PEUGEOT 406 Sports

Sportsというネーミングはなされているものの、特別にスポーツしている感じはありません。MTをもってスポーツとしているのかもしれませんが、至極普通の4ドアセダンです。意外と車幅が広く感じます。

 

Sportsというネーミングの406セダンが新たに投入されたと聞き、左ハンドルのMTというのは、どないなものかいな?と試乗してみました。というのも、本命でありましたAlfa156GTAにはデモカーが用意されていなかったものですから。

やっぱり車両感覚とシフト操作に違和感はありましたが、それは単に慣れの問題だなと、1ヶ月ぐらい乗れば問題ないなという感触でした。ただね、406の場合、幅が広く感じられたんですよ、数字以上に。ボンネット形状の影響なんだと思いますが、ただでさえ左ハンドルに乗ったことないのに、車幅広く感じたら・・・、世田谷名物の細い道に入った時にはそりゃもう慎重になりましたわ。

乗り心地は、とってもソフトで、2.2直4のエンジンもスムーズそのもの。静かに、そして澱みなく回るって感じのエンジンですね。トルクバンドが広いのでしょう。低速で高めのギアを使っていても、そこから「シューン」という感じで回ってくれました。

でも、Sportsというほどの力強さを感じるわけではないですね。

MTシフトのストロークも特にクイックというわけではないし、クラッチも非常に軽く、しかも踏みしろを大きくとってあり、つながりも穏やかそのもの。普通のMTセダンってこんな感じだよなぁと思ったら、やっぱり、Sportsというネーミングは日本専用のもので、実際はほとんどフランス仕様のまんまの普通のMT406だとか。でも、エンジンは新しく投入されたものらしいんですがね。

乗り心地は、非常によいです。静かだし、ダンパーのストロークも深めで、かつロールの出方も穏やか。FFですが、リアが踏ん張る感じもあって、あれが猫足ってもんなんでしょうか。

正に、Espritを感じさせる逸品、30代のインテリ層にお勧めしたいクルマです。