ニ眼レフの清掃 修理 2006/04/11
RICOHFLEX Z リコーのHPによると1954年発売らしい!
外観はかなり綺麗なリコーの二眼レフです。
シャッターと絞りは正常に動きますが、レンズやミラーはカビが結構発生しています。
おまけにピントリングの回転は硬く、指の皮がザラザラになります。
ピントフードのビス4本を取る
ピングラを止めている金具を慎重に外す
ピングラは中性洗剤で優しく洗い、けばだたないペーパーですぐ水滴をとる
カメラのミラーはガラスクリーナを使い軽く拭くだけでも必ずキズがつきます
前板は上下4本のビスを取れば外せます ボディは板金製でライカだとVbまでですね?
ワッシャ類の位置は覚えておく
前板からレンズを外すには無限にあわせ、ギアリングに印をつけておく、またギアリングを外し前玉を取る前
に鏡筒と前玉のリングに印をつけると後々の調整が楽です。
Zは多分3枚構成なので鏡筒に1枚残したまでも全部のレンズがふけます
無水アルコールで取れないカビも息をハーハーかけ、すぐ拭き取ると不思議と取れたりします。
ほぼ全面のレンズ清掃を終え、ヘリコイドにモリブデングリスを塗って組み付けます。
このカメラはビューレンズに無限位置のストッパーがあるので、前記の印を元に組めばピントは大体OKでしょう。
もしピンがずれたら、フィルムゲートにすりガラスか半透明のプラ板などを当て、像をルーペで見ながら無限を出します。
後は実写を見て追い込んで行きます。いい加減ですがブローニーですし個人で使うにはこれで十分いけます。
いくらカメラが綺麗になっても50年前のカメラの映りが気になります。何枚か撮って見ました。
作例はプロSで撮影、2Lサイズにプリントし、フラットベッドスキャナーでスキャンしたものです。
ちょっと見は綺麗なレンズも、擦り傷やカビの取れない部分も有るのですが、さすがに120フィルム、トーンが滑らかにつながります。
やはりフィルムはフィルムです。
尚シャッタースピードは1/100まで絞りF16までですが、絞りは表示の先まで動かせるのでF22位までは有効です。