織物が出来上がるまで

多種に及ぶ染織は豊かな素材に支えられ、自然のサイクルに学びつつ、素材作りから織りまでを一貫した製作工程で行なわれています。

芭蕉布工程表

·         芭蕉には、実芭蕉と花芭蕉、そして糸芭蕉の3種類がある。(繊維は糸芭蕉より採ります。)

·         繊維が採れるまでには3年ほどかかる。

·         芭蕉の幹は何枚もの皮で被われている。この皮を薄くはがし灰で煮ることによって、不純物を取除き繊維を採り出す。

·         出来上がった糸は用途に応じて、細くしたり太くしたりする。

·         糸は反物の長さに整経され、絣くくりし、染色をして織る

·         織りよった布は、海水に石灰を入れ煮る。そして、海ざらしをして、仕上げる。

 

■ミンサー工程表

 

·       綿糸や麻糸の風合いが生きるような糸の密度と組織を含め配色を考える。

·       一反(帯の長さ)15m20cm(4本切り)の中に絣柄は2cm、巾上がり9cmで帯1本の長さの中に絣15玉以上というのが一般的である。

·       染色は琉球藍・インド藍、または他の植物染料で染められてきましたが、藍色地に白絣の玉が、一番親しまれてきました。織技は、手締め、または筬で織られています。

 

芭蕉(原料)

灰汁炊

バシャヒキ

干し

バシャウミ

カチタミ

織り

海ざらし

 

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