コニカパーレットのオールドレンズで撮る 2006/08
コダックのベス単にそっくりな国産パーレット。
今回は、このオールドレンズを1眼レフで使う改造です。
※ メーカーはコニカですが、実際はアメリカのウォーレンサック製です。
もはやフイルム室の蓋や、あちこちのビスも無くなっていますが、レンズ周りのみを使うのでうってつけの
素材です。
T (タイム)があるので、大正生まれの初期型です。
今回の目的にまさにピッタリです。 ※ B(バルブ)のモデルは改造に不適格です。
貴重な蛇腹ですが、思いきって切ります。 カビは無いようですが、状態はまあまあです。
ベス単といえば=フード外しです。
せっかくですので、ソフトフォーカス撮影も可能なフード外しを行います。
文字が書いてある飾り板を取り、フードをねじれば外せると思ったのは大間違いでした。
フードとシャッターの前カバーはかなり厚い真鍮製の一体物です。
最初はレンズ穴を広げてみたのですが、しんどいので前面からギザギザのローレット部分をヤスリで、、、
フード削りです。
この口径が開放の大きさです。 今回はM42用ボディーキャップに穴を開けます。
ペンタックスのヘリコイドチューブを利用してM42用にしました。
これに各種販売しているマウントアダプターを利用すれば、銀塩カメラはもちろんデジカメなどにもいろいろ使えます。
シャッターレバーが上に飛び出していて、邪魔で引っかかるのでカットしました。
撮影時はこのレンズのシャッターはTにしたまま、絞りを実絞りにしカメラ側でシャッターを切ります。
作例、デジタル1眼レフに取り付けて撮影しました。
この実絞りレンズを使うには、絞り優先のAE1眼レフが適しています。
開放に近い絞りですとピントの山がつかみ難いです。 絞ればコントラストもつきピンもカチットします。
あまり綺麗とはいえないレンズですが、カラーの発色は良いです。今回はデジタルカメラで撮りましたが、レンズの面白さは
十分楽しめます。
大ブームのデジカメはこの手の遊びにはもってこいです。
テスト撮影の結果もほぼリアルタイムで出るし、フイルム、現像、プリント代金もかかりません。
以前のポラ、フォトラマフイルムの代用として使う「テスト撮りカメラ」にはデジカメはまさにピッタリです。
デジタルの簡単、便利、早いは、良いのですが、趣味で写真の現像プリントのプロセスを楽しみたいと思うと、それが欠点
となり、簡便すぎてすぐ飽きてしまうのではないでしょうか。
また、デジタルの画像処理であまりいじってしまうと、この大正生まれを使う意味が無くなるわけで、、、
やはり独特の質感は「フィルム撮影でアナログプリント」でってことでしょうか。