SKYLINE 300GT(V35)

日産からのメールマガジンで、V35スカイラインが1000円で6時間レンタルできるというキャンペーンを実施する旨を知り、だったら高速試乗もOKだと思って応募。早速、第三京浜を走らせてみましたが、これはやっぱりスカイラインとして認めたくないというか・・・。

別に直6じゃなくてもいいんですよ。

別に丸型テールランプじゃなくてもいいんですよ。

ただ、スカイラインは、スカイラインとして開発されたものじゃないとねぇ。

XVLとして開発されたというところには納得できないものがあって、クルマ自体の出来 の良し悪し以前に拒否感が先にあったんですねぇ。

それでも、試乗(というかレンタルキャンペーン)の申し込みをしたというところに、私のスカイラインというクルマへの愛着が現れているというか、何というか。19歳で免許を取得して初めて乗り回したのが、当時親父が乗っていたR30型の4ドアターボ(懐かしいL型エンジン)でして、親父が継ぎに乗り換えたのもR31型のスカイライン。初めて自分で買ったのはS14型のシルビア(NA)でしたが、2代目がR33の2ドアターボ、そしてこの間まで愛車でありましたR34と続くわけで、愛車にスカイラインの占める割合が多いのが一目瞭然。

話が横にそれましたが、V35、ファミリーサルーンとしては、なかなかの出来ばえだと思いますよ。キャビンは広々してるし、トランク容量もかなりたっぷりしてるし、車体のデザインは、あくまで趣味の問題ですから置いておくとして、動力性能も必要十分なものがありますし、乗り心地もとてもよいです。まったくのファミリーサルーンに乗るのはどうも抵抗が・・・、少しでいいからスポーティなテイストが欲しいという、まだ枯れきっていないオヤジには絶対お勧めできます。つまりは、ローレルのクラブSとかセフィーロの路線ならビッタシという感じ。

乗った感じは、ロールが大きめなせいか、コーナーでの接地感が薄い(別に不安があるというレベルではないのですが、あくまでR34までのスカイラインと比較して)し、ハンドルも軽く、その分乗り心地は良いです。パワーの出方もフラットだし、室内はとても静粛性が高く、逆に言えばファンな感じの音の演出はあまり感じられません(実は、等長エキマニなどで音のチューニングもしているらしいのですが・・・)。ATのみで、パーキングブレーキは、フット式。まるでグロリアの廉価版かと思うような内容。

私は、もともとスカイラインというのは、スポーツカーではなく、GTカーであると思っていますし(まあ、これは大方の人がそう思っていると思いますが)、そういう意味では、味付けとしてV35のような方向性もありかなと思うのですが、スポーティな味がやや強めに出ているところがスカイラインのアイデンティティじゃなかったのかなとも思ってまして、ちょっとその辺の匙加減が私の描くスカイライン像からは遠かったのかなと。

まあ、スカイラインのファンの中でもコアな層は、年々高齢化してますから、高齢者となったファンから求められているのがこういう味なんだろうなと勝手に納得する今日この頃です。