青葉区制10周年協働事業

ありがとう ふれあいコンサート
                 あなたにとどけ、
                 やわらかな詩と優しい歌声のハーモニー。


2004年11月22日(月)、フィリアホールにて行なわれました。
出演は、私・鈴木信夫、こんのひとみさん、吉川正夫さん、渡辺 剛 弦楽四重奏団(1stViolin 渡辺剛 2ndViolin 村田幸謙 Viola 渡辺一雄 Cello 大沢真人 )の皆さん、スペシャルゲストとして太田裕美さんが出演してくださいました。

この日がついにやって来ました。このコンサートが正式に決まったのが、10月。そこから所属事務所への出演の依頼や会場の調整とかなりハードなものでした。
でも、無事当日を迎えることができましたので、後は成功させられれば…という想いでいっぱいでした。


ホールに到着し、こんのひとみさん、吉川正夫さん、渡辺 剛さんにご挨拶。しばらくして太田裕美さんとご挨拶。テレビのイメージと変わらないさわやかな印象でした。
コンサート後、太田裕美さん、こんのひとみさんと。
「マイナスからのスタート」から始まります 「ちいさなしあわせをかぞえて」
いよいよ開幕です。渡辺剛さんと村田幸謙さん、渡辺一雄さん、大沢真人さんの弦楽四重奏のしっとりした演奏<主よ、人の望みの喜びよ>をバックにこんのひとみさんの「マイナスからスタート」の朗読からコンサートが始まります。詩にクラシックを合わせることで全く違った雰囲気のものに仕上げられていました。
そして、私のあいさつです。声がちゃんと伝わるか少し心配でしたが、始まってみるとしっかりと伝わっていたようです。それから私の朗読「ちいさなしあわせをかぞえて」(詩集・「君にいい風吹きますように」から)です。続いて、こんのさんによる<ありがとう、ごめんなさい>です。

お母さん、生んでくれてありがとう〜
お母さん、生まれてきてごめんなさい〜

こんのひとみさん 作詞をされた鈴木信夫さんでした!(鈴木信夫・退場)

こんのひとみさんの語り−僕はあなたのところに生まれていい?…(中略)…約束だよ。−ここから<アヴェ・マリア>をバックに「お母さん」(詩集・「君にいい風吹きますように」から)を朗読。
次に<おかあさん…おかあさん、なあに〜、おかあさんっていいにおいで始まる童謡…>の歌に続きます。

「お母さん」なんて美しい響きなんだろう・「お母さん」の詩〜チャール・ダッシュへ
こんのさんの語り−今、皆さんに詩を伝えている信夫さんにもこんな時がありました。−
そして「眠れない夜」(詩集・「マイナスからスタート」から)の朗読に入っていき、その後、そこからチャールダッシュ(piano・吉川正夫 violin・渡辺 剛)へ展開していきます。チャールダッシュは、大好きな曲でしたし、生のバイオリンで聴くことができたので、最高でした。本物の凄さをあらためて感じた瞬間でした。

こんのひとみさん 信夫さんの詩には、お父さん、お母さん、家族が沢山出てきます。次の歌は、応募していただいた詩を曲にした歌です。
続いては<家族への手紙>です。あたたかくて大好きな曲です。
その後「神の望まれたこと」(詩集・「マイナスからスタート」から)、<大地の子守歌>、<小さな生命を守りたい>へと流れていきます。
素晴らしい流れでした。
−第1部・終了、休憩後、第2部へ−

絵本「くまのこうちょうせんせい」(こんのひとみ作・いもとようこ絵)がスライドに映し出され、こんのさんが読みはじめます。途中で挿入歌、<夢の花>を歌われ、物語は後半へ。そして読み終えます。

こんのひとみさん これでこの物語は終わりますが、続きがあります。大瀬先生(この話のモデルで末期のガンでした)は生前、こんなことを言われました。「こんのさん、僕は(死んだら)風になる気がするよ。だから晴れた日には空を見上げてみて。」と。そんな大瀬先生が亡くなったのはくしくも母が亡くなったのと同じ日でした。
そして大瀬先生作詞の<君の笑顔が見たいから>を歌われました。

こんのひとみさん 悲しいことがあった時、私は小さい頃から音楽に支えられてきました。今からご紹介する方の歌声は、何度も落ち込みそうになった私を励まし支えてくれました。私の大好きな、大好きな、大好きな、大好きな、太田裕美さんで〜す
太田裕美さんが登場。さすがに違いました。よく言われる「オーラ」が出ていました。

太田裕美さん 太田裕美です。…(中略)…パパとあなたの影ぼうし、聴いてください。
こんのさん作詞作曲の<パパとあなたの影ぼうし>の弾き語りから。
美しいピアノの音色とやわらかで優しい歌声が会場に響きます。
太田裕美さん NHKのみんなの歌で、流れていましたパパとあなたの影ぼうし、こんのひとみさんの作品です。ここで鈴木信夫さんの詩集から一つ読ませていただきます。
そして朗読へと入っていきます。
選んでいただいた詩「はな・ひとひら」は裕美さんのイメージと非常にマッチしていて、美しいものでした。
運動会のかけっこ、あなたは〜 はな、旅立っていきます…

太田裕美さん こんのひとみさんが新しい絵本を読んでましたが、子供たちが幼稚園で借りてきた中で心に残る絵本がありました。「ちいさいおうち」とか、「わすれられないおくりもの」とか、私にも大切な本になりました。その絵本を教えてくれた天使たちも今では魔王化してますけど(会場・笑)、子供たちの成長とともに、私も一緒に育ったのかなっと、子を持って知る親の恩を感じている日々です。こんのひとみさんからリクエストでもあります、雨降りお月さん。
<雨降りお月さん>、マイクを置いてアカぺラで歌われました。すごく新鮮で心に伝わってきて、聴きほれてしまいました。
アカぺラで雨降りお月さん

太田裕美さん 雨降りお月さん、大好きな歌でした。鈴木信夫さんのお話・挨拶・詩集、こんのひとみさんのお話聞いてて、皆さんも思っていると思います。(胸に手を当てて)大事なものはこの中に有るんだなぁって。私は歌うことしか出来ないので、その歌で、そういう気持ちをこれからも伝えていけたらっと思ってます。私の最後の曲になります、吉川さんと、渡辺さんたちと一緒に、お届けしたいと思います。木綿のハンカチーフ。
<木綿のハンカチーフ>、アコースティックな感じにまとめられていて、とっても素晴らしかったです。
懐かしく聞いた方もいらしゃったかもしれません。思わず口ずさんでしまいました。

太田裕美さん どうもありがとうございました!(太田裕美さん退場)

ここでもう一度、こんのひとみさんが登場。
そして会場のメッセージを曲にして即興で歌うポエトリーリーディングです。時間があまりなかったのが残念でしたが。

こんのひとみさん 私が好きな詩です。
「飛行機雲」(詩集・「君にいい風吹きますように」から)の朗読、さだまさしさんの<主人公>。
歌詞が素晴らしいので、胸に伝わってきました。続いて<四番打者>せつない曲であり、励まされる曲です。
こんのひとみさん チェロ、大沢真人(まこと)さん・ビオラ、渡辺一雄さん・第二バイオリン、村田幸謙(よしかね)さん・第一バイオリン、渡辺剛さん・そして吉川さん、今日は幸せでしたね!太田裕美さんのこと大ファンなんですよ!−吉川正夫さんが嬉しくなってピアノを弾き始めて−もう木綿のハンカチーフはよ〜く分かりました。(会場・笑)ピアノ吉川正夫さんです。

<君にいい風吹きますように>を作曲してくださった渡辺剛さんから一言があってから<君にいい風吹きますように>の演奏へ。
前回も歌われていた曲ですが、今回はアレンジが少し変わって発展していて、聴いていて楽しかったです。ラストにふさわしい曲です。
こんのひとみさんの紹介がもう一度あって、太田裕美さん、私の順でステージへ。沢山の花束をいただきました。いつまでも拍手が続くので、少しとまどいました。
今回のコンサートは、こんなに聞きに来ていただけましたし、私にとっては、本当に満足のいく満点のコンサートでした。
あらゆる面でスタッフの方々の支え(音響、舞台、企画、その他)に感謝です。そして、応援していただいた皆さん、ありがとうございました!
素晴らしいコンサートでした。

※枠の中はMC(トーク)です。内容は少し違っていたかもしれません。違っていたら、ごめんなさい。