2000km走っての感想(2003.03.01)

気に入ってます。

と言いますか、我が愛車がますます好きになってます、ハイ。

パワー面での物足りなさというのは、正直な気持ち、ありますよ。全体的にトルク不足、特に高速wを走っている時のトルクの不足は、とても感じます。5速80〜90キロぐらいで走っている時に、そこから5速キープで踏み込んだ時の加速は、「オイオイお前は亀か?」という具合に感じられます。

ただ、それはあくまでも前愛車の感触がまだ色濃く残っているからに他なりません。そもそも、所詮2.2リットルNA、21.4kgmの320iと2.5リットルturbo、35kgmのR34を比較すること自体に無理があるってもんです。

絶対的なパワー、トルクでは完敗の320iですが、トルクの出方はNAならではの非常に好ましいものがあります。R34に積まれていたRB25DETというエンジンは、設計こそ古かったものの、改良に改良を重ね、それなりに素晴らしいエンジンでした。ターボと言っても、いわゆるドッカンターボとは一線を画した、よりNAに近いリニアな吹け上がりを特徴としてまして、2000回転ぐらいからターボが効き始め、トルクピークが3200回転と、低回転からそれこそモリモリとトルクが立ち上がる感じがしたものです。ターボラグを極力抑えたエンジンというわけですね。

とは言え、ターボラグというのは、やっぱりあってですね、ちょっとシフトワークをサボると、回ってんだか回ってないんだかって領域がちゃんとあるんですね。で、シフトダウンしてやると、ほんのわずかな息継ぎをして、またモリモリと盛り返すという・・・。まあ、全体的には極めてフラットなトルク特性で、トルクピークを超えても、それこそ6000回転まで30kgmを下回らないエンジンなんですが。

その点、そうしたギャップがまったくといって感じられず、むしろ数値以上のトルク感を与えてくれるのがM54エンジンの長所ではないかと思います。逆に言えば、日産開発陣は、こうしたBMWのエンジンの感覚を追った結果のターボチャージだったのかなと思うわけです。

なんといっても、スカイラインのベンチマークは、今も昔もやはりBMWですから。

エンジン、エグゾーストの音に関しては、BMWの圧勝です。官能の響きというと、アルファのV6というのが代名詞のように言われますが、堅物イメージのドイツ車も、こと音に関しては十分官能的でございます。アルファの音が「艶やかな美女からもれる快楽の声」であるとすれば、BMWの音は「知性派の美女からもれる歓喜の声」というところでしょうか?ネ、男ならどっちも好きでしょ?

燃費も相変わらず、7km/L台を維持してますし、満足できますね。まだ、本格的な長距離ドライブをしていないので、燃費に関してはその時が楽しみというところです。

乗り始めの頃は、シートの具合が???と思ったこともありました。まだBMWのシートポジションに自分の身体が馴染んでいなかったということなのでしょう。最初は、チョット長い時間乗ると腰に疲れを感じたのですが、最近はそういうこともなくなりました。まあ、スカイラインのシートは、国産車の中では出来のいいものだと思いますし、BMWのシートが際立って素晴らしいという感じはしませんが、アルカンタラの感触は悪くないと思います。変に滑らないしね。

今のところ、これと言った不満はないのですが、強いてあげれば、アクセルペダルの硬さ。踏み込んでしまってからは何の問題もありませんが、最初の1ミリの踏力というか、引っ掛かりというか・・・、そこがもっと軽ければ、微妙なスロットルワークを必要とする時に開け過ぎになることもなくなるだろうなと思います。

タイヤは、純正で付いてきたコンチネンタルのConti sportscontact ですが、このタイヤについては、色々とご意見があるらしいですねぇ。私は、個人的には悪くないと思ってます。最初の500キロぐらいは、結構硬くて、ロードノイズも気になったのですが、一皮剥けたんでしょう、適度な柔軟性もでてきて、ドライグリップ、ウェットグリップもそこそこ不満のないレベルですしね。もともと乗り心地に過度な期待をしてませんから・・・。ヨーロッパのタイヤらしいと言いますか、バランスの良いタイヤだと思いますよ。

これまでのところ、最も強く感じているのは、「オーディオがねぇ・・・、もうチョット何とかなんないの?」という点と、「オートマはやっぱ楽だ」ということです(笑)。初めてのAT車ですし、マニュアルモードで走ることも多いんですが、歳も歳ですし、このまま楽な方、楽な方へと流されそうで、それがちと心配な今日この頃です。