コンパクトカメラの修理

 @ フジカルディア トラベルミニ デュアルP

     コンパクトカメラのお気に入りはトラベルミニです。

     今まで使ったカメラの中で写りで選べばコンパクトでは私のベスト3に入るでしょう。

     今ではこの大きさではコンパクトとは言えませんが、それでもこのレンズが有れば大きさは問

     題外です、このモデルはデザインの進化以外にレンズカバーがガラスの固定と、プラスチッ

     クスの可動するタイプの2種類が有り、ホコリの防止やカバーの故障を考えればガラスのタイ

     プ、ゴーストやガラスの傷の防止ではプラ製で可動するのタイプになりますが、違いは実写で

     撮り比べても分かりません。 

     シンガポール製造になる前のモデルでしたら、どれでも同じ描写が得られます。

            35ミリ一眼レフでこのカメラが買えるくらいのズームと比べても私の好みはこちらです。 

     トラベルミニは何時、どこを撮ってもカリットした描写が得られる1台です。

                      

                                           写真                    

                    フィルタ内面やレンズの前面の清掃は45ミリにレンズを切り替え電池を外す。
                    鏡胴の側面にあるビス2本を外すとカバーごと外れます。
                    清掃が終わりましたらカバーを戻しビスを締め電池を入れればOKの筈です。

                                    DUAL-Pで無い単焦点タイプのカメラは、最短距離でフォーカスロックして
                          シャッターを押しながら電池を抜く、後は先ほどと同じ行程です。
                                                                                                           レンズカバーが、ガラスのタイプ  
                                                                                                          
                                      

          何時の間にか写真に光線かぶり?
       
久しぶりに使った1台のカメラ、写真が変、、、            (
2003/01更新)


          

         あれれ、、、パノラマ撮影では無いのですが、何かパノラマ撮影用の遮光版が中途半端に出てきてる
        ようです。カメラを開けて点検、切り替えを確認してもう一度トライしましたが又同じです。


        もしかして光線漏れ、裏蓋を開け確認です。レンズとボディの間を外側からマグライトで照らすと光が漏れて
        くるのを確認、早速分解です。

        ボディ外側に見えるビス6本、バッテリー室1本、裏蓋開けて2本を外せば下のようになります。

     
※ 中身がつかえて簡単に出せない場合は感電の洗礼を受けますのでここで止めたほうが
              良いですよ。

            
        寸前まで使っていた為、コンデンサーは満タンです、金属部分を触ると
感電(本当に結構きます)しますので
        気をつけ下さい。無くしたAF窓(ボディ前面大きい左の丸窓)もついでに手配します。
        この機種はレンズ前面がシャッター形式のカバーが有るタイプで、レンズの右に連動ピンが見えます。
        
        
        とりあえずこの2枚が原因でしょう、エンジンに例えればピストンリングですね。

        左は収縮性のマテリアルが片面全部に貼ってあり同等品を探すのは無理かな?
        右の方(正式名は、遮光版)はとりあえずモルト(スポンジでは無いようです、エチケットブラシの繊維に似てます)をはがし
        1ミリの代替品のモルトを貼りました。
        とりあえず使えますがスポンジの収縮に対する耐久性が無さそうなので、枠ごと純正品を調達しましたが遮光枠のみで
                 左のパーツは残念なことにもう無いそうです。


       
       左上か新品、真中が手作り品で1週間使った物、すぐモルトがへたりました、右が枠のみです。
       下はもう手に入らない貴重なパーツ!

       
           
       シャッターボタン接点やファインダー回りを清掃し組み立てれば終了です。
       フィルムを入れ外側から1200Wのストロボをバンバン発光しましたが、光線漏れは無いようです。

 

    A ヤシカ Zoomate 120SE          2004/01/14

           

       空撮りではどこも異常無いがフィルムを入れても巻き上げが出来ない。

       モーターは回っているようですが、巻き取りドラムが不動で多分駆動ギアの不良でしょう。

                    
       外側から見えるビス6本全部を取り、接眼部周りのカバーを取れば中身が出ます。

          
       作り込みは上の10年以上前のカルディアとそんなに変わりは無いように見えます。

           

       次に底面の金属板を外すと巻き上げ、巻き戻し関係の駆動ギアが現れます。

       左の黒い方の歯が1枚欠けていました、これでは巻き上げ、巻き戻し共空転してしまいます。
       右が新しい部品で色も材質も変わっています。 
       最後に押しボタンの接点を掃除し、ケーブルをはさまないよう組立てです。  

              

          38ミリ〜120ミリの約3倍ズーム、同位置からの撮影です、ピント、画質もなかなかです。

       

       120ミリの遠景撮影(Lサイズプリント→Fベッドスキャン)オリジナルはかなりシャープです。
       望遠なので周辺光量の減少は無い。

                                  

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