サイクールパック

「私は基本的に荷物を背負うのが嫌いだ。」 と、以前サドルバッグの紹介で書いた。今でもこの気持ちに変わりは無く、できるだけ背負わないよう考えている。
しかし、それはランドナーでのことであって、最初から山岳へMTBを持ち込もうとなると、否が応でも背負わざるを得なくなる。
自転車を担ぐ際に、やはり自転車自体の重量が軽いほうが有利であり、また、重量バランスの面からも安全だ。
フロントがやたら重いがために、危険な場所でタイヤが接地して転落、なんていう目に合いそうになったことも数々ある。
コンパクトなリュックは、緊急用と考え、一日の大半を背負うとなれば、専用のリュックが必要になってくる。

モンベル製品の中にも、自転車専用のギアが充実していて、このサイクールパックは、サイクリストにとって心憎い機能が満載だ。
背負うことのデメリットのひとつに、背中の発汗による不快がある。ぴったりと背負った背中部分は、ヒルクライムの最中にジワジワと汗ばんでくる。気がつけば背中だけびっしょりだ。
しかし、このサイクールパックは、背中部分に通気が施され、さらに前面肩の部分からベルト内部を通して空気が通り抜けるようになっている。まさしく空冷のシステムである。
おかげで、走っているときは、スースーと背中が寒いぐらいだ。
こうしたリュックは、その昔、京都のヤマネサイクルさんが販売していたが、時代は変わり素材も、機能も格段に進歩している。

リュックの底には防水カバーが収納されており、急な雨でもすぐにリュック全体を覆うことができる。
ヘルメットを装着できるゴムバンド、夜間の反射を兼ねたフレーム枠、そしてオプションで給水のシステムを付け加えられるという機能の多さだ。
リュック自体は、背中の湾曲にあわせカーブを描いているため、荷物の出し入れが通常のガバッと開くリュックよりは使い勝手が悪いかもしれない。また、縦に長い構造のため、手を奥まで突っ込まないと底まで届かない、という不便さはある。
サイクリストも色々な行動パターンがあるから、すべての人に満足いくものはなかなか難しいが、どうせ背負うのであれば、こうした専用の物を準備したい。(2004/11)