ビデオデッキの修理

   @ SONY ビデオカセットプレーヤー  SVP 120         2003/08/24

    再生専用機を修理
    
   

    症状
    @
プレイ中ゴリゴリ音がして同期が合わない
     Aカセットの取り出しでテープが本体に残る

    同期の方はキャプスタンの軸受け不良か、回転部分に何かが当たっているのではと疑ったが、早送りで症状が出ない
    のは不思議です。

    原因を探るため、テープを何回も出し入れしているうちに、金属製のローディングアームを動かすカム付ギアが欠け、今
    度はローディングさえしなくなりました。

     2山欠けたギア
    SONYサービスにコレとトメワッシャーを注文

    
    ギアを付け替え、動きの悪いローディングアームの軸に注油完了。
    交換した部品の相手の赤いギアも歯こぼれ(気付かず注文しそこない、1山拾って瞬間接着剤で仮止め中)してます。

    底から見る 
    上の画像のベルトを外し、キャプスタン軸を手で動かしてもスムーズに回り、特別異常は無いようです。
    ここで、ちらりと見えたコンデンサ(同期がずれる原因はこれが不良でした)を替えてみることにします。

    
    ニッパでポロッと取れた22μF16V1個を、22μF25Vのケミコンに交換、
    ローターの上に置いた不良品は、底がじとじとでした。

        
    基盤はビス数本と2箇所のコネクターを外せばこのようになります。
    画像は無いですが、カセットの出し入れ部分も独立にモーターを使ってますので、ビス4本とコネクター1個を外せば
    すっぽり取れます。
    わりとバラシやすいメカです。各ギアも位置合わせのマークが有り、組み付けもしやすい方かな、、、、
    故障しないのが本来の良いメカだと思うので、分解のし易さを誉めても筋違いですね?
    

    
    ピンチローラーのテカリも無く、ヘッドや走行系のクリーニングのみでまだまだいけます。
    ついでにリール台下の回転検出パターンもやさしく拭きます。

    結果、早く気が付けば1個のコンデンサの交換で良かったのですが、同期や、カセット取り出し時のテープ
    未収納も直り調子は上々です。

 

 

  A 東芝 A-SB88            2004/09

          

       症状
       テープローディングするが、巻き取りが出来ずテープが絡む。

        ほぼ同じメカの2000年製A-SB9があるので、故障個所の割り出しは早いです。

     
     手前のギア(センターギアと呼ぶらしい)にヒビがありました。

       真中の樹脂製Cリングを外さないと基板とメカは取れません。

       入手時に、やはり東芝か?と言う経緯がありましたが、まっいいか
      パーツの価格は大変良心的です。

              
        硬くなり伸びてはいます。                         ベルトも使えないことはないが、交換しました。

             
    メカを組み込む前にモードスイッチの位置を合わせます。         ジャンパーピンがやけに目立ちます。

     

     メカを上に組込みフラットケーブルをはめ、前面パネル、カバーをつけ完成です。

     

           こら、撮影中だぞ〜!

 

     B ビクター HR-VXG1  (失敗)         2004/10
      
 

     
     
     症状  
     時々再生画面に白い米粒のようなノイズが走る。ヘッドを清掃してもほぼ変わらず、多分ドラムの静電ノイズでしょう。
    

      ブラシは外部から見えずドラムの中です。

     

      アッパードラムに有る古いリングです。
     磨けば改善されるかも知れませんが、今回は交換します。

                 

     注文した新しい部品2点はリングの方の色が違います。洋白っぽい?ブラシは付いている物と同じみたいです。

             ブラシの上のリングは前のをそのまま使います。

             初めて見ました,モードによりドラム全体がスイングします。

            アッパードラムを戻し、※シンチュウの部品で固定し基盤とケーブルをセットすれば完了です。

            んー、 テスト時に画面下半分がノイズまみれ? そういえば注文時にブラシを交換したら〇〇〇〇〇の調整が必要
            だとか言われてました。  ※(よく聴いてなかったけど、多分スイッチングポイントらしい、これが結構大変です)

            
例のシンチュウ部品の取り付け角度がずれているようで、何度か付け直しました。
            
※ずれると2個のヘッドがうまく切り替わらない→ 画がつながらない→ ノイズが出る。
            
            ヘッドクリーナーの黒い頭は縦でも良いの?

            次にドラムの前後2つのローディンガイドの高さを動かし、トラッキングを合わせ、固定ヘッドで音声がひずまないように
            調節します。
            これは状態の良いデッキで録画したテープを使い、ノーマル、3倍モードとも異常ないようセッティングします。
            大体良好ですが、一時停止を解除した後、画面全体が気持ち下に動くのが気になります。

            もう一度挑戦しましたが、これが大失敗! つい電源を入れたままヘッドの上の基板を外し、裏返して置いたところ
             「パチッ」とショートしてドラムが回らなくなりました。
            

            

            純正リモコンはジョグシャトルもいじりにくく、裏面にもボタンや液晶画面があり、使いやすいとはいえません。

           

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