コスモス

「なんでエアリスは花屋になろうとしたんだ?」
「前に話さなかったけ?」
「悪いな…覚えてないんだ」
「デートしてくれたら教えてあげるよ♪」
エアリスは意地悪っぽい笑みを浮かべて言った
「それじゃあいいや」
「ちょっとぉ!私とデートしたくないの?」
「べ、べつににそういうわけじゃ…」

チュッ

「い、いきなり何をするんだ!」
クラウドは抵抗しつつも顔が真っ赤

「だってクラウドのこと好きなんだもん♪好きな人にキスするのはあたりまえでしょ」
「は、はなしを戻そう!エアリスはなんでスラムの花屋になったんだ」
「それはね花が好きだから」
「ふーん、じゃあどの花が1番すきなんだ?」

「コスモスかな」

「なんで?」

「私の故郷ってアイシクルロッジでしょ、コスモスってそういう丘の上にいっぱい咲くんだよ
だからね一輪のコスモス見てるとね故郷のことお母さんのこと思い出すんだ…」
「でもさあコスモスってそんな寒いところで育つのか?」
「うんだから今は咲いてないよ あれはお母さんの古代種の力で咲いてたのかもね…
ところでなんで私の好きな花なんて聞いたの?」
「あ、あとで話すよ、じゃあ先いくぞ」
クラウドは一目散に走り出した

「もお!」
エアリスは頬を膨らましながら追いかけていった

そしてその日の夜

「なあに?用って」
エアリスはクラウドに呼び出されていた
「エアリスに渡したいものがあるんだ」
「渡したいものって?」
「これ…」
それは一輪のコスモスだった

「お、俺エアリスが好きだ!さっき好きな花を聞いたのはエアリスにプレゼントしたくて…」
「それじやあこれで両想いだね♪」
「いつまでも俺のそばにいてくれ」
「言われなくてもいつまでもクラウドのそばにいるからね」

2人はそのまま抱きしめあった…

コスモス…

それは幸せを運ぶ花

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