独りじゃない

僕は今どこにいるのだろう
わからない、いったいここはどこなのだろう
少し歩いてみた、でもわからない
見覚えがある風景だ、でもわからない
叫んでみた、誰も振り返らない
助けを呼んでみた、誰も来ない
誰も僕に気づいてくれない
親友でさえも、親でさえも
すぐそばにいるのに気づいてくれない

お前はもう１人大丈夫だ
空から声が聞こえた
お前はもう１人で生きていける
声は聞こえなくなった
僕は全身全霊をこめて声が聞こえた方角へ
そんなことはできないと叫んだ
でも答えは返ってこない
いなくなっていた　誰もかも
全てがなくなっていた　僕を除いて

気が付くと闇の中　僕は泣いた
涙の粒が落ちるたびに闇は消えてゆき
世界が再び見えてきた
親友　家族　そして全ての人々
僕は全身全霊をこめて感謝した
僕が皆といることに
もう独りじゃない