ありがとう ふれあい コンサート
−鈴木信夫の詩の世界−


私がコンサートの企画について、こんのひとみさんから初めてお話しを伺ったのが、2003年の1月半ばに近くの小学校での
出前ライブに行かせて頂いた時でした。それは「私の詩の世界を知って頂くコンサート」を是非開きたいというお話しでした。
それから、しばらくたった3月のある日、メールを頂きました。
その内容は、日付は、2003年7月4日で、会場が港北区港北公会堂に決まったこと、チェロの諸岡由美子さんが出演を快諾
してくださったことなどが主な内容でした。

そこからスタートして、鈴木則子さんを中心に「ありがとうふれあいコンサート」実行委員会が作られ、
プログラム、チケット、チラシなど細かい準備、内容の打ち合わせ、出演していただく方への交渉など本格的に準備が始まりました。
準備のすべてが終わるまで、結構大変でしたが、準備が整って、7月4日・当日がやってきました。

ここが港北公会堂 ロビーの展示(絵は松本光世さん、書は牧ひろみさん)

当日、私は、16時30分頃に家を出発。会場までは、車で40分ほどで、それほど遠くない距離です。
17時15分には到着して、会場に入るとリハーサルの声が聞こえてきたので、少しのぞくと最後の打ち合わせ中でした。
出演者の皆さんにご挨拶の後、控え室へ。
控え室に入ってからも知人の方や出演者の方々が挨拶にみえたり、あっという間に時間が過ぎていきます。
いつの間にか18時30分、開場の時間。それほどの緊張は感じていなかったので、落ち着いていられました。
ただ、私の場合は腹部にガスがたまってくるので、それは少し心配ではありましたが…。

19時00分が近づき、舞台の袖へ移動し、開演を待ちます。そして、開演。舞台に出ると、いっぱいのお客様。
最初の挨拶は私です。
「こんばんは。鈴木信夫です…このコンサートは…」

第1部が始まり、ここからアーティストの皆さんが登場されることに…。
まず、こんのひとみさんが舞台へ。

NHKのみんなのうたで
流された影絵をバックに
「パパとあなたの影ぼうし」

そして、こんのひとみさんのオリジナル曲・「パパとあなたの影ぼうし」からスタートしました。
次は、保健室の先生をモデルにした「保健室」。保健室登校している子供の手紙を読む場面から始まる曲です。
この曲でいつも心に響くのが、<心が弱い子供だって生きて行けなきゃ、ねえ嘘でしょう>という部分の歌詞。
今回も心に強く響いてきました。
3曲目は、「ありがとう、ごめんなさい」。
こんのさんは「もう何も申しません。詞を聞いてください。」と一言言うと歌い始めました。
会場の皆さんはどう感じてくださったでしょう。

今回のコンサートでスタッフとしてもお手伝い頂いた藤原孝子さんと鈴木則子さんのデュオの登場です。
「小さな生命を守りたい」…私と同じように重度の障害を持つ、みつき君のために私が書かせてもらった詩です。
この詩は次のように紹介されました。
ピアノの吉川正夫さんが、いつも詩を持ち歩いて、曲をつけてくださいました。
本当に優しくて、あたたかい曲に仕上げられていましたし、デュオのお二人の声も透き通っていて、
ハーモニーも素晴らしかったです。思わず嬉しくなってしまいました。
私がとても好きな「大地の子守歌」も聞かせて頂けました。

きらきらきらきらひかってる
   ぜん〜ぶきらきらひかってる〜

そして、第1部のラストは、地元の中学校のPTAの方々で作る、コーラス「しろさと」の皆さん。
皆さんにも同じみの曲「翼をください」、私の詩にHPで知りあった田中牧子さんが曲をつけてくださった
「ぜんぶきらきらひかってる」を披露してくださいました。
コーラスアレンジも素晴らしかったです。女性の声で歌ってくださると詩が生きてくる、そういう感じがしました。
今後も歌いつづけてくださるでしょう。
本番まで日がなかったにもかかわらず、一生懸命に練習してくださったことに感謝です。

<第1部>
◆こんのひとみさん<歌>
  「パパとあなたの影ぼうし」(詞・曲 こんのひとみ)
  「保健室」(詞・曲 こんのひとみ)
  「ありがとう、ごめんなさい」(詞 鈴木信夫 曲 こんのひとみ)

◆藤原孝子さん&鈴木則子さん<歌>  チェロ 諸岡由美子さん・ピアノ 吉川正夫さん
  「小さな生命を守りたい」(詞 鈴木信夫 作・編曲 吉川正夫)
  「大地の子守歌」(詞 こんのひとみ 作・編曲 吉川正夫)

◆コーラス「しろさと」<歌>  指揮 佐藤はるみさん・ピアノ 鈴木則子さん
  「翼をください」(詞 山上路夫 曲 村井邦彦)
  「ぜんぶきらきらひかってる」(詞 鈴木信夫 曲 田中牧子 編曲 吉川正夫)

休憩の後に第2部へ。

第2部は、演奏から。
5月5日に開催されたゴールドコンサートで最優秀作詞賞を頂いた「この世でいちばん」をイメージした曲がチェロとピアノで
演奏されました。
これも吉川正夫さんが作曲されました。なんと素晴らしい作曲家なのでしょう!!

鈴木加奈子さんの優しい声が響きます
そして、鈴木加奈子さんの朗読。
どれも素敵な朗読でしたが、特に素晴らしかったのは、
私の詩・「あっ、そっか」でした。
優しく、あたたかくて、かわいらしくて、私のイメージ通りでした。
ここでバックに流れるチェロとピアノも軽快な感じで、
詩のイメージにぴったりでした。


次に坂井悦子さんの私との出会いのお話しと朗読となりました。
坂井悦子さんは、小学校の養護の先生をされています。
私がその小学校で講演をさせて頂いた時に出会った方で、
こんのひとみさんと私をつなげてくださったのです。
「人として」の詩の朗読もとても良かったです。
力強さを感じる素敵な朗読でした。


再び、こんのひとみさんが舞台に出て来られました。
ここからは会場の皆さんから私に頂いたメッセージを
紹介するコーナーとなりました。
それも、読んだ後、メッセージを即興でメロディーをつけて
歌にしてしまうのです。
歌い始めるとチェロとピアノがついてきて(もちろん即興で)
ひとつの歌になるのです。
これが、こんのひとみさんのすごいところ。
その中には、遠いところを来てくださっていたみつきママさん
のメッセージもあって、本当に嬉しかったです。
まさか来られているとは思わなかったので…。
素敵なメッセージをありがとうございました!
メッセージをその場で歌に…

「ご紹介します。大阪から駆けつけてくださいました、JAYE公山さんとJAYE’S MASS CHOIRの皆さんです!」とこんのさんが紹介して、
JAYEさんが登場。ここからは、雰囲気がガラッと変わりました。
「私たちは昨年からNPO法人として活動していまして…」とJMC(JAYE'S MASS CHOIR)の活動についてのMCの後、曲が始まりました。
最初の曲は、「LET'S PRAISE HIM UP(賛美と礼拝)」。テンポが良くて、最高にノリのいい曲です。
舞台の袖で思わずリズムをとっていました。

JAYE公山です…
私たちはNPO法人として…

そして、私との出会いについて話されてから、この日のために作曲してくださった「与えられし日々〜My given days」を初披露して
くださいました。
非常に高みのある素晴らしい曲に仕上がっていて、感激でした。
次は昨年、わが家でのライブの時に歌ってくださった「お母さん」。
この曲があの時に聞かせて頂いたものより全体的に発展していて、これもまた嬉しい気持ちにさせてくれました。
それから「命の輝き」です。
この曲の前には、JAYEさんと私をつなげてくださったしほりんママさんとそのお子さんのしほりんについて話してくださいました。
「命の輝き」は、私も皆さんに聞いて頂きたかったので、嬉しかったです。
あたたかく、優しい雰囲気に明るさとパワーが加わって素晴らしい空気がつつんでくれました。

その次が私のもうひとつの出番の朗読です。
このコンサートのサブタイトルにもなっている「マイナスからのスタート」。
うまく読めるか気になりましたが、息もそれほど切れず無事に読み終えられました。

マイナスからのスタート…
      だからこそできることがある

一番最後は、「ありがとう、ごめんなさい」「うれしくてまたあいたくて」を歌いながら、出演者を一人ずつ紹介。
始まってしまうと時を忘れるほど、早く過ぎていきました。
でも、本当に素晴らしいコンサートでした。皆さん、ありがとうございました!!!

出演者全員がステージへ勢ぞろいして
♪出会いは〜すべてを変える感動力

<第2部>
◆諸岡由美子さん・吉川正夫さん<演奏>  
  「この世でいちばん」(曲 吉川正夫)

◆鈴木加奈子さん<朗読>
  「憎しみのピリオド」(詩 鈴木加奈子 曲 諸岡由美子)
  「あっ、そっか」(詩 鈴木信夫 曲 吉川正夫)
  「受容」(詩 鈴木信夫 曲 吉川正夫)

◆坂井悦子さん<朗読>
  「人として」(詩 鈴木信夫)

◆みなさんのメッセージを歌に(こんのひとみさん)

◆JAYE公山さん&JAYE’S MASS CHOIR<歌>
  「LET’S PRAISE HIM UP」(詞・曲 JAYE公山)
  「与えられし日々」(詞 鈴木信夫 曲 JAYE公山)
  「お母さん」(詞 鈴木信夫 曲 JAYE公山)
  「命の輝き」 (詞・曲 JAYE公山)

◆鈴木信夫<朗読>
  「マイナスからのスタート」(詩 鈴木信夫)

◆出演者全員と会場の皆さん  チェロ 諸岡由美子さん  ピアノ 吉川正夫さん
  「ありがとう、ごめんなさい〜うれしくてまたあいたくて」(詞 鈴木信夫 曲 こんのひとみ)


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