の病院の事務や受付をしていた女性が次々と不動産会社などに転職し、1回のボーナスが私の年収以上もらったという話しを聞いたとき、何か世の中間違っていると思いました。)
このバブルの頃から日本人の価値観や精神が大きく変わってしまった気がします。
会社が利益をあげることを第一として、利益追求のためには法律に触れなければ何をしても認められた時代でした。確かに会社は利益が上がらなければ存続できませんが、利益を上げるために他人を不幸にしてしまっても良いということはない筈です。
利益追求型企業=20世紀型企業
↓
社会貢献型企業=21世紀型企業
この社会に貢献するというポリシーを持った企業が21世紀にはぐっと伸びてくると私は思っております。前置きが長くなりましたが医療も例外ではなく20世紀の医療は、病気を治すためには何をしても良い、例を挙げれば癌を治す為には患者の日常生活や人間の尊厳が犠牲になっても良いという風潮がありました。また最近、“ハードランディング'をしなければ日本経済は先がないといった趣旨の報道を耳にしますが、まさにこの、'ハードランディング”が医療でまかり通り、患者さんの体が犠牲になってきました。
私は以前より、こういったハードランディングがまかり通っている現代の医療に生きる疑問を持ち、'体にやさしい医療'をモットーに真に患者さんの健康増進に寄与する医療を目指して歩んでまいりました。私の運営する吉田クリニックの基本理念として
@ 薬をなるべく使わない。やむをえず使う時も最少量で。
A 病気が見つかっても仲良く同居することを考える。
B 仲良く同居しながら、病気に負けない体力をつくる。
C 形式や習慣にとらわれず、体に良い物は積極的に活用する。
といった点があげられます。
今年も、この理念のもとにみなさまの健康の手助けに尽力し、又みなさまも健康な体を獲得し社会に貢献していただくことを願っております。 |
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