メゾン・ド・ヒミコ
父がおかまであることを告白して離婚し、
母親と2人暮らしをしていたサオリ(柴咲コウ)
今は事情があってお金に困っている。
そんな時、絶縁状態だった父ヒミコの恋人、ハルヒコ(オダギリ・ジョー)が
ヒミコの経営しているゲイのための老人ホームで働かないかと誘いに来る。
ヒミコの死が近かった。
よかった。久々に私の中の邦画ヒット。
切なさのいっぱい詰まった映画。
ゲイという一見切なくて辛くて苦しくて、重々しくなりそうなテーマが
ふっと入る明るいシーンや、楽しい住人たちで笑いが入るのでかなり救われる。
日本語って遠まわしな所この映画ではいいなって思った。
なんといってもオダギリ・ジョーがほんとにかっこいい。
そしてノーメイクで挑んだ柴咲コウもかわいいし、うまい。
美男美女だな〜とほれぼれしつつ、
同じ犬童一心監督「ジョゼと虎と魚たち」に通じる、温かみのある
食べ物とか景色の撮り方がすきだった。
ジョゼと虎と魚たち
ツネオ(妻夫木聡)は大学生。女の子に不自由しない、もてるタイプ。
バイト先で、おばあさんが20年も前から乳母車を押しているという
うわさを聞いた。
ある日、道を歩いていると坂の上から乳母車が走ってくる。
おばあさんが手を離してしまったからだった。
目の前のガードレールにぶつかった乳母車の中には
少女(池脇千鶴)が乗っていた。
少女はクミコといったが、自分はジョゼだと名乗る。
足の不自由な女の子だった。
淡々ということばがぴったりなほのぼのとした雰囲気の映画。
それでいてちょっと暗くて切なくて笑える。
ジョゼの奔放で純粋さにひかれていくツネオ。
初めて川べりに2人で行った時、「あの雲もってかえりたいわ」(関西弁)
と、ぽろっというジョゼの台詞がすき。
食事の支度をするシーンが数回出てくるのだが
すごく暖かく感じられて、よかった。
ラストが切ない。でも何だか心地のいい終わり方。
オープニングに写真がいっぱい出てくるのだが、観終わった後にもう一度観ると
何のことだかよく分かってよかった。